「三つの毒から身を守る方法」

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コラム
仏教では、人間に害をもたらす三つの要素を「三毒」と言って、もっとも嫌う。

「三毒」とは、「貪・瞋・癡」の三つだ。

貪は欲望である。
限りない欲望は人間に破滅をもたらす。どこまでも尽きない欲望のエネルギーがぐるぐると暴走して、本人の心身を食い尽くしてしまうのだ。
瞋は怒りである。
燃え盛る怒りの炎が人間を骨まで焼き尽くす。人間関係を壊し、チャンスを潰し、やがては本人の健康をも脅かすことになる。

癡は愚かさである。
どうしていいかわからないことで人間は混乱し、果てしない砂漠を彷徨うことになる。知識も知恵もないことで、人を羨んだり、嫉妬したりすることにも繋がる。

この三毒をなんとか退けないといけないと言われている。
人間関係や健康にまで影響が出る、最悪の三要素。

しかし、これらは人間の心に入り込みやすい。
ふと油断すると、すっと心に芽生えてくる。
普段からこの三つを意識することで、三毒から身を守ることができる。
自分の中にこういったものが渦巻いていないか、よく心の中を見詰め、感覚を研ぎ澄ませ、自分で判断することだ。

心の中を見詰めることを仏教では「内観」という。
座禅などをしたりすることで内観をすることができる。これは最近よく話題になるマインドフルネスにも繋がることで、感覚に意識を向けることで今に集中することが主眼となっている。
なので、マインドフルネスも大きな効果を期待できる。
朝の瞑想などはすごくいい。

人間は今を生きている。
過去や未来に囚われることで、三毒は湧いてくるのだ。
今に集中して、今、成すべきことをしよう。
他のことは考えなくていい。

大事なのは今、この瞬間、私たちは生きているということだ。
草も花も木も、動物も魚も人間も、生きとし生けるものは、今、この瞬間を精一杯生きることで全ての煩悩から身を守り、生命の輝きを放つことができる。
今を生きよう。


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