AIツールのおすすめ12選!種類や選び方、使うときのポイントも解説

AIツールは、AIの技術を活用したソフトウェアやアプリケーションのことです。文章や画像、動画などのコンテンツを生成し、作業の効率化を図ります。
本記事では、AIツールの種類や選び方、種類別のおすすめツールを紹介します。上手に活用するポイントも解説しますので、参考にしてください。

AIツールとは?

AIツールとは、AI(人工知能)を活用してさまざまなタスクを自動化するツールのことです。データ分析やテキスト・画像生成など、幅広い作業に対応します。
ここでは、そもそもAIとはなにかを説明し、AIツールの基盤となる技術や活用するメリットを解説します。
AIとは
AIとは「Artificial Intelligence」の略で、日本語では「人工知能」という意味です。言葉の理解や認識、情報の取捨選択、意思決定など、人の脳で行う知的活動をコンピュータに行わせる技術を指します。人が時間をかけて身に付ける経験値を学習によって習得し、自然言語の理解や論理的な推測などを行います。
AIは与えられた指示を実行するだけでなく、自ら学習することもでき、これまでとは比較にならないほど短時間で多角的な視点から課題解決が可能です。
AIツールの技術
AIツールは、機械学習とディープラーニングという2つの技術が基盤となっています。
機械学習とは、コンピュータが自動で学習し、データのルールやパターンを発見する技術です。機械学習には「教師あり学習」「教師なし学習」「強化学習」の3種類があります。
「教師あり学習」はマシンに正解を示しながら多くのデータを与え、マシンが正解できるように訓練する方法です。
「教師なし学習」ではマシンに正解を与えず、ラベルの付いていないデータを大量に与えて、それぞれのデータの特徴やルールを学習させます。
「強化学習」は、教師あり学習の方法に点数を付けることで、最良の方法を学習させる方法です。マシンに報酬や罰を与え、精度を高めていきます。
ディープラーニングは機械学習を発展させ、高精度な分析を可能にする学習方法です。人間の神経細胞(ニューロン)の仕組みを真似て作り出した技術をベースに、人間の認識過程とよく似たプロセスで正解を導き出します。
AIツールを利用するメリット
AIツールの活用により、これまで人の手で行ってきた作業を自動化・効率化できます。指示を与えれば文章や画像、動画、音声などを生成でき、資料やコンテンツの作成、マーケティング、カスタマーサポートなど、ビジネスのさまざまな場面で業務効率を高めます。
その結果、時間や労力、コストの大幅な削減ができ、生産性向上につながるでしょう。
また、AIツールは大量のデータを分析し、予測する業務が得意です。人が行うよりも効率的にデータ分析を進められ、市場や顧客のニーズを把握して、経営戦略やマーケティングに活かすこともできます。
AIツールの種類一覧

