ロゴデザイン解説01 THE NORTH FACE

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デザイン・イラスト
ノースフェイスは1968年アメリカ、サンフランシスコでとある夫婦2人が創業した、今や泣く子も黙るアウトドアブランドです。
街中で見かけない日はないくらいのこのロゴについて、まずは書いてみます。

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名前とマークの由来になっているのはアメリカ、ヨセミテ国立公園にあるハーフドームと呼ばれる山の北(North)壁(Face)です。まあ厳密に言うとハーフドームの壁は北西向きなので北西壁なんですが。
ちなみに他に北壁というとアイガー北壁なんかも有名で、厳しいルートの象徴のような意味合いもあるようです。その厳しいルートにも耐えられる装備、ということでしょうか。
ハーフドームは写真で見るとわかる通り、ドームを半分にしたような形状で、クライミングの聖地として、世界中からクライマーが集まる場所です。

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ドームと言ってもいわゆる溶岩ドームとは違って、岩質は花崗岩、氷河の侵食によって現在の形となりました。

ロゴに話を戻すと、書体はHelveticaでしょう。
ハーフドームが↑のような形状ですので、垂直のラインに合わせて右寄せで組んであります。文字間、行間もタイトで、とにかくマークとの一体感のあるロゴです。
ヘルベチカが世にリリースされたのは1957年。ロゴが作られたのは1971年。ヘルベチカ自体は超ド定番フォントですが、ロゴに使用している企業は多く、有名なところだとパナソニックやオリンパス、無印良品(MUJI)、ルフトハンザ、ジープなんかもそうです。
他のものにも言えますが、小細工のない、シンプルなものが長く愛されるものになる秘訣なのかもしれません。




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