アンディ・ガルシア、こんな作品もありました☆彡

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エンタメ・趣味
若い頃から映画が好きですが
パソコンやスマホでも
気軽に観ることができるようになってから
このところ鑑賞時間が増えています☆彡

映画館に足を運んで
大画面大音量で鑑るのが  もちろん最高ですが
ちょっとした空き時間を使って
気になる俳優さんの作品をチェックしたり
この監督さんとよくタッグを組むんだなぁーとか
気付きが増えたりするのが楽しいです(^-^)

で、へぇー、こんなのあったんだ~
と印象に残った作品を見つけたので
残しておきたいと思います

『アンタッチャブル』で 鮮烈な印象を残した
アンディ・ガルシアさん

『ブラックレイン』や『ゴッドファーザー PartⅢ』などが有名で
刑事役、逆に刑事に追われる役とか
アクション、バイオレンスものが似合うイメージの俳優さんですが
トラウマを抱えたサイコセラピストを演じた作品があると知って
珍しいなぁと思って鑑てみました☆

『アンディ・ガルシア 沈黙の行方』 (原題:The Unsaid)

日本では劇場未公開の作品で、DVDのみ発売されています。
アンディ沈黙の行方.jpg

(以下、少しネタバレあります)

アンディ・ガルシアさん演じる主人公は 
大学で講義も行う心理学者ですが
冒頭に
個人的に大きなトラウマを負う出来事が描かれます

辛い記憶を抱え
孤独が増していく中
やめていた個人セッションを引き受けることになり
クライエントとして出会った青年との関わりが
物語の中心軸となっていきます

でも  早々に殺人が起きてしまうし
クライエントの陰の部分が描かれていく
中盤の流れはサスペンス調、、、

カウンセリングとしてのセッション時間のシーンは短いですが
信頼関係を築き 潜在意識に閉じ込められた
感情や記憶を意識化させようとする主人公と
意識、無意識両方で抵抗しようとする青年の描写は
映画用の脚色だし、、、と割り切ってしまえなくなる丁寧さで
深刻で難しいケースの場合は
在りうるだろうと思えてハラハラしてしまいました

セラピストとクライエント双方の心の傷、
まだ解き放たれていない
重い感情が刺激される際の緊迫感も
胸にせまってきます

そして  
主人公が個人的な心情を
 抑制できなくなっているのでは、、、
というモヤモヤが高まったタイミングで
出てきたのは
「これは逆転移ではない」というセリフ

タブーが起きているのではなく
シンクロニシティ、あるいはそれ以外の何か(?)について
示そうとしたと思われる(脚本の)意図も興味深く、、、

って、思考と感情がかき回された直後に 
双方のトラウマに隠されたもっと大きな悲劇が明かされ
追い詰められた青年は一気に自滅の方向へ
音楽も映像も  一瞬
サスペンスを越えてホラー!( ゚Д゚)
(20年前の作品なので仕方ないけど)

ラストに近づくにつれ増えていく
お巡りさんたちに囲まれながら
最後に対峙する2人、

これでもう大丈夫?・・・とホッとしたかと思えば
いや そんな簡単に人は救われないよとでも言うように
緩急つけつつ  予測を揺さぶる流れ、、、

何も ごまかせなくなって
家族も含めて 自分も救われたいし
目の前にいる誰をも 失いたくなくて
必死で訴えかけるアンディは 
もう ボロボロ、、、

最後は チカラずくで光に向かいます・・・

チカラずく、といっても
飛んでぶつかっていったのは
拳銃の弾でも 拳でもなく
手に何も持たない
主人公自身でした

深刻な虐待、暴力の連鎖という
シリアスなテーマが描かれた作品です

原題の unsaid とは
いったい誰のためのものなのか 
深く考えさせられました

潜在意識の意識化は
治癒の為には確かに有効だけれど
最も深いところに隠された記憶や感情に触れるのは
大きなリスクをともなう作業なので

誰が行うか
どのように行うかという
専門的な考察、知識が重要ということ

共感能力と逆転移、
客観性(を保つ訓練や自己分析)の重要さ、
シンクロニシティ(共時性)について

それから  
日本では2017年に始まった
社会的養護自立支援事業につながる問題も背景に見え
かなり現実的で大切な
テーマに触れることができる内容でした

それにしても
丁寧な演出(*_*)

顕在意識と潜在意識について話した後に
学生の一人を被検者として 
公開で少しだけ自由連想法テストを行うシーンや

クライエントとの初対面の際
治療関係の開始に同意をしていない
クライエントとのやりとりの描写で

それこそ「沈黙」が重要な意味を持つのですが
その沈黙が起きている間の
若い人(学生、クライエント)の表情や 身体の動き、
それをじっと観察して 言葉を選ぶ主人公の描写に
とてもリアリティがありました

脚本も、演じた俳優さんたちも、スゴイ
心理療法に興味のある方には
特におすすめです☆彡
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