2023年も押し迫ってまいりました。クリスマスの季節ですね。ちなみにクリスマスの語源は英語で「キリストのミサ Christ’s Mass」が縮まったものだそうです。このクリスマス、Xmas と書くことがありますが、
Xmas の表記にアポストロフィを付けるのは間違い
と日本ではよく言われています。英和辞書にはそうはっきり書いてあるものもあり、それが信じられていますが、本当かどうか調べてみました。
ウィキペディアの Xmas (en.wikipedia.org/wiki/Xmas) の項目には X’mas という表記は見当たりません。が、
・X-mas
・X’temmas
という表記が見つかります。他にないか ChatGPT に問い合わせてみると、以下の答えが返ってきました。
・X’mas
・X’mass
・X’mo
・X’mus
・C’mas
「X’mas」の表記は米英でも見られることがあるようです。私は「C’mas」にも見覚えがあります。そもそもが省略形なので、特に定まった正しい形というのがないようです。ただ、各スタイルガイドでは「フォーマルな文書では Christmas と書くべきで、他の表記は使うべきではない」と述べられてるようなので、
Christmas
と書く方が結局一番無難でしょう。もしどうしても略記したいのであれば、ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」は
Happy Xmas (War is Over)
という表記なので、「Xmas」の方がいいでしょうね。
この辺を調べた方のツイートのまとめを紹介して結びたいと思います。
togetter.com/li/1446699
ちなみにこの X はキリストのギリシャ語表記 Χριστός の頭文字であり、エックスではなくギリシャ文字のカイ Chi だそうです。ただラテン文字(アルファベット)の X も元々はギリシャ文字から持ってきたものなので…ややこしいですね(笑)。
あとクリスマスを表す Chrimbo というスラングもあるようです。初耳でした。
アポストロフィについてのブログ:
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