コロナに負けない!【ストレスコーピング】で不調を和らげよう!

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現代社会においてストレスは、誰しも抱えている問題です。近年新型コロナウイルス感染症により、行動や自由の制限措置が取られました。また会社ではストレスが原因により社内の空気が重たくなることもあるでしょう。ストレス発散する機会がなく、溜まっていく一方です。




ストレスをうまく発散させる方法として「ストレスコーピング」をメンタルヘルス心理カウンセラーの資格を持つカウンセラーが解説していきます。

ぜひ実施してみてくださいね。


ストレスコーピングとは

ストレスコーピングとはストレスを感じた際のストレッサーにうまく対処し、ストレス反応を和らげることです。強いストレスを受け、蓄積されることで心身にさまざまな悪影響を及ぼします。

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ストレスはうつ病や統合失調症、パニック障害などの精神疾患の発症に影響していると考えられています。それゆえストレスを受けた際の対処法を身につけておくことで、予防にも繋がります。

:ストレッサーとは
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ストレスを感じるもとになる外部からの環境や刺激のことを「ストレッサー」といいます。生活をするうえでさまざまなストレスを感じるできごとが、大きく分けて3つあります。




寒暖差や騒音などの「物理的」なもの
公害物質などの「生物的」なもの
人間関係や仕事や家庭などの「心理や社会的」なもの




人によってストレスを感じる要因がさまざまで、思わぬできごとがストレスになる場合もあります。

:コーピングとは
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コーピングは英語で「coping」と表記され、「うまく処理する・対応する」という意味です。

アメリカの心理学者ラザルス氏によって提唱されたメンタルヘルス用語で、現在はストレスコーピングを取り入れた会社も多くなり、一般的にも起用されました。




ラザルス氏は人間のストレスに対する評価を行う一次的認知評価と、そのストレスに対しての反応(対処)をどうしたらいいのかという二次的認知評価の2段階で行われると研究結果で明らかにしました。

:一次的認知評価

ストレッサーをストレスかどうか判断する過程を「一次的認知評価」といいます。この過程で脳が「自分とは無関係だ」と認知した場合、ストレスは感じません。




しかしストレッサーが「自分にとって害がある」と認知した場合は、二次的認知評価へと進行します。

:二次的認知評価

一次的認知評価で「自らにとって害がある」と捉えたストレッサーに対して「対処」をする過程です。




対処する方法を把握しているかの「結果期待」
対処法は実現することが可能かどうかの「効力期待」




の2つを検討するが、どちらかの対処が不可能と判断された場合にストレスが高まります。

2.ストレスコーピングの種類
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ストレスコーピングには「問題焦点型コーピング」と「情動焦点型コーピング」の2種類があります。

:問題焦点型コーピング

ストレッサーに対して直接働きかけ、自身の尽力や周りの人との連携によって問題を解決しようとする方法です。ストレスの原因となっている問題を、根本から解決できる可能性があります。




仕事の労働時間がきつい → 業務内容の改善や仕事量の分散
職場の空調が寒い(暑い) → 空調を調整してもらう など




ありますが、物事によっては実行することが難しいことも多くあります。

:社会的支援探求型コーピング

周りの人に助けを求める方法で、問題焦点型コーピングの1つです。




家族や友人に悩みを相談する
会社の同僚に人間関係や仕事の相談をする など




周りの人にアドバイスや対処法を助言してもらうことで、問題を一人で抱え込まず周囲に助けを求めストレスを軽減します。

:情動焦点型コーピング

問題自体に焦点をあてるのではなく、自分の考えや言葉や態度の受け止め方に焦点をあてる方法です。問題焦点型コーピングが実現できない、困難なときに行う方法です。




上司の指示が不適切でわからない → 忙しくて指示する時間がないのかもしれない
自動車を運転中に道を譲ってくれない → 急いでいるのかもしれない




などポジティブ・シンキングに物事を捉える。捉え方次第で自分自身のストレスを制御し、心を守ります。
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:ストレス解消型コーピング

問題や悩みから離れることにより、ストレスなどの緩和をする方法です。




休みの日や休暇を取るなどして落ち着ける場所に行く
今日は家事をしない など




仕事や家庭でのストレスから離れ落ち着ける環境に身を置くことで、普段私たちが無意識に行っているストレス発散方法です。具体的には2種類あります。

:気晴らし型コーピング

1つは気晴らし型コーピングです。買い物や美味しいものを食べることでのストレス発散方法。気分転換を図ることで、比較的簡単に気分が晴れストレスを軽減する方法です。




趣味のスポーツで汗を流す
好きな音楽を聴いたり、本を読む
休暇をとり旅行をする など




自分が好きなことや気分が上がることをリストアップし、ストレスを感じた時に実践してみましょう。

:リラクセーション型コーピング

もう1つはリラクゼーション型コーピング方法です。




マッサージ
ヨガ
瞑想 など




リラクセーションを日常生活の習慣にすると、ストレス抵抗力が高まるという効果が期待できます。リラックスできる環境を前もって把握することで、ストレスを感じた際に緩和ができるようになりますよ。




「気晴らし型コーピング」や「リラクセーション型コーピング」にはストレスの原因を取り除くことが難しくても、ストレスの解消を目的として実施することでこころが軽くすることはできます。

3.コロナに負けない!【ストレスコーピング】で不調を和らげよう。まとめ
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毎日生活するうえでちょっとしたことでストレスを感じることが多いでしょう。満員電車に揺られながらの通勤や騒音でなかなか熟睡できないなどさまざまなことがあります。ストレスを積み重ねるとうまく発散できなくなり、精神的な症状が出ることも少なくありません。




そんなときはストレスコーピングを実施してみてはいかがでしょうか。物事をポジティブ・シンキングに考えたり好きな音楽を聴いたり、美味しいものを食べるだけでもストレスを軽減することが可能になります。




ストレスコーピングでストレスを断ち切り、楽しい毎日を過ごしましょう。




以上です。
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