イラストを見て危険なところを見つけてみましょう!
明らかに危険な簡単なものもあれば、隠れた危険もあります。
イラストの中にある危険は20個!
全部見つけらますか?
目標時間は3分。
場面はキャンプ場での野外炊事です。
さあ、いきますよー!
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
何個見つけられましたか?
では、正解発表ーーーーー!!!!!!!
1 ブロックが落ちている。
誰かつまずきそうですね〜。つまずいた先にあるものも危険なものばかり!簡単に片付けられるので、片付けるとリスク下がりますね。
2 吹きこぼれている
これはあぶない!しかも素手で触ろうとしている!?原因は鍋の中身入れすぎ、火力強すぎなどいろいろ考えられますが、こういうこともあると身構えておくこともリスクを下げる上では重要です。
3 火が大きすぎる
これもあぶない!野外炊事あるあるですが、新聞紙とか入れすぎるとこういうことによくなります。火は三倍の高さまで燃え移る危険性が高いと言われています。上空にも気を配りましょう。
4 火の近くに燃えやすいものが散らかっている
火からはじけて飛び出した破片が飛んでくることがよくあります。(フリースとかすごく穴開くんですよね。)火の粉は新聞紙くらいなら簡単に燃やしてしまうので、火の周りに燃えやすいものを置くのは避けましょう。最低1m以上は遠ざけておくと良いでしょう。
5 火の前で半ズボン&サンダル
ヤケドしますよ!火の前では靴、長ズボンを履きましょう。ズボンは綿100%がおすすめです。化学繊維は熱で簡単に溶けます。
6 動線にナタが置きっぱなし
動線に置きっぱなしだし、柄の部分が浮いてるから足引っ掛けたら飛んでく恐れもあります。刃物は人がうっかり触らないところで管理しましょう。
7 動線上にハチの巣がある
これはリスク高いですね〜!ハチは巣から離れているときは大人しいことが多いんですが、敵が巣に近づくと集団で襲ってくることがあります。この絵の巣はおそらくスズメバチなので、特に危険です。駆除が難しいならこの近辺は通行禁止にするのが良いでしょう。
8 走っている
人が多くて狭くて段差も多くて、さらにスズメバチの巣に向かって走るは命知らずの行為です。煽ってる子も悪いですが、遊ぶ場所と作業する場所は分けるのが良いですね。全員で炊事せずに一緒に遊んであげる大人を配置するのも安全管理上有効な手立てだと思います。
9 カラスが狙ってる
カラスとトンビは一瞬で食べ物をさらっていきます。(体験談)
カラスに荒らされた食べ物は衛生面を考えて使わない方がいいと思います。これもリスクの一つですね。
10 通路に足を出している
足引っかかりますよー!あぶない!
11 ポケットに手を入れている
転んだ時に手が出ないから怪我するリスクが上がります。手は出しておきましょう。
12 包丁を使ってる人を覗き込んでいる
手元がくるった時にあぶないですね〜。
13 添えてる手がパー
安全のためには指を曲げてネコの手がよいです。
14 包丁とまな板が落ちそう
置いてる場所が机の端すぎて、落ちそうになってます。落ちたら誰かに当たったり踏んだりつまずいたり、様々な危険につながる恐れがあります。机の上を整理整頓する意識を持つ、そういう視点で監督する人を置くなどするとリスクは下がります。
15 軍手で料理している
軍手は不衛生であることがままあります。不衛生な軍手かどうかはこのイラストだけでは判断できませんが、料理は衛生が第一なので、調理場に軍手は持ち込まず、石鹸でよく洗った手で料理しましょう。
16 ゴミ捨て場のネットが開いている
カラスやネコが狙っています。動物はダニやさまざまな病原菌を媒介するので、動物が寄ってくる要因を作ること自体、衛生管理上リスクが高くなります。
17 水が出しっぱなし
これ自体直接的な危険はないかもしれませんが、水を勢いよく出したままにしてその場を離れてしまう心理や、これだけ水が出てればけっこうな音がしてるはずなのに誰も気にしていない規範はさまざまなリスクを高めています。
18 ネコがいる
ネコは可愛いですが、野良猫はダニや病気を媒介する可能性があります。近づかない、居着かせないようにするのがリスクマネジメント的には良いです。
19 ツタウルシが生えている
ウルシ類の中でも最強と言われるツタウルシが生えています。知らずに葉っぱをちぎってしまったりしたらかぶれる可能性があります。フィールド内の危険な植物は把握しておきましょう。
20 包丁を握ったままよそ見して歩いている
自分も他人もあぶない!包丁を持って移動するときは、まな板に添えるなどして、刃を出さないようにするのが安全です。
いくつ見つけられましたか?
全部で20個の危険がありましたが、あなたはいくつ見つけられましたか?
10個?15個?
20個全部見つけられた人はセンス抜群です!
20個どころかもっと見つけた人は、さらにセンス抜群です!
このトレーニングはKYT(危険予知トレーニング)といって、
・建設現場の安全教育担当者
・保育園や幼稚園の先生
・学校の先生
・自然体験指導者
に特におすすめです。
ですが市販や無料のKYTシートを使用するとリアルさに欠けどこか他人事になりやすく、感覚的には間違い探しで終わりがちです。
現場にあったKYTをすると自分ごととして捉えることができ、さらに「どうすれば安全か」というディスカッションに繋げることができ、生きた安全教育をすることができます。
ありそうでなかったオリジナルKYTシートの作成サービスをしていますので、ぜひご利用ください。
実は、今やった危険を発見することは4つのステップのうちの1つ目のステップです。
あなたがもしも現場の安全管理者など、安全を守る立場の方なら、ぜひ次のステップにも挑戦してみましょう。
②人的要因(行動、体力、意識)、環境要因(天候、服装、地形、用具、生物)に分けて考え、
③それぞれに発生確率(大・中・小)、被害度(大・中・小)を考え、
④どうコントロールすれば受け入れ可能になるか対策を練る。
具体的には受け入れ不可能な危険は回避し、事前に情報やリスクを共有できる相手を考え、リスク自体を減らす方法を探ります。発生確率も被害度も小さい場合、対策をとらずリスクを保有するという手もありです。