私と死にたいさん

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コラム
私は時々「死にたい」という感情が出ます。これは希死念慮や自殺企図とは違います。私の場合、「脳の誤変換」によってこれが出ます。
「疲れた」とか「めんどくさい」とか「消えたくなる程酷いミスをした」とか、そういった感情が脳の中で変換され、「死にたい」になります。
私はこの気持ちを擬人化して、「死にたいさん」と呼んでいます。

最近は調子もよく、休職中でストレスも少ないので、2、3日に一度小さな「死にたい」が出る程度です。

ここ最近で「死にたいさん」がひどかった時は、先々月親戚のお葬式に出ることになった時です
親戚の家は遠いので、新幹線に乗る必要があります。泊りがけだし、喪服も忘れずに持っていかなきゃならないので荷物も多くなります。その前にその日は診察がある日だったので、新幹線に乗れるのはその後になります。それから香典も包まなければなりません。香典を出す立場での葬儀は初めてなので、封筒の書き方も分かりません。一応社会人だし、いくら包めばいいんだろう。ネットで調べてみたら筆ペンで書くのが礼儀だと。家にはサインペンくらいしかありません。コンビニで買えるだろうか。それからそれから……

もうキャパオーバーです。私は「死にたい」でいっぱいになりました。

「死にたいさん」が出てきた時は、一度落ち着いてその理由を考えます。この時の「死にたい」は「やることが多すぎる」の誤変換でした。
私は真っ白な紙を広げて、準備しなければならないものと当日もっていくものを書きだしました。数は多いけど、リストアップすれば一つ一つは大したことありません。
「死にたいさん」は少し安心してどこかに行きました。

「死にたいさん」は戦う相手ではなく、私のストレスに気づかせてくれるパートナーくらいに考えています。
私は「死にたいさん」と共存して、今日も生きています。




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