目標設定をするときに必要な3つのこと

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ビジネス・マーケティング
組織であれ、個人であれ目標設定をしたことがあるかと思います。ですが「目標を作ったはいいけれど、次第になぁなぁとなって忘れられてしまった」ことはないでしょうか。

こうした目標の忘却は本人の意識の低がが原因にされがちですがそうではありません。目標を忘れるのは正しい目標を設定していないことがほとんどです。

では正しい目標設定とはどういったものなのでしょうか。それは目標を3つの観点で作るだけでよいのです。今回は目標を作るときに大切な3つのことを紹介していきます。


1.結果目標をつくる

まずは「結果目標」。いわゆる結果に対する目標をです。「今期の売り上げをノルマ+100万円にする」、「チームの作業効率を20%上げる」などが結果目標として挙げられるでしょう。

多分どの組織も必ずこの結果目標を設定していますが、設定するときに注意してほしいことが2つあります。

1つ目は「期限を設ける」こと。
基本的に人は怠け者です。そのため期限のない目標を立てたとしても、その通りに動いてくれることはまずありません。(2、3日ならば動くかと思いますが、1か月も持続することはまずないでしょう。)

2つ目は「できること/できないこと」です。

ただしこちらは期限を設ければわかってくる場合があります。
例えば「空飛ぶ自動車を作る」という目標を立てたとしましょう。期限を定めていない場合であればそうした目標も作れますが、もしも期限を決めていたらどうなるでしょうか?

「3年以内に空飛ぶ自動車を作る」という目標になり、現実的な目標ではなくなります。このように期限を設けると、できること/できないことがある程度見えてくるようになります。

結果目標を作るときは期限を必ず定義し、同時に期限内にできるものかどうかもチェックしてください。

2.パフォーマンス目標を作る

ほとんどの組織は結果目標を設定したら終わりですが、自分のために設定した目標を考えると、それだけでは足りません。

必ず「パフォーマンス目標」を設定するようにしてください。パフォーマンス目標とは自分自身のパフォーマンスを上げることに関する目標のことです。

「見積金額の誤差を10%以下に抑える」や「処理速度を30分上げる」などがパフォーマンス目標に挙げられるでしょうか。スポーツをしている方であれば「腕立て伏せを20回できるようにする」あたりになるかと思います。

パフォーマンス目標を設定するときは「自分自身にのみ着目する」ことが肝要です。あくまでも比較するのは今の自分であり、将来の自分と今の自分を比較してできるようにする(した)ことをパフォーマンス目標にします。

「結果目標だけでいいのでは?」と思う方もいるでしょう。ですが結果目標だけ立てたとしてもうまくいかないことがほとんとです。

結果目標の結果は自分でコントロールできません。たとえば売り上げ1000万円を上げるという目標を立てたとしましょう。売り上げには売り手と買い手が存在します。どんなにうまくセールスをしようとも買い手が良いものだと思わなければ購入はしてくれません。

このように結果には自分のほかに他人もかかわるため、結果そのものは自分でコントロールできないようになっています。

結果目標に対してパフォーマンス目標は自分でコントロールが可能です。結果目標は他人の活動も絡みますが、パフォーマンス目標は自分しか存在していません。そのため目標に対するコントロールができるようになっています。

結果目標であれば「自分がこんなに頑張っているのに結果が出ない」と落ち込んでモチベーションが下がってしまうこともあるのですが、パフォーマンス目標は自分だけなので結果が出しやすく、モチベーションが維持しやすいというメリットがあります。

3.プロセス目標を作る

パフォーマンス目標まで作れれば十分かもしれませんが、ここでさらにもう一つ目標を作ってみましょう。

それが「プロセス目標」。プロセス目標とはパフォーマンスを上げるために今日することを指します。
「1日に顧客へのアプローチを最低1回は行う」、「作業前に必ずマニュアルを確認する」などがプロセス目標として挙げらえます。スポーツなら「週に2回ジムに通ってトレーニングする」、「トレーニングで走るときは10km以上走る」などが挙げられるでしょう。

プロセス目標を立てる目的は「モチベーションアップと維持」です。目標を立てることに意識が行き過ぎてしまうと、目標と今日がつながらなくなってしまいます。

目標というゴールはあくまでも今日とつながっていなければ意味がありません。目標と今日をつなげる役割を果たすのがプロセス目標です

今日することが定まっていれば、比較的モチベーションが維持されやすく、日々やっていることが結果的に目標を達成することにつながります。

なおプロセス目標設定ですが、「ちょっと頑張れば達成できる目標」と「確実に達成できる目標」の2つを用意してください。

「ちょっと頑張れば達成できる目標」を作るのは自信を付けるためです。達成しつづければ自分のパフォーマンスが上がるように調整し、達成できた時の喜びを得られるように調整をします。ハードルが高すぎると達成できない経験により「自分にはダメなんだ」とネガティブにとらえられることがあるため、塩梅が肝要です。

「確実に達成できる目標」を作るのはモチベーションを維持するためです。
ちょっと頑張れば達成できる目標というのは、いいかえれば頑張れないと達成できません。ときには体の不調などを理由にパフォーマンスやモチベーションが落ちてしまうこともあります。

モチベーションがどうしても上がらないときはちょっと頑張れば達成できる目標であってもつらいものです。うまくいかないときに使用するのが、確実に達成できる目標。モチベーションが落ちているときでも達成できるものを用意しておけば、モチベーションのセーフティーネットの役割を果たします

まとめ

目標設定の仕方についてみていきました。目標を作るときは結果に対する目標だけを意識しがちですが、パフォーマンスやプロセスに関する目標も作っておく必要があります。

達成したい目標ができたら、必ず自分のパフォーマンスを定義するパフォーマンス目標と、今日やることを決めるプロセス目標の2つを必ず作るようにしてください。

なおときには「強制的に作らされた目標だから、あまりやりたくない」こともあるでしょう。そうしたときはあえて結果目標だけ作って、なぁなぁにしてもいいのかもしれません。(責任は別として・・・)


目標に関する記事以外にも書いていますので、要望ありましたら連絡ください。



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