「あなたは副業をやってみたいと思っていますか」。インターネットのみならずテレビやSNSなど様々な媒体で副業のことが取り上げられており、いろいろな人々が興味を持っています。
「副業をすると人生がよくなる」といった取り上げられ方もするのですが、本当なのでしょうか。物事には良いことと悪いことが必ず存在しており、副業も例外ではありません。良いことばかりスポットの当たる副業ですが、悪いことにはどういったことがあるでしょうか。
今回は副業をするメリットとデメリットを3つずつ挙げてみました。
副業のメリット3つ
まずはメリットについてみてきましょう。ここで紹介することを無意識ながら理解している人も多いかもしれません。
・メリット1:自分の実力だけで収入を得られる
「収入が得られる」のが何よりのメリットです。というかほとんどの人はこの収入を目的として始めることが多いでしょう。
本業で収入を上げるには「残業をする」か「出世する」しかありません。ですが働き改革の影響で残業は制限される傾向にあり、積極的に残業するのは難しくなっています。出世に関しても同様で、推薦してくれる上司の存在やポジションに空きが出ないと実現しないなど、自分以外の要素もふんだんにかかわっています。
副業であれば収入を上げるのに関わるのはほぼ「自分の実力だけ」です。そのため自分のスキルなどの実力があればかなり儲けられるようになります。
・メリット2:精神的に余裕ができる
「精神的に余裕ができる」のも副業をするメリットです。あなたは会社内における自分の評判が気になったりしていませんか?。周囲からの評価である評判を気にする人は多いかと思います。
ですがなぜあなたは会社からの評価が気になるのでしょうか?。そうしたことを給料のためだと思います。評判が良い人ほど出世しやすくなり、出征するほど給料が上がるため、会社にいるときは評判が気になってしまいます。
ですが評判というのは他社の評価であるため、自分ではどうにもならないものです。気になるけど自分ではどうにもならないものを気にしてしまうと、人は大きく疲弊してしまいます。
そうした周囲の評価を気にしてしまう疲弊を副業は取り除いてくれます。副業である程度の収入を持っていると、本業で給料が下がったとしても副業でカバーすることが可能です。そうすると会社内における評判を必要以上に気にすることがなくなるため精神的にかなり楽になります。
・メリット3:スキルアップができる
スキルアップができるのも副業のメリットです。スキルアップという観点で見れば会社でも十分にスキルアップはできます。ですが会社内には様々な役割や立場の人がいることから、習得できるスキルというのは限られています。
部署移動や出世によって仕事内容が変わるのでそれらを使ってスキルアップするのもありです。新しい仕事ができるので魅力的ではあるのですが、新しい仕事が自分に合わなかったときの代償は大きく、最悪元の仕事に戻れず適性のない仕事を今後も行っていくことがあります。
副業であればスキルアップが容易です。仕事内容にもよりますが、営業の仕事をしたり開発の仕事をしたりと様々なことをこなすことが求められるからです。そのため本業では身に着けられないようなことも副業であれば簡単に身に着けられるようになります。
切り替えが容易なのもありがたいことです。副業は本業とは別に行う仕事であり、様々な選択肢が存在しています。そうした中には自分に向いていないものもあるでしょう。そうした適性のない副業を選んでしまっても辞めるのは簡単であることから、仕事の切り替えが容易になります。(ただし一度請け負った仕事は放棄せずに最後までやり遂げましょう。)
そのため副業はスキルアップができるのはもちろんのこと、自分が向いている仕事を探すにも使えます。
副業のデメリット3つ
今度は逆にデメリットを紹介していきます。どういったことにデメリットがあるのでしょうか。
・デメリット1:収入は本業より劣る
「副業の収入は本業の収入より劣る」ことは理解しておいてください。本業の収入は自分の実力以外にも業界や会社の規模などによって給料の額が決まります。そのため自分の実力が劣っていても会社のおかげでそれなりの給料がもらえます。
副業は会社が存在しないので、自分の実力でしか収入が決まりません。そのためどうしても得られる収入が本業より劣ってしまいます。
特に難しいのが「副業を始めた時」。1時間頑張ってみても100円ぐらいの収入にしかならないこともあります。アルバイトの時給さえ1時間1000円なので(地域によって変動するので注意)、始めた当初は割に合わないことも少なくありません。
副業を始めた直後は収入が少ないジレンマに悩まされますので気を付けてください。
・デメリット2:しんどい
副業をするのははっきり言ってしんどいです。理由は仕事時間にあります。副業の時間を残業時間に置き換えてみるとわかりやすいかと思います。
副業をしている方の場合、1日2時間ないし3時間ぐらいは副業をしていることでしょう。(猛者になると4時間を超えることも。)毎日2~3時間も残業するとどうでしょうか?結構しんどいかと思います。副業の普段の仕事と同じで、毎日続けると本業の疲れも相まって、疲労が結構たまっていきます。
また当然ながら副業は残業代が出ません。本業であれば残業をすればその分だけお金はもらえますが、副業は完全に成果が求められることから、時間をかけてもそれに見合う報酬がもらえないこともあります。
もちろん副業を続けていき、高度なスキルを習得したり安定した顧客を得たりすれば、労力に見合った報酬を副業で得ることも可能です。
・デメリット3:新しいスキルを習得する困難に直面する
副業は必ず新しいスキルを習得する困難さが付きまといます。「本業で得たスキルを副業に生かしたい」と誰もが思っていることでしょう。ですが本業で得たスキルは、副業に対してほとんど役に立ちません。あったとしてもごく一部です。
それは副業をする人の少なさが物語っています。もしも本業のスキルを活かせるのであれば今頃、会社にいるほとんどの人が副業をしていることでしょう。
本業でのスキルがあまり生かせないのであれば、副業用に新しいスキルを身につけなければいけません。当然ですが新しいことを習得するのは困難が伴います。さらに本業の仕事をつづけながら本業と関係のない副業のスキル習得は、それを学ぶ意義を見失うことすらあります。
副業をするときは新しいスキルを学ぶコストについても考えなければいけません。
まとめ
会社員としての収入が頭打ちになっていることから、副業は収入を上げる手段として注目が集まっています。確かに副業をすれば収入が上がったり新しいスキルが身についたりといった、本業ではなしえなかったことが得られるようになります。
ただし副業には長時間労働をすることがあったり、スキル習得のために時間を割かなければいけなかったりと、良いことばかりではありません。
新しいことには困難が付きまといます。そうした事情は副業も例外ではないので、副業をするときはそうした厄介な面も必ず視野に入れてから行うようにしましょう。