誰かによく考えてポジティブなことを伝えることで自分にも良い影響が及ぶ!

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今回はなぜか出せない成果を出しやすくする方法についてです。

一生懸命やっているのに、成果が出ないなんてことはどんな人にもあると思います。

だからといって、それまでやってきた努力は決して無駄ではありません。

うまくいかない要素として、どこかにネガティブなステレオタイプ(固定観念)があるのかもしれません。

「そんなことで?」っておもうかもしれませんが、それが結構成果の邪魔をしていることもよくあるのです。

気づいていないだけで。

これから紹介する論文の中では、アフリカ系アメリカ人の大学生は、同等のテストスコアで大学に入学した場合でも、白人の学生よりも成績が低くなる傾向があると言っています。

過去の研究は、黒人の学生の知的能力を煽るネガティブなステレオタイプがパフォーマンスの低下を招いてるようです。

誰かに力を与えようとするだけで強くれる!?

ニューヨーク大学のジョシュア・アロンソンたちは、黒人学生が「知性は拡張できる」というナラティブ(個人的な自由な物語)をさりげなく教えることで、ネガティブなステレオタイプの脅威に対するこれらの反応を和らげられるかどうか実験を行った。

実験の実験条件にある学生は、固定観念ではなく順応性として知性(ステレオタイプのオブジェクト)を見るように促された。

つまり、試験で悪い成績をとっても、それは改善不可能な限界を意味するのではなく、改善可能な問題として位置付けられれば、ネガティブなステレオタイプの追認をするりリスクを軽減させるようにした。

具体的には、スタンフォード大学の黒人学生と白人学生に、カリフォルニア州のイーストパロアルト(低所得者の居住地域)のマイノリティの小学生を励ますという名目で、人間の知性は拡張可能だという内容の手紙を書いてもらった。

学生たちはその資料を渡され、それは学習の本質や学習と経験により脳が成長すること、さらに人間が知的能力を大幅に強化できることを示す証拠だった。

学生たちは小学生宛てに手紙を書くことによって、このポジティブなナラティブをかみ砕き自分の中に取り込んでいった。

その結果、黒人学生(そしてある程度、白人学生)は、可鍛性が学術プロセスのより大きな楽しさ、より大きな学術的関与を報告した。

また、2つの対照グループのよりも黒人学生は高い成績平均を取得した(1/3レターグレード上昇)。

一方で白人学生の成績に変動はなかった。

つまり、自分が直面しているネガティブなステレオタイプをより正確で希望を持たせるナラティブをまとめた情報を与えると、自分の置かれている状況を改善できるのです。

ちょっと一言

このテクニックはかなり使いやすいと思います。

というのも、自分と似た年下の人にどうやったら成長できるのかを一生懸命わかりやす書いてあげるだけで、その状況が自分の中に取り込まれ、自分の置かれている状況がわかるので、結果的に成果が出たのだと思います。

要するに、他人に力を与えようと思うと、それが自分の力にもなるのです。

また、似たような人がいなければ、過去の自分に書くのもいいです。

例えば、僕自身、身体障害者で僕と似ている人って、なかなかいませんので過去の自分に手紙を書いてみるとある程度うまくいくのかなーという気がします。

いずれにしても、思ったように成果が出なければやってみると良いかもしれません。

他にも、自分を客観的に見ることもこの方法の中の重要な要素だと思います。

参考文献
Reducing the Effects of Stereotype Threat on African American College Students by Shaping Theories of Intelligence

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