こんにちは。鈴木貴之です。
先日、ある教室の先生とZOOMでお話していた時のこと。
「授業のウェブサイトは見られてるんですけど、内容が悪いのか全然生徒が増えないんですよ…」
という悩みの相談を受けました。
提供しているのはとても魅力がある内容のレッスンで、実際にウェブサイトを見ても悪くありません。
むしろ、かなりちゃんと作られていて、普通にやれば生徒が増える内容になっていました。
申し込むべき授業なのに
申し込まれないってことあるの?
私は不思議に思ったので、もっと詳しく状況を聞いてみました。
でも、確かにウェブサイトには訪問者数が十分に集まっているし、送っているメールもいい感じでした。
「う~ん、じゃあやっぱりこのページの申し込み率が低いのかな…?」
そう思って今度は実際にウェブサイトにアクセスして、試しに申し込んでみることにしました。
見込生徒の動きと同じようにウェブサイトを上から順番に読んでいくと、「ここに通いたい」「この先生から学びたい」という気持ちが高まって、ウェブサイトの一番下にある申し込みボタンまで辿り着きました。
ここまでは何の問題もありません。
でも、実際に申し込みボタンを押してみると、生徒が増えない原因が一瞬で分かったんです!!
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申し込みページが面倒くさすぎる
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申し込みボタンを押すと、申し込みページに遷移したのですが、なぜかそこでよく分からないシステムに会員登録しないといけないという謎のフローがあったんです。
明らかに面倒くさ過ぎます。
レッスンを受けたい気持ちはあるんですが、面倒臭い気持ちの方が強くなって僕はそこでウェブサイトを閉じました…。
そして、その先生にウェブサイトは良いんですが申し込みフローが超面倒くさいことを伝えたんです。
そして、そこ以外には大きな問題がなかったので、「ここさえ解決すれば一気に生徒が増える可能性が高いですよ!」とアドバイスさせていただきました。
そしたら、この先生は今までウェブサイトの申し込み率とか訪問者数ばかり気にしていたのに、問題が申し込みページだったことにとてもビックリされていました。
私からしたらいやいや、そこしかないでしょ…というくらい明らかな問題でしたし、きっとあなたがこの申し込みページを見ても同じように思ったと思います。
でも、当の先生はこの火を見るより明らかな問題を自分で発見することが出来ませんでした。
この先生の名誉のために補足すると、この先生はマーケティングの知識がかなり豊富で、決して能力不足で問題を発見できなかった訳ではありません。
その先生も最初は僕と同じようにこの申し込みフローは面倒臭いよな…と問題に気づいていたんです。
でも、その時点では一旦公開するしかなかったので仕方がなく放っておいたのですが、時間が経ったことで自分自身がその申し込みフローに慣れて、あまり問題を感じなくなったということでした。
なので、周りから見れば火を見るより明らかな問題でも自分では気づけなくなっていたんです。
どんなにマーケティングを知っている先生でも
自分のことになると盲目になる
他人の課題や長所はよく分かるのに、自分の長所は? 課題は? と聞かれると、急によく分からなくなってしまう…誰しも一度はそんな経験があると思います。
これは教室経営の場合でも全く同じことが起こっています。自分の授業のことは一番よく分かっているつもりでも、実際は気付かぬうちに盲目になって、課題や問題に気づけなくなるのは珍しくないんです。
先生ご自身も、きっと生徒さんへ指導をしている中で同じような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
私自身、英語を教えている中で、生徒さんが「分からない!」と半ば泣くような、あきらめているような状況でも、適切なアドバイスをすることで180度回転して「分かる!」ようになった、ということが結構あります。
逆を言えば、自分の授業について他人に俯瞰して見てもらうと、思いもしなかったような課題やチャンスを発見できる可能性が高いとも言えますよね。
個人の教室・学習塾の経営者という仕事はついつい孤独になりがちですが、もし時間があったら、定期的に誰かにフィードバックをもらうという習慣を取り入れて見てください。
それがブレークスルーを起こすきっかけになることも多いですよ。^^
私にちょっと相談したい、という場合はこちらのサービスがおススメです。