今回は「英語のネイティブのような声を出す方法」です!
みなさんは、英語の音読をしたり、実際に自分の発音を録音してチェックしてみたときに、「やはりどこかネイティブの声とは違う」と感じることはないでしょうか?
実は、あなたの英語の発声をそういった「日本語式」から、「ネイティブ式」に変える方法というのがあります。
その方法とはいったい何なのか?しかし、その前にお伝えしたいことが一つあります。それは、普段私たちがしている日本語の発声なのですが、これは主に「胸式呼吸」がベースとなっているということです。わかりやすくいうと、息を吸い込むときに胸が膨らむタイプの呼吸です。
ところが、英語の発声では、日本語と違って「腹式呼吸」がベースになっています。よって、この呼吸法の違いにより、私たちの発声といわゆるネイティブの発声には大きな違いがでてきます。
なので、結論としては私たちも「腹式呼吸」を身につければよいということになるのですが、では、そもそも日本語には全く腹式呼吸がないのかというと、実は日本語を話している私たちも、腹式呼吸になっている瞬間が2つあります。
まず一つ目は、「横になっているとき(寝ているとき)」です。
実際に仰向けに寝てみて、お腹に手を当ててみるとわかりますが、空気を吸い込むとおなかの部分が自然に膨らみます。
そして、二つ目は私たちが「ささやき声」で話すときです。
音声学的には、のどの声帯をほとんど使用しないために、自然と腹式呼吸になります。(のどに手のひらをピッタリとあてて、ささやいてみてください。声帯の振動が感じられないはずです。そして、ささやかずにそのまま普通の声で話すと声帯の揺れが手に伝わり始めるでしょう。)
そこで、今度から英語の音読に取り組む際には、「強めのささやき声」で音読する練習もたまにしてみてください。慣れるまではおそらく数分で疲れてしまうかもしれませんが、これを続けていくと、かなりしっかりとした腹式呼吸ベースの発声法を身につけることができます。*これに発音記号の読み方と正しい発音法の知識も加えると、誰でもネイティブと全く同じ音が出せるようになります。
実際、「ささやき声」に疲れたころに、普通の声で読んでみると、いつもよりもしっかりした声ですっと読めることがあると思います。それが腹式呼吸のまま声帯を使って話せた瞬間(ネイティブと同じ発声の状態)なので、かなり深みのあるしっかりした声になっているはずです。
この切り替えは、繰り返し練習していくうちにコツがつかめてくるので、だんだんスムーズにできるようになります。
発声も本格的になると、音読も楽しくなります。ネイティブ声が出た瞬間の感動はなかなかのものです。そして、これは練習次第で誰でもできるようになるので、みなさんもぜひ挑戦してみてください!