超簡単!この6つで心の働きを理解できる

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相手の心の玄関を全開にできますか?
辛い事、悲しかった事などネガティブな事が起きると、私たちは表情や態度だけでなく、言葉でも伝えようとします。言葉は心を表現する一つの手段になります。

ちょっとでもネガティブな事を聞いてもらえると、気持ちが落ち着きますよね。

さて、今回はちょっと専門家向けの発信です。
この言葉の使い方を理解することで、相談に来られた方の心をより深く理解できるようになります。

結論からいうと会話において分析するのは、次の6つです
①主情的機能
②指示的機能
③働きかけ機能
④詩的機能
⑤交話的機能
⑥メタ言語的機能
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①主情的機能

 これは主に話している人の経験や感情を表すことばになります。

「昨日、彼からサプライズのプレゼントもらったの。嬉しかった」「体操服を忘れて、マジで焦った」など話している方は、毎日何かしらの経験をして、感情が生まれてきます。その感情に焦点を当てたものが主情的機能になります。

どのような経験をして、どのように感じたのか、経験を細かく尋ねる事が、細かく感情を拾える第一歩になります。

②指示的機能
 この指示的は何か依頼することではなく、話のテーマを表す言葉になります。

「昨日、旦那に言われた事なんだけどさぁ」「クリスマスって空いてる?」などがこの指示的機能に含まれ、話し手が「今から私はこのテーマについて話しますよ」というものになります。

心理関係者は主には悲しい、つらい、きつい、しんどいテーマを聞くことが多いでしょう。この指示的機能に支えられて、他の言葉の機能が生きてきますが、様々なテーマに対応できると来談者の満足度は高くなるでしょうね。

③働きかけ機能

 これは聞いている方へ働きかける言葉になります。

「明日までにこの資料の誤字を修正してください」「申し訳ありませんが、その提案はお受けできかねます」など、聞いている方へ指示や依頼、許可、拒否などを伝える言葉です。

お仕事の中では頻繁に使われる言葉ですが、使い方次第ではもめ事のもととなります。「お忙しいところすみませんが・・・」「今、話しかけてもいいですか?」など枕詞があると、柔らかくなりますね。

④詩的機能

 これは話している方がどんなメッセージを聞き手に伝えようとしているのか、具体的には名詞や動詞、話すリズムなどを表しています。

『バカ』という言葉を怒った表情で語調を強めて言う場合と、笑いながらゆっくりという場合ではその意味は異なってくるでしょう。

来談者がどんな言葉で、どのような語調であるかを理解することは、とても大切ですね。

⑤交話的機能

 これ自体では言葉としての機能はほとんどないのですが、他の人と関わる事自体を目的とした機能になります。
「ねぇねぇ」「もしもし」「おはようございます」などがその一例になります。他者と良好な関係を築くための行為も含まれるため、相槌や頷き、井戸端会議なども、この交話的機能に含まれます。

心理関係の方々には釈迦に説法でしょうが、『傾聴』がこの機能に入るでしょう。来談者と良好な人間関係を築く為、より深い悩みを聞く為に必要な言葉の機能になります。

⑥メタ言語的機能

 最後が少し分かりにくいメタ言語的機能になります。

「あなたが話してい”幸せ”とはどういう意味ですか」「そのルールについて詳しく聞かせてください」などがこれにあたります。言葉とは便利であり、実は不自由なものです。同じ言葉を使っていても、人によっては意味が異なったりします。”幸せ”は人によっては『お金の量』であったり、はたまた『自由な時間』であったりします。言葉の使い方によっては、「私はそんなつもりで言ったんじゃないのに・・・」など争いごとに発展することもしばしばです。

相手が言っている言葉がどんな事を意味しているのか、詳しく確認することも必要ですね。

以上、6つのことばの機能でした。

お話をしている時、どれか1つだけを使って話していることはありません。
①~⑥の機能を複数使いながら私たちは会話をしています。どれかの視点が足りまかったり、偏っていたりすると相談者の気持ちを細かく把握することはできないでしょう。

自分に足りないのはどれか、偏っていないか、確認することで更に多くの方々が救われる良いですね。
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