[国語]成績アップにつながらない声かけ

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国語を担当していたり、塾で教室を任されたりしていると
よくある相談が

「国語の成績をあげるにはどうしたらいいですか?」

という質問です。

国語ってどうやればできるようになるのか、その方法をあまり考えずに過ごしてしまうということがよくあります。

もちろん、それぞれのお子さんによって事情は異なるので、

「これだけやれば、大丈夫」

なんてものはありません。

でも、それなりのメソッドはあります。

もし国語の成績が伸び悩んでいるかたは、ぜひご相談ください。

そして、今回のブログで紹介するのは、
「国語の成績アップ」のための回答で要注意なもの。

①「とにかく読書をどんどんすれば、国語の成績あがりますよ」

この言葉は、私が国語を担当していた中学受験専門塾の教室長が保護者の方に答えていた言葉なんです。

といっても10年以上まえの話ですが。

ここ10年ほどで国語の指導法についての本なども、よく目にするようになったので、最近ではこのような回答はあまりないかもしれません。

もちろん、読書をして国語の成績を下げることはないと思いますが、
中学受験をしようという生徒に、「読書」だけで対応するのは
なかなか難しいかと思います。

なぜ「読書」だけでは足りないのか、また改めて記事にしたいと思います。

②「文章のなかに答えがあるんだから、探せばいいんだよ」

これも間違いではありません。

もちろん状況によっては、そのように答えることもあります。

でも「国語がわからなくて、なんとかしたい」と言っている生徒に
これは言いません。

探し方を教えるのが、国語です。

③「とりあえず漢字とか語句をがんばれ」

これもその通りかもしれません。
実際に中学受験の国語では実質5割近くが漢字や語句に関連するという学校が多く見受けられます。

もし、その漢字・語句関連をパーフェクトに正解することができれば、
あと合格点まで必要なのは少しになるかもしれません。

しかし、実際にはよほどの「漢字・語句」マスターでなければ、
どんな問題が出てもパーフェクトという状況にはならないかと思います。
しかも、国語が苦手と言っている生徒ですから。

もちろん、「漢字・語句」を頑張ってもらうことは大前提としてありますが、
それだけでは解決にはならないでしょう。


番外編ですが、実際に大手の中学受験専門塾で指導しているときでも、
「この先生、国語あまり得意じゃないな」と感じられる先生もいらっしゃいました。

もちろん、教室長だと専門の国語担当に話を振ってくださることがほとんどでした。(先述の教室長は、「読書」推しでしたが。。。)

気を付けなければいけないのは、塾の国語担当でも、時には「?」となる先生もいます。

私が授業見学に入った国語の先生が、生徒と実際にやっていたやりとりで、
「この問題の答えは、〇〇だよね。読めばわかるよね。」

と言って終わっていた方もいました。

全員正解ならまだしも、それなりに難しい問題で、
答えを導くそれなりの手法も説明しやすい問題だったのですが。

これは、ご自身が国語が得意で、国語講師をされている先生に時々見受けられます。

要注意です。

あとは塾などではあまりいないのですが、小学校の先生の中にはそもそも「国語が苦手」な方もいらっしゃいます。

そうなると、子どもたちは混乱してしまいますので要注意です。

実際にあった小学校の先生の国語に関する要注意な対応。

子ども「先生、比喩ってなんですか?」
先生「比喩はたとえです。」

いや、説明になってない。。。

子ども「主語・述語ってどうやって探したらいいですか?」
先生「まず主語を探して、。。。。」

日本語の構造を理解してない可能性が。
これ、たぶん国語で子どもが混乱する第1位じゃないかなと個人的に思います。

実際に中学受験生を相手にしても、ここを修正するの苦労したことがよくありました。

この件についてもまた改めてブログ記事にしたいと思います。

とはいっても、小学校の先生に
「この教え方、おかしいですよ」
といっても、なかなか通じないと思うので、
疑問に思われた方は、国語の指導を専門にしている方に聞くのが一番まちがいないかと思います。


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