アイデアが成功しない3つのこと

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ビジネス・マーケティング
こんにちは、アイデア考房です。普段は、新しい製品やビジネスに関わる市場や技術の調査をしたり、アイデアを考える支援をしたりしています。特にITサービスやビジネスモデルに関係する発明のサポートを長年やってきました。

さて、こんなことをしていると新しいビジネスや製品、サービスの企画を見せていただくことが多くあります。いろいろな立場の方が自分のアイデアをビジネス化、製品化できないか考えている場に立ち会うことがありました。

それぞれの方はやる気をもって、実現したいことに取り組み、多くの努力をしている人たちです。ただ、努力をしているからと言っても必ずしも思った通りの成果を得られるわけではありません。

ビジネスをどのように成功させるのか、そのノウハウはなかなか難しいものです。多くの人たちの行動を見させていただいて、成功の法則みたいなものはないかと探すこともありましたが、どうやらそれは無さそうです。無いというのは、大まかな考え方はありますが、具体例となると個々に異なり、一般化するのが難しそうだからです。

でも、こんな感じだと、どこかで頓挫するだろうなということはたまにあります。ご本人はとても努力をしているのですが、努力をするあまり、落とし穴にはまってしまうのです。

いろいろと過去のことを思い出すと3つのことを導くことができました。

1 市場の規模を過大に評価してしまう


現在、さまざまなビジネスが行われています。特にITを使ったビジネスはスタートアップに対する投資が旺盛で盛り上がっているように見えます。そん中に参入していくために、新しいアイデアを考えると、どうしても先行する他社とは違く市場に行きたくなります。顧客セグメントや地理上のセグメントで差別化をするイメージですね。
そこまではいいと思うのですが、さまざまな企業がひしめく領域では、残っている領域は多くはなく、たとえそこへ参入したとしても、事業を拡大するのは難しくなってきます。
よくあるミスとして、自分が見つけた、他の企業が注目していない市場をより大きなものと思ってしまい、事業計画の達成が困難な領域になってしまうことがありました。

2 お客さんも自分の製品を理解してくれると思ってしまう


ビジネスのアイデアを考え、事業を始めたいと思っている人は、たぶん、この世で一番、その製品やサービスについて詳しいはずです。そのメリットや効果、他と比較してもいい点など、すべてわかっています。
でも顧客はそうではありません。自分も含めて製品・サービスを買う時はそれほど、他と比較をしているわけでは無いかと思います。だから、たくさんのいい点を持っている製品・サービスでも、その魅力に気がつかないのがほとんどです。
自分と同じようにお客さんは情報を持っていて、それを判断する能力があるものでもありません。わかりやすく伝えること、より単純な動機でも買いたいと思うこと、そんなことが大事だと思います。

3 課題よりも、解決方法の技術に注目する


これは、自分もそうなのですが、せっかく作った何かしらのアウトプットにこだわってしまうことがあります。最初は何かの課題を認識しながら、考えたアウトプットなのに、いつのまにか課題はどこかに忘れてしまって、どのように解決方法を立派に見せるかに注力してしまいます。
自分のアウトプット、製品やサービスは可愛いものです。ですので、それをほとんど全部やり直したり、捨ててしまったりなんて、できるわけありません。
ただ、事業をスタートして、それを継続している人たちのほとんどは、当初のアイデアと違うことをしていたりします。
ビジネスのアイデアを考える時はアイデアそのものをお気に入りにするのではなく、課題をかかけている人や組織をどのように助けるか、助けた姿を見ることにモチベーションを持って、進めたいものです。



課題や解決方法が重要なITに関わる特許創出の支援をしています。なんとなくもやもやしているアイデアをやりとりをしながら、形にするのをお手伝いします。特許を考えているのだけど、いまいちしっくりこない。そんなご相談をお待ちしています。


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