近年の急速な技術の進化により、AIツールにできることは日々増え続けています。現在利用できるAIツールは、主に次のような種類に分けられます。
AIの種類 | 特徴 | 代表的なツール |
万能型 | 1つのツールで質疑応答や文章生成、画像生成など多くのタスクをこなす | ・ChatGPT ・Microsoft Copilot ・Gemini |
チャット | 日常会話や質問への回答を行う | ・AIチャットくん ・GPChat AI |
文章生成 | ブログ記事やメール文、企画書などの作成を行う | ・SAKUBUN ・Catchy |
画像生成 | テキストの指示により画像を生成する | ・Midjourney ・Canva |
動画生成 | テキストの指示により短時間の動画を生成する | ・Sora ・Kaiber |
その他 | 音声生成、翻訳、議事録作成など | ・コエステーション ・Whisper |
それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。
万能型
万能型のAIツールは、文章作成や画像生成・翻訳・要約など多くの機能が備わり、1つのツールで多くの作業ができるツールです。
異なる業務プロセスでもスムーズに作業できるため、生産性向上やコスト削減につながります。
たとえば、OpenAIが開発したChatGPTは、ユーザーの質問や指示に対して自然な文章で回答するほか、文章の作成・要約・翻訳、プログラミングコードの生成、画像生成などができる代表的な万能型AIツールです。
チャット
チャットは、日常会話や質問への回答ができるAIツールです。人間の言葉を機械で処理して内容を抽出する自然言語処理(NLP)の技術により、人間と会話しているようなリアルな会話ができます。
あらかじめ設定したルールに従って回答するシナリオ型のチャットでは、登録されていない内容に対して返答ができません。しかし、AIを搭載したチャットはAIが質問の意図を読み取り、学習した情報をもとに回答を生成するため、多くの会話に対応できます。
AIツールのチャットは顧客の問い合わせ対応のほか、社内での問い合わせ対応やナレッジマネジメントにも活用できます。資料作成に参考にしたい資料を探す際、「どのような情報が必要か」を入力するだけで、該当する資料を提示し、資料を探す手間なく参照できます。
文章生成
文章生成のAIツールは、入力された指示(プロンプト)に沿った文章を生成するツールです。自然言語処理技術を活用し、文法や語彙を適切に組み立て、人が書いたような自然な流れの文章を作成します。
ブログ記事や企画書、プレゼン資料、広告・マーケティング向けの文章など、幅広い分野の文章を生成し、業務を効率化できるツールです。
文章生成のAIツールは多様なジャンルで活用できるものから特定の分野に特化したものまで、数多く提供されています。
画像生成
画像生成は、テキストや他の画像をもとに新しい画像を自動生成するツールです。画像生成の技術には、ディープラーニングの方法が用いられています。大量の画像データとそれに関連するテキストデータを学習することで、指示に従って同じジャンルの画像生成が可能です。
画像生成は幅広い分野で活用されていますが、著作権侵害には注意しなければなりません。
機械学習での著作物利用は原則として著作権侵害に該当しないとされていますが、生成した画像が既存の著作物と似ている場合は、著作権侵害になる可能性があります。
特に商用で利用する場合には、既存作品との類似性について必ず確認が必要です。
動画生成
動画生成は、テキストの指示により、新たな動画を生成するAIツールです。これまでの動画では字幕や音声をつける場合、手作業でテキスト入力や録音などを行わなければなりませんでしたが、動画生成ではこれらの作業も自動化できます。
さらに、静止画の動画化や、既存動画を高画質動画に変換することも可能です。ツールごとに搭載されている機能は異なるため、選ぶ際は、求める機能が備わっているかの確認が必要です。
その他
その他にも、AIが音声を読み取って自動でテキスト化する議事録生成ツールや、新たな音声データを生成できる音声生成ツール、予測分析を効率化する予測分析ツールなどがあります。
議事録生成ツールでは録音した会話を自動でテキスト化し、これまでテープ起こしにかかっていた時間や手間を大幅に短縮できます。さらに、発言者ごとに時系列でまとめる機能を持つツールもあります。議事録の内容をAIが自動で要約し、会議の内容を手軽に共有することも可能です。
音声生成ツールでは、テキストを入力するだけで音声による読み上げる機能があります。読み上げ機能により、ナビゲーションシステムや学習教材といったコンテンツを作成できます。
予測分析ツールは、統計分析や機械学習などを活用し、導き出した傾向やパターンをもとに、大量のデータから今後起こることを予測します。
AIツールの選び方

