欧文ロゴ制作のコツ:大文字だけで組んじゃダメ?

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欧文書体(ラテン文字アルファベット/ローマ字)には大文字だけで組んではいけない、とされている種類の書体があります。代表格がスクリプト Script です。いわゆる筆記体に類する書体の総称で、カリグラフィー(西洋書道)と呼ばれる装飾的な手書き文字に似せてデザインされた書体を指します。

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なぜダメかというと、単純にゴチャゴチャしすぎて非常に見にくい(醜い)からです。元々大文字だけが並んで組まれることを想定してデザインされておらず、文字の左右がかなり複雑な形をしており、これが並ぶとぶつかり合って大変見苦しいです。またスクリプトは基本的に文字が繋がるようになっていますが、それは小文字だけの話で、大文字はあまり考慮されていません。よって、大文字だけで組むのは基本的にご法度です。

もちろん例外もある

例外的に、ゴチャゴチャしてないスクリプトであれば、大文字だけで組んでも許容できます。例えば以下の書体はまあ大丈夫とされています。

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ゴシック(ブラックレター)もダメ

あとゴシック Gothic またはブラックレター Blackletter と呼ばれる書体も同様です。これそうは見えませんが実はスクリプトの一種で、やはり大文字はかなりゴチャゴチャしており、大文字だけでは組めません。

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昔連載されていた人気マンガのタイトルがブラックレターの大文字で、なおかつ斜体をかけるというあり得ないものでした。非常に残念に思ったのを覚えています。

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※決して各デザインそのものを貶す意図はありません。文字組みとして正しいかどうかのみの指摘です。


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