自作!防音室を低価格に!!

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音声・音楽
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
DTM、お部屋に籠って音楽創作ライフ楽しんでいますか?
僕は籠りすぎて気持悪い時があるので誰か外へ連れ出し一緒に野球してください。
自宅での音楽創作が多くなると、大抵の人は『大きい音』を出す問題に直面するのではないでしょうか。
今回は、そんな時にあると嬉しい『防音室』というのを試しに作ってみましたので記録しておきます。
もし良ければ参考にしてみてください。

防音室を作る事になった経緯

今回、何故突然『防音室』を作る事になった理由としまして…

・近々、地元にDTM音楽教室みたいのを計画していて、その際に防音工事はどうするか…そもそも防音加工って自分達でどこまでできるのか、しっかり想定してみたかった。
・丁度、友人が自分の部屋でDTMやボーカル練習をしている時に、近隣への騒音問題を危惧していた。

という理由が重なり、じゃあ物は試しでやってみようとなりました。
普通あんまり『よし、じゃ、作ろっ』みたいな感じで軽く行かないと思うのですが、何と我が市川家は代々工業系で幼い頃から机から何まで何かと結構なクオリティで作っている一家なのですね。メカニック強いです。なのでこういう考えにすぐ結びついてしまうんすね。何かと買う前に『これ作れんじゃね?』って考えがでるのは、我が家やメカニック系のあるあるだと思っています。


何故、自作にこだわるのか…

では何故、自作しようと考えるのかという理由としまして…

・自作の方が、防音の内部構造の学習/経験に繋がりやすい
・購入より自作の方が、費用も抑えられる上に、ある程度自分好みにカスタマイズ可能なので都合がよい。
・そもそも簡易的な防音室を購入した所で、部屋にあいづらかったり、防音性能が値段の割にあいづらそうだった為。

という理由が挙げられます。
今回は、友人の為に作ったというのもありますが、半分以上は僕の経験の糧にさせていただきました。ありがたいことに。

よくAmazon等、ネットで検索すると簡易的な防音室がヒットしますが…正直な感想を述べますと、近隣への騒音被害を抑えたくて購入してそのまま使用するだけを想定しているならあまりオススメしません。
多少、音漏れは抑えられるかと思いますが、基本は更にそこからある程度のカスタマイズというか対策を講じてやっと完全な防音状態になるかと思います。大体相場は7万円とかその辺りでしょうか。
今回作った防音室は総予算は大体7,8万円位で済みました。

作業内容/仕様

今回の防音室の内容です。

予算
大体7~8万円程

主な材料
木材/吸音材/プラスチックボード/新聞紙...

作業時間
丸1日と数時間

作業人数
3人(内一人は作業素人)

仕様
費用をなるべく抑え、安価に。
あまり特別な物は使わずに出来る限り手に入りやすい材料で。
防音室の現地での組み立て分解ができる様に。
大きさとしては6畳程の大きさの部屋の一角に収まり、ボーカルブース位。
中でギターや録音機材を取り扱っても問題ない程度の大きさ。

という様な感じになっております。簡略的ではありますが、何となくですね。


作業工程(様子)

設計
まずは設計です。物づくりにおいてこの設計って当たり前ですが中々大事ですね。それも大掛かりなものになればなるほど。
椅子とか棚とか簡単な物なら適当に寸法を取ってザっと設計図買いて作れちゃうんですけど、今回の様な誰かのもので人が入る位で効果もそれなりに発揮しなければならない物となると入念に考えました。
まずは現地の部屋に行き、部屋の寸法と防音室を置いた時のイメージ作り。次に材料との兼ね合いも考慮しながら設計。ちなみに今回は2×4工法を使い、安定性を作っています。
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材料調達
次に材料の調達です。
今回はネット通販のモノタロウから殆ど取り寄せました。
たまたまセールで殆どの材料が安く手に入りラッキーでした。
ネット通販に限らず、工務店でも例えば端材等安く手に入れる方法は意外とありますので要チェックですね。
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材料切り出し
材料が揃いましたので次は材料を切っていきます。
お料理番組みたいになってますが、そう思って頂いた方がシンプルに分かりやすいかと思います。
今回は、人一人が入る位の大きさの部屋な上に、2×4工法というのを用いていたので、切り出す木材も中々多く大きかったですね。
我が家には工作道具が大体全部揃っているので電動を使ってガンガンやりました。
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壁の組み立て
これが今回の肝な工程ですね。
今回の仕様として、この防音室は組み立て分解がなるべく簡単にできる様にしたかったんです。
ですので横壁4枚を天井壁で固定するという感じの構造になっています。
つまり防音壁を4枚まず作らなければいけない訳です。
この防音壁1枚1枚が雑だと防音性能がかなり変わってきてしまうので大事に作りました。

まず切り出した木材で枠組みを作り、
次に表面壁のプラスチックボードを一枚、
新聞紙を破いてクシャクシャにして敷き詰め、
吸音材を綺麗に隙間なく敷き詰め、
最後にプラスチックボードで蓋をして完成。

今回は敢えてプラスチックボードを用いて、軽量化と吸音するように、
新聞紙は比較的調達しやすい上、適当に詰めるだけで隙間も埋まりますし吸音性が意外とあるんですよね。
吸音材など敷き詰める時に大事なのはとにかく隙間を作らないことです。
この隙間が少しでもあるとそこから音が漏れて防音性能に差がかなり出てきてしまいます。
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搬入
防音壁各種が作成できたら次に防音室を設置する現地に搬入です。
ここ失敗したんですけど、防音壁が結構予想より大きくなってしまったので、もし今回の僕みたいに作業場所と現地が何十キロも離れている場合はトラックの様に詰める車で何往復か必要になるかもしれません。お気を付けて。

組み立て
そして最後に現地で組み立てて完成です。
この組み立てが中々てこずりました。二人がかりでも難しく…
二階にある部屋に搬入するまでに計算通りに入らない。
狭い部屋の中で大きい物を組み立てようとしているので取り回しも難しい。
形ができてもどこかに隙間やズレが生じて上手くはまらない…
など、中々思う様にいきませんでしたね。
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完成
何だかんだ大変でしたが何とか完成です。
実はこの後もドアノブを取り付けたり、内側にL字固定を付けて強化したり、配線用の穴を作ったりと友人自身でしてもらいました。


感想

今回、防音室を作成してみてですが…
結果としてはとりあえず最低限のクオリティと性能を得ることはできたのではないかなと思います。
当初の問題であった『自宅でボーカルの練習や録音をする時に、近隣への音漏れが気になる』という点は恐らく改善できたのではないかなと思います。それもなるべく低価格で。

ただその一方で課題点も多く見つかりました。
・費用は抑えられたものの、想定より大分大変な作業
・想定より大きめに作った事により取り回しが中々大変
・組み立て分解ができる仕様にはできたが、その分隙間が若干気になる。
・配線や酸素用の穴の確保
等々、色々見つかりました。

今回は物は試しというのも兼ねて挑戦しましたが、やはり一筋縄では行かず経験になりました。
作ろうと思えばもっと初心者でも作れる位簡易的な防音室は作れますが、敢えてここまで本格的に取り組めた事で今後の防音という面に関する経験に繋がるかと思います。
また今後、音楽教室を作ったり、自作レコーディングスタジオを作ったり等、また防音の必要性が出てくる機会に立ち会えると思うので、その時に今回の経験を活かせればと思います。

最後に

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