AIツールは多くの種類があり、種類ごとにさまざまな製品が提供されています。自社に合うツールを選ぶためには、ポイントを押さえることが大切です。
ここでは、AIツールの選び方を紹介します。
自社の課題解決につながるか
AIツールは、自社の課題解決につながる機能が搭載されているかを確認しましょう。提供されているさまざまなツールをみると、多種多様な機能があります。最新機能に目を奪われがちですが、大切なのはAIツールで自社の課題が解決できるかという点です。
話題性だけでAIツールを選んでしまうと、課題解決に役立たなかったという事態にもなりかねません。
自社の課題解決につながるツールを選ぶためには、自社の業務フローを可視化し、課題を洗い出す必要があります。その際は、現場の担当者に課題についてヒアリングすることが大切です。
課題を明確にしたら、それを解決できるAIツールを選びます。たとえば、カスタマーサポートの人手不足で十分な顧客対応ができない場合、スムーズな顧客対応ができるチャット機能を備えたAIツールが向いています。
また、マーケティング業務でサイトのブログ記事やSNS投稿、広告文の作成に手が回らないときは、これらの作業を支援する文章生成のAIツールを選ぶことで、業務を効率化できるでしょう。
操作しやすいか
操作しやすいツールかどうかも重要なポイントです。AIツールの中には精度の高いコンテンツを生み出すものの、使い方が難しく、使い手のスキルを要求する製品もあります。
業務を効率化するためのツールが使いにくく、かえって業務が非効率になるのは、本末転倒です。使いにくいツールはあまり使われなくなり、導入した意味がなくなるでしょう。
スキルがなくても直感的に操作でき、すべての社員がスムーズに使えるツールを選びましょう。
使いやすいかどうか確認するためには、無料トライアルを利用するか、資料を取り寄せて画面イメージを確認するなどの方法があります。
自社の利用環境に合っているか
自社の利用環境に合っているかの確認も大切です。AIツールには自社で構築するオンプレミス型とインターネット上にあるサーバーを利用するクラウド型に分けられます。
オンプレミス型とは、自社でサーバーやネットワークを構築し、システムを運用する方法です。クラウド型は、インターネット上にある提供会社のサーバーを利用します。
オンプレミス型はカスタマイズ性に優れ、セキュリティを強化できるのがメリットですが、導入や運用にコストがかかります。保守・運用を担当する人材も必要です。
クラウド型は月額料金での利用が一般的で、サーバー設置などの初期費用が不要です。コストを抑えた導入ができ、システム管理を担う人材を確保する必要もありません。ただし、カスタマイズの自由度はオンプレミス型よりも劣ります。
どちらが自社のニーズ、利用環境に合っているかをよく検討し、適切なツールを選びましょう。
予算の範囲内か
AIツールは無料版もありますが、ビジネスで利用するAIツールの多くは有料です。高額なツールもあるため、予算の範囲内かどうかを確認しましょう。
高額であれば良いというわけではなく、自社に必要な機能が搭載され、費用とのバランスがとれているかの確認が必要です。自社の規模に合わせた料金プランがあるかどうかもチェックしておきましょう。
継続的な使用を見据え、費用対効果をしっかり確認しておいてください。
【万能型】おすすめのAIツール

万能型でおすすめのAIツールは、次の2つです(2025年2月調べ)。
ツール | 特徴 | 料金(月額) |
ChatGPT | 複雑な文脈を理解し、人間のような自然な対話ができる | ・無料版あり ・有料版:約3,000円(20ドル) |
Gemini | テキスト、画像、動画、音声、コードなどを処理できるマルチモーダル機能 | ・無料版あり ・有料版:2,900円 |
それぞれの特徴を解説します。
ChatGPT
ChatGPTは、アメリカのOpenAI社が開発した万能型のAIツールです。GPTとは「Generative Pre-trained Transformer」の略で、文章の生成や質問応答などを行う自然言語処理の技術です。OpenAIが開発したAIモデルで、ChatGPTの基盤となっています。
ユーザーの指示に基づき自然な文章を生成できるほか、文章の要約や翻訳、プログラミングコードの生成など、幅広い機能があります。
ChatGPTの始まりは、2018年にリリースした「GPT-1」です。技術は継続的にアップデートされ、2023年11月には「GPT-4 Turbo」、2024年5月には音声や画像データにも同時に対応する「ChatGPT-4o」がリリースされました。最新モデルでは、応答の速度や精度の向上を実現しています。
Gemini
Geminiとは、Googleが2023年12月に発表したAIツールです。文章だけでなく、画像や動画、音声も生成できる「マルチモーダル機能」を備えています。
Googleは過去にGeminiの基盤となる「Bard(バード)」というAIツールをリリースしており、2024年2月にGeminiという名称に統一されました。
GeminiはGoogleの膨大な検索結果を学習データとして使用しているため、精度の高い出力が期待できることが強みです。
複雑な文脈やニュアンスの理解度が高く、学習による進化の速度も早いという特徴があります。
Geminiには、最軽量モデルの「Gemini Flash」や汎用性の高い「Gemini Pro」、スマートフォンでの利用を想定した「Gemini Nano」という3種類のモデルが提供されています。
【チャット】おすすめのAIツール

