新規営業をしなくてはいけなくなった。
テレアポをしなくてはいけなくなった。
でもやったことはない。
全く想像がつかない。
もちろん売るべき商材、サービスのことは分かっている。
でもいきなり電話して話を聞いてくれるだろうか。
露骨に嫌な反応をされて、木っ端微塵になるのでは?
そんなこれから新規テレアポをやる環境に身をおいた方々に向けた
新規テレアポの会話場面にフォーカスしたマニュアルをご紹介する。
本来は自分でトークを考え、模擬練習(ロープレ)をし、本番にのぞむ方がいいに決まっている。
でもなかなかそういった教育体制が整った組織ばかりではないし、
初めてだとまずは自分だけで何ができるか考える人も多いだろう。
(本当は数人チームで知恵を出し合い、進める方がモチベーションも保てる)
ただ経験上、いざテレアポをする時、うまく口が回らないことも多い。
それは何故かというと練習量が足りないからだ。
これは人に寄るから一概に言えないが、私の周りでもテレアポができる人間は限られており、
できない人は全くできないし、やってみようという思考にすらならないようだ。
飛び込み営業と同じで、やれる人間とやらない人間とに分かれるスキルだ。
幸いやらなくてもなんとかなる環境(これも甘いのだが)に身を置き、しのいでいる人間もいる。
もちろんテレアポが初回アプローチのすべてではないし、紹介や人脈からの仕事の方が、
潜在的ボリュームや成約確度が高いケースもままある。
でも実際はそのような紹介からの仕事は限られている(個人事業主などは別)。
だからこそ仕事をゼロから作っていける営業が価値を持つ。
今回のテーマは新規テレアポの会話構成と流れの話。
テレアポには営業のあらゆる要素が詰まっている。
テレアポ全工程に関して網羅したマニュアルは、
前作「テレアポができれば営業がもっと楽になる」を読んで欲しい。
営業活動に戦略的にテレアポを組み込む術が書いてある。
今回はその中でもテレアポ電話時の会話に注力して書いていく。
テンプレートもたくさん用意するので是非参考にして欲しい。
これを読めば、全くの初心者でも明日からテレアポができる会話のテンプレートを目指した。
テレアポの会話は、その時の相手と自分のコンディションも関係するし、場慣れも大きい。
最初は恥ずかしさから声も張れないかもしれない。
だからこそ、こういう会話を重ねることで相手とのトークが進んでいくというシミュレーションを複数パターン頭に入れて置くことで、慣れるスピードも段違いに速くなると思う。
では始めよう!!
■テレアポの戦略を考え、会話を組み立てる(入り方からクロージングまで)
あなたの売りたいサービス、商材の希少性や優位性によって、
どういうターゲットにアプローチするかが変わっていくが、まずは質重視か量重視かを考えよう。
テレアポで質を重視するということは、提供サービスと見込み客とのマッチング要素を優先順位高く置いてテレアポリストを作成し、トーク内容も練っていくということ。
簡単に言うと、テレアポでどこまで突っ込んだ話ができるかということだ。
一方、量重視は、あなたのサービス、商材の需要を電話で聞いていくことを目的にする場合に用いられる。競合他社も多く、サービスの優位性がない場合などはある程度テレアポの量をこなさないとアポも取りにくい。
量重視の方がどちらかと言うと作業的になり、効率性を考えて聞くべき項目を決めて実行していく。それを回しながらトークの精度を上げていくという感じだ。
前段部分でも話したが、テレアポを営業スキルとしていかにレベルアップしていくか、という見方で進めたいので、基本は質重視でいきたいと思う。
質重視でのテレアポができれば、トークを簡素化する量重視テレアポもこなすこともできると思う。
質を上げるということ=どれだけ深い話ができるかということだ。
初めて電話してきた相手に深い話をするということはどういうこと(状態)だろうか。
使用するツールは電話だけだが、そこ(深い話)に行き着くには色々な要素が含まれている。
それらの要素の意味と因果関係が分からないと、スキルのレベルは上がらない。
それは結果的に「あ、うまくいった」、「あ、アポが取れた」という状態に過ぎない。
では入り方から順番に見ていこう。
代表電話に掛けた場合、当然、受付係が出る。
「お忙しいところ、恐れ入ります。
私、㈱○○〇の○○と申します。
●●●●の件でお電話させて頂きました。
担当部署にお繋ぎいただけますか?」
変化球もなくオーソドックスな入り方。
自分は嫌いじゃない。
ちゃんとしたサービス・商材をちゃんとした会社に売りたい人なら、ちゃんとした方が良い。
重要なのは●●●●のところ。
ここをどういうかで担当者に繋いでもらえる可能性がかなり変わる。