薬膳お茶請け(ドライフルーツ編)

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コラム

果物には、いろいろな効能があるのですが、生のものは体を冷やすものが多く、今の季節に不向きです。

ドライフルーツは冷やす作用が少し弱くなることが多く、旬の季節でなくても食べられるので、手軽に取り入れられますね。

ドライフルーツは紅茶に合いやすいです。ドライフルーツを薬膳の観点から紹介してみます。お茶請けの参考にしてください。

・レーズン
筋骨を丈夫にし、気(体力)と血を補い、疲労・口の乾きにも良いというお役立ち果物です。目の疲れやエイジングケアにも。

・オレンジピール
気の巡りを良くし、体の水はけも良くします。オレンジの果肉がついたものもありますが、果肉は食欲不振やお腹の張り、二日酔いに良いです。

・なつめ
薬膳・漢方薬によく使われる果物代表。体を温めて気と血を補います。安神(心を落ち着ける)の食材でもあります。食べ過ぎるとお腹が張るので1日3粒を目安に。

・りんご
脾(消化器官)の調子を整え、下痢にもよいです。体を潤すので口の乾きや空咳にもおすすめ。

・クランベリー
血の巡りや尿の出を良くします。胃もたれや眼精疲労にも。

・ラズベリー
エイジングケアに良い果物として薬膳酒にも使われます。体や目の疲れにも。

・ブルーベリー
血の巡りを良くし、エイジングケアもしてくれる果物です。眼精疲労にも。

・カシス
体の余分な熱を取り、エイジングケアや眼精疲労によいです。体を潤し、寝汗を止めるのにも使われます。

・マンゴー
胃と肺に関わる果物で、食欲不振や口の乾き、吐き気に良い果物です。尿の出も良くし、体の余分な熱を取ります。

・パイナップル
体の余分な熱を取りますが、冷やしすぎることはありません。口の乾きや消化不良、熱のこもった便秘によいです。気を補う果物でもあります。

・クコの実
なつめに次いで薬膳で頻用される実です。眼精疲労によく使われます。体を潤しエイジングケアもしてくれます。

・プルーン
エイジングケアやかすみ目によい果物です。便秘にも良いですが、食べすぎるとおなかがゆるくなるので注意。

・龍眼(竜眼肉)
なつめやクコの実と比べるとマイナーですが、薬膳茶や漢方薬に使われる、ライチに近い果物です。気と血を補い、脾(消化器官)と心(心臓だけでなく精神も含む)に優しく作用します。これも安神作用がある食材です。

・バナナ
体を強力に冷やす果物です。体を潤すため、肺や腸を潤し、口の乾き、空咳、熱がこもった便秘に良いです。痔で出血するときにも。冷え性の人には不向きな果物のため、食べる時は留意してください。

・いちじく
体を潤し、消化を助けます。空咳、便秘や下痢・胃腸炎にも。

・金柑
体を温めて気の巡りを良くし、鬱々を流します。痰を切り、食欲不振や胃もたれ・咳にも良いです。

・干し柿
生の柿は強力に体を冷やしますが、干し柿は冷やしません。肺を潤し、空咳に良いです。トイレに行っても出し切った気がしない、しぶり腹にも。

いつでも、体調に合わせた食物を選びたいものです。スーパーやドラッグストア、コンビニで、薬膳の観点からドライフルーツを選んでみてはどうでしょうか?

※これらの果物は医薬品ではありません。適切な時に適切な医療を受けましょう。

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