チャットでおすすめのAIツールは、次の2つです(2025年2月調べ)。
ツール | 特徴 | 料金(月額) |
GPChat AI | ・日本語で使える ・インストールしてすぐに利用できる | ・無料 ・アプリ内課金あり |
Goat Chat | ・日常会話や悩みの相談ができる ・自由にカスタマイズできる | ・無料 ・アプリ内課金あり |
それぞれの内容をみていきましょう。
GPChat AI
GPChat AIは日本語で利用できるチャットAIツールです。ChatGPTの機能を搭載し、AIとの対話やメール文作成、文章要約などができます。
ユーザー登録をせず、インストール後すぐに利用できる手軽なアプリです。テキストや音声で話しかけると内容に沿った的確な回答を得られ、仕事の効率化をはじめ、学習のサポートや悩みの相談など、幅広く活用できます。
画像生成AIも搭載しており、チャットでオリジナルのイラストを作成することも可能です。
基本的に無料で利用できますが、無料ユーザーの場合は1日の利用制限があります。
Goat Chat
Goat Chatは、チャットボットを使用して質問やテキスト作成ができるAIツールです。自然言語処理の技術を使い、ユーザーの質問に対して適切な回答を行います。音声入力にも対応しており、気になったことやわからないことがあれば、手軽に質問できます。
自分好みにAIをカスタマイズできることも、大きな特徴です。声のトーンやパーソナリティなどを設定し、オリジナルのAIチャットを作成できます。
歴史上の人物のAIバージョンとチャットしたり、人気アーティストと一緒にAI アートを作成したり、幅広い楽しみ方ができるのも魅力です。
【文章作成】おすすめのAIツール

文章作成でおすすめのAIツールは、次の2つです(2025年2月調べ)。
ツール | 特徴 | 料金(月額) |
Catchy | ・GPT-3を搭載 ・マーケティングの文章生成に特化 | ・無料版あり ・有料版:3,000円〜 |
SAKUBUN | 100種類以上のテンプレートSEOに最適化したコンテンツを作成 | ・無料トライアルあり ・有料版:問い合わせ |
それぞれの特徴を解説します。
Catchy
Catchyは、ChatGPTを搭載した文章生成AIツールです。マーケティング用の文章に特化し、広告文やキャッチコピー、メール文など、100パターンを超えるテンプレートが用意されています。
テンプレートは記事制作やマーケティング・キャッチコピーなどジャンル別に分けられ、それぞれのジャンルがさらに細分化されていることが特徴です。
リスティングやポスティングなど、さまざまな広告の文章を作成でき、マーケティングのアイデアを創出することもできます。マーケティング業務を大幅に効率化し、より多くの成果を上げることが可能です。
無料版は毎月10クレジットが付与され、有料版は毎月一定のクレジットが付与される「Starter」と無制限で使える「Pro」から選べます。
SAKUBUN
SAKUBUNは、ブログ記事や広告、SNS投稿などさまざまな文章を生成できるAIツールです。用途に合わせた100種類以上のテンプレートがあり、競合記事を分析したSEO記事を作成できます。
ペルソナを指定でき、ターゲットに合わせた効果的な文章の作成も可能です。SEOスコア機能を搭載しており、SEOに最適化したコンテンツ作成を作成できます。
文章トーンの変更など自社用にカスタマイズされた文章を出力できるため、他社の記事との差別化も図れます。
料金プランは利用規模に合わせて選べ、無料トライアルも用意されています。5万文字までお試しができ、操作性や機能を確かめてから申し込めることがメリットです。
【画像生成】おすすめのAIツール

