私は何社か、給与計算を受託しております。
今のご時世、「毎年」ではないのですが、昇給というものがあります。
会社も従業員の頑張りを評価して、会社の財政状態を鑑みながら精一杯昇給しているんだな、と思いながら新たな給与額を登録します。
私は社会保険労務士なので、新たな給与額を入力しながら、
「あ、この人あと1000円少なければ社会保険料が3000円少なくて済んで手取りは2000円増えるのにな」と思ったりします。
まだ日程に余裕があったので事業者にそのことを告げると、3日後にギリギリ減額された新給与額が送られてきました。
給与額と社会保険料額は大まかには比例していますが、「等級」を用いるためその境界線上は手取り額の逆転現象が起きます。
長期的な話をすると、厚生年金保険料はたくさん納めた方が将来の年金額は増えますが、やはり目先の2000円は魅力です。
昇給に際して手取り額を意識されるのもいいかもしれません。
ただしっかり社員に説明をしないと、「なんで俺の方が昇給少ないんだ…」と不満材料になってしまいますのでご注意を。