【Vol.2】 自己紹介~経歴編(人材エージェントという仕事との出会い)~

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 皆さん、こんばんわ。ついに梅雨入りが発表されましたね。
 個人的に1年で一番嫌いな時期でして、今年は家にいる時間も必然的に長くなるので、エアコンの除湿機能に頼らずちゃんとした除湿機を買おうか迷い中です。

 先日の日記Vol.1では、就活から1社目での仕事について書いてみましたが、
比較的順風満帆だったにも関わらずを辞めた理由は、単純につまらなかったんですよね。
 つまらなかったというか、物足りなかったというか。
 大学4年間は東京で生活し、お金も時間もその殆どをファッションにつぎ込むほど熱中し、そしてその好きなファッションを仕事にしたにも関わらず、地方のファッションは僕がイメージする、ワクワクするようなものではなかった。バイヤーの仕事は面白かったので、やはりファッションの中心地である東京で仕事をしたいとシンプルに思い、そこから割とすぐに上司に退職の意向を伝えました。今となっては、もう少し良く考え、順番を整理するべきだったと思うのですが、次の就職先も決めないまま退職し、上京をしてから職探しを始めたという感じでした。ただ、地方の百貨店なんて給料が良いわけがないので貯金なんでほぼなく、上京してからは平日はファッション関係のアルバイト、土日は引っ越し業者のバイトみたいな感じの生活を送りながら、東京のファッション業界でバイヤーとしてバリバリ働く日を夢見て転職活動をする日々でした。(親のスネもかじらせてもらい、本当に情けない息子だったなと…)
 そして、この転職活動中に、先述した”よく考えるべきだった”と痛感する事態が起こるのです。なかなか自力で求人を探しても、自分が希望する仕事の求人には巡り会えなかったので、ファッション業界専門の転職エージェントを発見し、サービスを受けてみたかったので登録してみたのでした。
 そりゃ地方の百貨店といえど、3年でバイヤーまで駆け上がった自分ですから、さぞ良い求人を紹介されるのかと連絡を待っていたのですが、エージェントから来た連絡は、

「ご登録いただいた経歴では、ご紹介できる求人がございません。」

という無機質ないかにもテンプレなメール。

え?あー、登録した経歴が分かりにくかったかな。
そりゃ伊勢丹とかじゃないから伝わらないか。

再度、詳しく経歴や実績を登録。
しかし、来る連絡の内容は変わらず。
もうお先真っ暗とはこのこと。
井の中の蛙とは、まさに当時の自分を表す諺だなと思いました。

 この事象を簡単に説明すると、僕は百貨店のバイヤーの経歴を入力し、希望の職種をアパレル業界のバイヤーを選んで登録したわけですが、アパレル業界のバイヤーの転職ってホント経験豊富じゃないと無理だし、厳密には百貨店は小売業界でありアパレル業界ではないので、経験が評価されることはなかったんです。

 当時は26歳。大学出てるのに、平日・土日とアルバイト。贅沢してるわけではないのに、減っていく貯金。やりたいことがあって上京したのに、その道が閉ざされた現実。
 まぁ、ここまで追い込まれると、夢も結構すんなり諦められるというか、もう生活するために甘いこと言ってられないと腹落ちするもんなんですね。すぐさま、ファッション業界での求人に限定せずに仕事を紹介してくれるであろう、総合型の大手エージェントに登録し、キャリアアドバイザーとの面談を予約しました。
 丸の内にある綺麗なビルに行き、面談ルームで待っていると、ビシッとしたスーツを着た同い年か少し下くらいの男性が入ってきて、担当アドバイザーの◯◯ですと自己紹介からスタート。丁寧な会話の中にも理路整然としたプロならではの的確なアドバイスがあり、自分との圧倒的な差を感じつつも、こういう仕事があるんだなとファッションしか頭になかった自分には目の前の担当アドバイザーの仕事ぶりが新鮮に写ったのでした。
 面談も終盤に差し掛かり、応募できる求人の説明を受けながら、選り好みをするつもりもなく求人を眺めている僕に、アドバイザーの方から「ちなみにキャリアアドバイザーの仕事って興味ありませんか?」という唐突な質問が。
興味があるも何も、もう特に仕事選びに執着がないので、返答に困っていると、

「うちの会社の中に、ファッション業界に特化して転職支援をしてる部隊がありまして、そこが人材を募集してるみたいなんですよ」
「やっぱりファッション好きそうだし、ファッション業界ではないけど、全然関係ない仕事よりも合ってるんじゃないかと思うんですけどどうですか?」

という提案が。
 その時僕は、その仕事がファッションに携われるかどうかというよりも、僕の意向を汲み取りながらも、本人が全く気づいていない可能性を探り提案してきてくれた、目の前のアドバイザーと同じ仕事ができるんだということにワクワクし、応募を決意したのでした。
 その後は、スムーズに選考が進み、無事内定を頂くことができ、図らずも人材エージェントとしてのキャリアがスタートするのです。好きなことを仕事にできると思って入社した1社目を3年で辞めたのに、偶然出会った転職エージェントの仕事をする2社目に6年弱もいることになるとは、この時は全く知る由もなかったのでした。

次回は箸休めとして、経歴の話ではなく、僕が転職エージェントの仕事を偶然するようになったように、「人のキャリアの8割は偶然によって決定される」という『計画された偶発性理論』について書いてみたいと思います。

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