大晦日に鳴る寺の108の鐘の煩悩の意味とは

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 大晦日にはお寺で108の鐘を鳴らしますね。この108は煩悩の数と言われていますが、具体的にはどういうことなのでしょうか。
 仏教の世界観では目、耳、鼻、舌、身(触覚)、意の感覚器官は、それぞれ好ましい、好ましくない、どちらでもないとう三種類の感覚を感じるという。これで6×3=18。そして、それぞれを浄と不浄に分け、過去、現在、未来まで加えると18×2×3=108になるというのです。
 驚くべきは過去生の煩悩や未来生の煩悩まで計算されていることで、仏教というのは生まれ変わりが前提になっている宗教だと強く感じます。
 しかし、これだとわかりづらいと感じる方が多いと思いますので、仏教の世界で最悪の煩悩と言われる三毒をご紹介します。
 一つ目は貪欲です。かなりのものを手に入れても、まだ欲しいまだ欲しいと限りのない欲は煩悩の王様です。
 次は瞋恚(しんに)で怒りのことです。ちょっとしたことで怒ってばかりいると全然幸せじゃないし、まわりの人も迷惑ですよね。
 最後は愚痴で、人の成功をねたんだり、陰口を言ったりするのはネガティブそのもの。精神衛生上もよくありません。
  引き寄せの法則から考えても貪欲な人のまわりには貪欲な人が、すぐ怒る人の周りに怒る人が、愚痴を言う人の周りには愚痴を言う人が集まり、とてもネガティブな交友関係になっていきます。
 というわけで、除夜の鐘の108の煩悩は覚えられなくても三大煩悩は覚えましょう。
 そして、除夜の鐘を聞きながら来年は三大煩悩に取りつかれないようにしようと志をもちましょう。
 ちなみに除夜の鐘は大晦日に107回、新年に1回鳴らすのが正式な鳴らし方だそうです。
 来年は良いお年をお迎えください。

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