1月7日(金)は『七草粥』の日。

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『七草粥』とは1月7日の朝にその年の無病息災を願って頂く『春の七草』が入ったお粥のことです。七草粥を食べる習慣は平安時代初期に宮中行事となった後、江戸時代に庶民に広まったとされています。

『春の七草』とはセリ科の芹(せり)、アブラナ科のなずな(別名:ぺんぺん草)、キク科の母子草(ハハコグサ)、ナデシコ科の蘩蔞(ハコベ)、キク科の仏の座(ホトケノザ)、アブラナ科のすずな(カブのこと)、アブラナ科のすずしろの7種の植物で、それらを細かく刻んで炊いたお粥を『七草粥』と言います。

なぜ『七草粥』を1月7日に食べるのでしょうか?昨年末の12/22の冬至に柚子湯に入られた方もいらっしゃるかと思いますが、日本には古来から伝わる二十四節気(にじゅうしせっき)という季節の節目で区切る和の暦があります。

ちなみに本日、1月5日は19日頃にかけて小寒(しょうかん)と呼ばれる、1年で最も寒さが厳しくなる期間が始まる日です。まあ、言い換えて見ると、19日まで我慢すればもう春で暖かくなって桜も咲くので前向きに行きましょう。

ご存知の通り、3月の「桃の節句」には縁起物の食材が入ったちらしずし、5月の「端午の節句」にはちまきや柏餅、7月の七夕には素麺、9月の重陽には食用菊や栗などの旬の縁起物の食材を頂きます。そして、1月7日は「人日の節句」(じんじつのせっく)として平安貴族の宮中行事が現代へと引き継がれたものになります。

根菜類は地面の下に向かい伸びていく野菜なので土のミネラル分を蓄え、身体を温めてくれる野菜とされています。また芹は整腸、食欲増進、解熱効果、高血圧・動脈硬化予防、ナズナはり利尿作用、むくみ改善、ゴギョウは咳や喉の痛みの緩和、ハコベラはスズナは消化促進、美肌、スズシロは頭痛、便秘、二日酔いなど平安時代から民間療法として使われてきたそうです。

また、セリは『競りに勝つ』、ナズナは『撫でて汚れを取り祓う』、ゴギョウは『仏の身体を表す』、ハコベラ『繁栄をはべらせる』、スズナ『神を呼ぶための鈴』、スズシロ『汚れのない清白』、ホトケノザ『仏様の座る蓮華座』など七草の1つ1つにも意味があります。

『七草粥』を食べることは年末年始で疲れた胃腸を休めてくれるだけでなく、これらの意味のある植物を頂くことで運気上昇を願い邪気を祓い、万病を防いできたと言われています。まさに『食べる占い』の七草粥で年末年始の胃腸の疲れを整えながら今年の健康、繁栄、幸せを願ってみてはいかがでしょうか。
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