これまでのシステム成績(2021年5月21日)

コンテンツ
マネー・副業
システム成績単利210521.png
システム成績単利210521G1.png
システム成績単利210521G2.png

今週は先週末と比較して、日経平均株価は0.85ポイント、システムに採用した全38銘柄の株価平均は0.31ポイントの上昇となりました。
また、システム採用銘柄株価のプラス割合は、76.32%(29銘柄)に減少しました。

一方、システム成績は0.55ポイントの上昇となり、平均資産増減率はプラス5.51%に増加しました。今週は先週末より、総じてプラスで推移しています。
順張り系は0.74ポイント、逆張り系は2.18ポイント、オシレータ系は0.44ポイントの上昇となりましたが、その他系は0.81ポイントの下落となりました。

チャートを見ると、逆張り系を除いて、概ね横ばいで推移しています。
日経平均株価とシステム採用銘柄株価は、先週の急落から徐々に値を戻しています。

個別システムでは、増減率がプラスでかつインデックスに勝っているのは、7システムに減少しました。また、インデックスとは関係なく、増減率がプラスのものは、57.89%の22システムに増加しました。
住友ゴム工業が首位に立ち、昭和電工が2位に後退、三菱自動車が3位のままとなりました。先週までの上位銘柄が成績を崩し、下位銘柄が成績をやや戻して、全体として微増となっています。

さて、先日、相関係数算出ツール株式版を用いて株式を合成し、更にポートフォリオまで拡張してリスクを低減する方法を提案しました。
これは、少なくとも過去の資産推移についてはリスクを低減できていることが明らかなのですが、将来も資産が増加し続けるかというと、確実なことは言えません。

その理由は明白です。この方法は、長期に渡る買い保有が前提になるからです。
しかし、永遠に上昇し続ける株式は、恐らく存在しません。ほとんどの銘柄で、良くて頭打ち、悪ければ下落という将来が待ち受けているでしょう。

それでも十分な配当が得られるのであれば、長期保有も大きなメリットがあるわけですが、ハイテク銘柄に見られるように下落幅が数10%にも及んでしまうと、わずかな配当など吹き飛んでしまいます。
ポートフォリオが奏功し、ある銘柄の株価下落を、他の銘柄の株価上昇で相殺できればいいのですが、市場全体が長期に渡って下落する場合などは、なかなか理想通りにはいきません。

特定銘柄の下落が無視できなくなるなど、リスク許容範囲を超えた場合は損切りを行い、安くなったところで買い直すべし、と言われますが、裁量判断で簡単にできることではありません。
結局、いろいろともがいた末に、「裁量の罠」にハマってしまうのです。

例えば損切り額(率)を予め決めておき、そこに達したら損切りし、更にある程度下落するか、そこまで下落しない場合は損切り額を再び上回ったら、買い直しを行えば良さそうに見えますが、長くトレーディングシステムを開発してきた経験では、それは大抵の場合上手くいきません。
そのような思想で設計したシステムの資産カーブは、見るも無残な推移を辿ります。

結局、ポートフォリオ運用を行う場合は、定期的にポートフォリオを見直し、銘柄の入れ替えやリバランスを行うことが必須となります。
株価を長期保有しつつも資産が増大し続けるということは、ダメな銘柄には引導を渡すと共に、これから伸びそうな銘柄を逸早く見出し、ポートフォリオに組み入れていくことが必要ということです。

しかし、個人レベルでは、なかなかそうはできません。株価の頭打ちという限界を突破するためには、株式を保有し続けるだけではなく、買い直しや買い増し、空売りなど、アクティブ運用を取り入れる必要があります。
しかし、裁量でそれを行おうとすると、前述の「裁量の罠」にハマってしまいます。では、どうすればいいのでしょう?

そんな時に有効なのが、言わずと知れた「システムトレード」です。システムトレードは、資産を増加させ続けるためにはどのような戦略が有効かを、客観的に提示してくれます。
株価の下落過程は、長期保有にとっては損失でしかありませんが、システムトレードでは大きな収益機会となります。そうであれば、何故もっとシステムトレードが利用されないのかと言いますと、そこには様々な理由があります。

認知度が低い、システムそのものの信用度が低い、ある程度多額の資金が必要、信用取引への警戒、等、数え上げればキリがありません。
恐らく最大の理由は、「機能するシステムがあるならけして表に出てくることはない」という誤解です。すなわち、これは裏を返せば、「巷にあふれるシステムはインチキである」という思い込みにつながります。

実のところ、永遠に機能し続けるシステムは恐らく存在しません。しかし、一定程度機能し続けるシステムは存在します。問題は、そのシステムを運用開始時に選択できるか、ということです。
私が毎週公開しているシステム成績にもあるように、システム設計完了時から現在まで、1年半以上に渡って機能し続けているシステムが、少なからず存在します。

ただ、それらのシステムを他のシステムと切り分けて運用することが出来たか、と問われると、現時点では明確な答えは出せません。
しかし、当初は最適パラメータの選択に多少の裁量が入っていたのですが、直近では、完全に客観的に最適パラメータを選出することが出来るようになっています。この辺りの影響が、システムの機能性にどれくらい関わっているのか、今後明らかにしていきたいと思います。

株式の長期保有の場合、株式ポートフォリオでどんなにリスクを低減しても、株価の頭打ちという限界からは逃げることが出来ません。
一方、システムトレードの場合は、株価に動きがある限り、理論的には資産増加の限界はありません。個々の資産カーブのうねりやバラツキについては、システムポートフォリオを組むことで、相当程度低減することが出来ます。

システムの機能性がある程度長期に渡って維持できるのであれば、資産カーブの安定性は最重要ではありません。安定性に関しては、単一もしくは複数銘柄でシステムポートフォリオを組むことにより、いくらでも改善することが出来るのです。
最後に皆様に知っていただきたいのは、「巷にあふれるシステムの中にもホンモノはある」ということです。


⇒Kフロー ブログ


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す