「延長で…」

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延長されました。
意味ある有意義な情報と数字に出やすい報道内容との見極め、あなたはできていますか?
いろいろな業界で見られるように、報道レポーターと政治家や官僚の親しい関係はどこの国でもありますが、日本のそれはある意味では独特の記者クラブというプラットフォームがパイプ役を果たすことで内外に知られています。
情報を流す((意図的に/思わず) 漏らす)目的、意図、方法、関係者等はさまざまですが、主には: 政策の決定発表、戦略的な情報リーク、党利党略、立場をアピールしたい、などがあるそうです。*内容はJTに掲載の記事、The art of 'leaking' を参照。
どんな条件でリークが発生するか、ここにこの国ならではの理由があるという。記者クラブの存在がひとつで、スクープのネタになるか、検閲されるかの分かれ目となる。**省、局担当の記者やレポーターは日々官僚たちとの関係性に応じて情報を引き出す機会を伺い、相手が「口を滑らす」タイミングを見計らっている。もし、相手が記者クラブから自分を追い出すことのできる裁量があるなら、ニュースのさじ加減の自由は限られてくるだろう。とはいえ、(意図せず)「漏れた」とされる事案は、そうして相手があえて「差し止め」をしたものからのものが多いという点で、制度に取り込まれがちな日本のいまだ根強い風習がある 。反対に、特定の組織に属する人からみれば、こうしたしがらみは諸刃の剣かもしれない。会見発表に先立って、事前に記者などが質疑・応答を含めた原稿を用意できるよう、「配慮」の意味合いでブリーフィングの文書を官僚側が配るのが慣例にもかかわらず、(いや、差し止めとわざわざことわっているからこそ) 予定より前の時間と場面で情報がリークされてしまう。特定の組織や業界サークルに属さない、海外のジャーナリストや新聞記者にしたら、本来約束したタイミングより声明がフライングされたらたまったものじゃない。セクショナリズムといわれても仕方ない。
今回の延長については、「正しい選択」、「じゃ、当初の宣言時に定めた期限は何だったんだろう」、「警戒レベルを確実に下げるため」、「根拠がはっきりしない」等、当然いろいろな見方がある。ただ、宣言を出す前のアナウンス
を「~の方向性で調整」、「検討に入った」、「方針を固める」というふうにあれだけ事前に流しておけば、当日発表する方は気が楽なのだろうか。
予定調和とまではいわないが、プレスリリースの段取りをする方と閣僚で申し合わせたにしても、(差し止めの情報をあえて流したかのように) 漏れ方が露骨過ぎるくらい。シナリオがあるにせよないにせよ (むしろ想定しているべき)、情報リークのされ方にもう少し危機感をもって、アンテナを張って、慎重に流してほしいとも感じる。
それにしても、たった2週間で劇的に変わるとは考えにくいが、とにかく実行再生産数を下げ、下げ止まりを食い止めるには手を打つ必要があるのは分かる。けど、明日好転しても来週どうなっているのか。昨日発したことが手のひらかえすようなことはいくらでもある。指標や目標が明確で具体的な方策を。リスクが蓄積される前に振り分けて、分散させよう。もっとも、蚊が熱帯病の原因の物質を運ぶように、動物であり、同じく色々なものを運び、情報を「滴らす」媒介生物である人がいる限り、ゼロになることはありえない。なくなれば、みんないなくなる。つぎの発表のときはどんなふうに口を滑らしてくれるか… デジタル庁より、統括するNSAや情報局を…
... security is the greatest enemy
... and one cannot be too careful being either less or careful enough








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