集中力を鍛える

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コラム
「集中力を鍛える」というのは、重要なテーマであると思います。

この集中力の効用を考えたとき、すべてに応用できるものであるといえます。

スポーツはもちろんのこと、ビジネスでも、人間関係でも、様々なところでこの集中力があるかないかが問われてくると思います。

スポーツの例は比較的わかりやすいのですが、ビジネスなどになると、この集中力の部分が途端に分かりにくくなってしまう。

それ故、案外ビジネスにおける集中力を鍛えているという方は多くないのかもしれません。

例えば、常にいい話、美味しい話を求めて彷徨っている方、飛びついてしまう方、こうした人も実に多くいます。

「最善を求め続ける」というのは必要なことですが、実はこれは焦点が定まらず、常にフラフラしている状態になっていることの方が多いです。

そのため、行動している割には思ったより成果が出ない、というケースもたくさん出てくるわけです。

これはある種、自分の行っていることに関する集中力が切れてしまっているケースであるともいえます。

昔、武術の師から面白い話を聞きました。
最近は入門しても、とにかく新しい技を覚えたいという人が多く、基礎をしっかり作り上げることのできる人が減っているということです。

そうなると、とにかくたくさんの技を知って、覚えようとします。
ところが、以前、技を一つだけに絞って教えた生徒がおり、その生徒さんはずっとその技のみを来る日も来る日も練習し続けていたそうです。

他の生徒が新しい技を習っているのを気にも留めずに。

すると、試合においても、実戦の場においても、たくさんの技を知っている生徒よりも、一つの技を練習し続けた生徒の方が強くなり、誰も寄せ付けなくなったといいます。

当然の話かもしれません。練度がまったく違うわけです。

この話を聞いたとき、集中して練度を上げる大切さを感じたわけですが、これも他の生徒と同じように新しい技にばかり目がいっていたら無理だったことでしょう。

一つの技に絞り、集中したことが、功を奏したわけですが、これはビジネスなどにもつながってくるわけです。

意外と人間は、ある分野の話であれば理解できても、それを別の分野にスライドした瞬間に分からなくなってしまうことが多くあります。

「集中力を鍛える」というのは、ある意味誘惑に打ち克つ力でもあると思います。

特にこれから景気がさらに悪化することが懸念されている中ですが、この集中力を鍛えていくことが、今以上に大切になってくるかもしれないと思っています。

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