お彼岸にはなぜ墓参りをするのか

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コラム
 もうすぐ春のお彼岸ですが、お彼岸(春分の日を中心に前後3日間の期間)になるとお墓参りに行く方が増えます。
 どうして、お彼岸になるとは墓参りをするのでしょうか。それは、春秋のお彼岸にはあの世とこの世を分ける三途の川の幅が一番狭くなり先祖に思いが届きやすくなるからだと言われています。そのため、先祖への感謝や弔いの気持ちを表すためにお墓に出向くのです。
 また、我々が亡くなられた方に六文銭を持たせるのは(今は印刷した六文銭ですが)三途の川の渡し賃で、もし、六文銭を持っていないと奪衣婆が死者の服をはぎ取ってしまうと言われています。
 お彼岸とはあの世の世界のことです。それに対して我々のいる世界は此岸(しがん)といいます。
 そして、本来、お彼岸は先祖への感謝を示すだけでなく、私たちが六波羅蜜という仏教の修業をする期間でもあります。
六波羅蜜の修業とは
① 布施 見返りを求めず施しをすること
② 持戒 規律を守って生活すること
③ 忍辱 どのような目に遭っても耐えること
④ 精進 物事に熱心に取り組むこと
⑤ 禅定 平穏な心を持ち続けること
⑥ 智慧 真理を見極めること
 これらの修業はかなり難しいものですが、期間限定であればチャレンジできるかもしれませんね。そもそもお彼岸が7日間に定められているのは、この六波羅蜜の修業をするためと言われています。
 日本という国は亡くなられた先祖、家族と触れ合う習慣がお盆も含めて年に三回もある国です。
 その意味で、世界の中でもかなりスピリチュアルな国であることは間違いがありません。
 そして、そのような国に私たちが生まれてきたことは偶然ではなく、本当は深い意味があることなのです。

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