子供の発達障がいはいつわかるの?

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ARAGAMIWorksです。
前回は第1回目の記事ということで、発達障がいについて簡単な説明をさせてもらいました。

今回は子供の発達障がいは、いつわかるのか?について書いていこうと思います。

意外と見逃される・怪しいけどスルーされる?

現在の日本のシステムでは出生から半年後に保健師による検診を受けることが多いと思います。
6か月検診は身体の発育状況や栄養状態、疾病・異常がないか?運動機能に障害がないか?精神発達の状況はどうか?言語障害がないか?などを確認します。
ここで、見逃されてしまうケースとして、明らかな知的障害がない場合です。検診の内容がで発達に関する項目が精神発達の状況言語障害なんです…。
何が問題かというと、この時期の赤ちゃんて実はほとんど差がないんですよ。

差がないということは、どんなに経験豊富な保健師であっても全ての異常を見分けるのが困難なんです。
ここが第1のスルーポイント。

1歳半検診、3歳児検診でも…

6か月検診でスルーされると、次は1歳半検診です。
6か月検診の頃より成長しているので、発達・言語のほかに歩行の遅れなどに差が出てきます。

自閉スペクトラム症の子は立ち上がりや歩行などの成長が緩やかなこともあり、ここで診断されることがあります。
怪しい場合は3歳児検診まで「様子見」としてスルーされることもあります。
ここが第2のスルーポイント。

3歳児検診になると、明らかに発達の遅れが見られる子が出てきます。この時期になると、定型発達(世間では健常者という)と自閉スペクトラム症・発達障がいの違いが顕著になってくるので、ここで診断されることが多いのです。

しかし、ここでも発達に大きな遅れのない子は「様子見」となることも良くあるのです。また発達検査を受けても「異常なし」や「やや遅れがあるが正常」としてスルーされてしまう場合も多くあります。
ここが第3のスルーポイント

なぜスルーされてしまうのか?

ではなぜスルーされてしまうのか?
ぼくは日本のシステム上、知的に遅れがないかという判断にウェートが置かれているからではないかと考えています。
実は日本の自閉スペクトラム症(発達障がい)支援において、間違った認識が常識として成り立っていた経緯があるのです。

自閉スペクトラム症の診断として、10年ほど前まで診断書に「知的障害を伴う自閉症」と記載されることが普通であり、支援者も「自閉症は知的障害とセット」みたいな認識でいる人がかなり多かったんですね。
ぼくも色々な勉強会に参加しましたが、どの講師も「知的障害=自閉症」のセットで話す人ばかりでした。

実際は自閉スペクトラム症は「自閉症を伴う知的障害」という言葉が正しいのです。
「え?どっちも一緒でしょ?」と思うかもしれませんが、ここに大きな落とし穴があるんです。
診断材料が「知的障害ありき」だと、知的障害ではない人は自閉スペクトラム症にならないですからね…。

この「知的障害を伴う自閉症」が日本では当たり前になっていたため、発達の異常を見つけることができずに学齢期を迎えてしまうこととなったのだと、ぼくは考えています。

家庭で診断できないのか?兆候は?
しっかりとした機関にスルーされてしまうと、なんだか不安になってしまいますよね。。
それでは、タイトルにもなっている本題の発達障害はいつわかるの?ついて書いていきます。
実は、家庭での生活である程度の兆候・判断材料あります。

いくつか挙げていくので、チェックしてみてください
1、まったく手がかからず、ずっと眠っていていい子
2、名前を呼んでも反応しない
3、目が合わない
4、お座りをしていても少しバランスが悪い
5、大きな音がなると過剰に泣き出す
6、一度泣くと親が疲れ果てるほど泣き止まない
7、周りの子は他の子と遊んだりする時期なのに、他の子に興味を示さない
8、他の人が気にならないようなことに対してずっと気にする

この中に一つでも当てはまるものがあったら、少し気にしておいた方がいいかもしれません。
特に2の名前を呼んでも反応しない、3の大きな音が鳴ると過剰に泣き出すはぼくが受けた相談者のなかで、乳児期に見られる兆候でかなり多かったです。
7・8は2歳から3歳以降によく見られる兆候です。

家庭で兆候を見つけることができるので、気になった場合は近くの病院ではなく、発達専門の病院へ行くことをお勧めします。
専門的な知識を持っている医者って、意外と少ないので…。

まとめ
最後に発達障害はいつわかるの?についてまとめていきます。

・検診では見過ごされることも多い
※以前の間違った常識のせいで知的障害メインの診断になっているから!
・疑わしい時は「様子見」
・家庭での様子を観察することで乳児期から兆候が見られることもある

以上、実は大人の発達障がいやADHDの人も結構あてはまる人が多いんです。というか、ぼくが受けた相談者は間違いなくどれかにあてはまってました。。

現在は早期発見・早期療育で成長を促すこともできます。
むしろ、早期療育が絶対条件だとぼくは考えています。

次回は診断を受けてから療育を受けていくまでのことを書いていこうと思います。おススメの療育方法などを紹介するつもりなので、是非読んでください。

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