画像生成でおすすめのAIツールは、次の2つです(2025年2月調べ)。
ツール | 特徴 | 料金(月額) |
Canva | ・オンライン上で画像生成や編集ができる ・61万点のテンプレートと1億点の素材 | ・無料版あり ・有料版:年間11,800円〜 |
Adobe Firefly | ・著作権切れコンテンツで学習するため安全 ・各種Adobeサービスと連携 | ・無料版あり ・有料版:1,580円〜 |
それぞれの特徴を解説します。
Canva
Canvaは、オンライン上で画像生成や編集ができるAIツールです。プロのデザイナーが手がけた61万点ものテンプレートと1億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)があり、ドラッグ&ドロップの操作で簡単にデザインを作成できます。
テンプレートは名刺やチラシ、企画書など、ビジネスシーンで役立つものが豊富に用意されています。テンプレートのテキストや写真を差し替えるだけで、本格的なデザインのコンテンツ作成が可能です。
さらに、作成したデザインを数クリックで発注できる印刷サービスも提供されています。
オンライン上で使えるため、ソフトなどのインストールは必要ありません。 モバイルアプリもあり、AndroidとiOSの両方に対応しています。
基本機能はほとんど無料で使用でき、有料版の「Canva Pro」にアップグレードすれば、すべてのテンプレートや素材が使い放題です。
Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、Adobe社が開発した画像生成AIツールです。テキストの入力で画像を生成できるほか、画像へのオブジェクト追加や色合いの調整ができます。
AIの学習データに著作権が切れたコンテンツやオープンライセンスのコンテンツを使用しているため、生成結果が著作権を侵害するリスクがありません。
PhotoshopやIllustratorなど各種Adobeサービスと連携しており、各アプリケーションからFireflyの生成機能の一部を使用できます。
2024年には動画生成の機能も追加され、クリエイティブ作成の幅が大きく広がりました。
無料版と有料版があり、有料版はより多くのクレジットを生成できます。
【動画生成】おすすめのAIツール

動画生成でおすすめのAIツールは、次の2つです(2025年2月調べ)。
ツール | 特徴 | 料金(月額) |
Kaiber | ・テキスト、静止画、動画、音声データから画像生成 ・アニメ調への変換も可能 | ・無料トライアルあり ・有料版:約3,500円(23.25ドル)〜 |
Invideo AI | ・オンライン上で高画質な動画を生成 ・5000以上のテンプレートと1600万以上のストックメディアを提供 | ・無料版あり ・有料版:約4,200円(28ドル)〜 |
それぞれの特徴を紹介します。
Kaiber
Kaiberは、テキストの入力や静止画をもとに動画を自動生成するAIツールです。静止画だけでなく、既存の動画や音声データからも生成できます。また、動画を入力し、アニメ調に変換する処理も可能です。
Kaiberはアメリカのロックバンド「Linkin Park」のミュージックビデオで使用されたことで、広く知られるようになりました。
7日間の無料トライアルがあり、使用感を試してから申し込めます。有料版は3つのプランがあり、月に使用できるクレジット数や割引クレジットパックの有無、生成できる動画時間の上限などが異なります。無料版では商用利用ができませんが、有料版は可能です。
Invideo AI
Invideo AIは、オンライン上で高画質な動画を生成できるAIツールです。5000以上のテンプレートと1600万以上のストックメディアを提供しており、効率的に高品質な動画を作成できます。SNS向けの動画やプロモーション動画の制作など、幅広く活用されています。
シンプルな操作性で、動画のカットやトリミング、テキストの追加などの編集も直感的に行えることがメリットです。
週に10分までの動画作成ができる無料プランと、3つの有料プランが用意されています。無料プランで操作に慣れたら、利用状況に応じてプランを選ぶとよいでしょう。
【その他】おすすめのAIツール

ここでは、音声生成や議事録作成のAIツールのおすすめを紹介します(2025年2月調べ)。
ツール | 特徴 | 料金(月額) |
VOICEPEAK | ・AI音声合成技術を搭載した入力文字読み上げソフト ・商用利用が可能 | ・体験版あり ・商用可能6ナレーターセット:27,600円 |
Whisper | ・OpenAI社が提供する精度の高い文字起こしツール ・ChatGPTと組み合わせて議事録作成を自動化できる | ・1時間の利用で約50〜60円(1分ごとに0.006ドル) ・Google Colaboratoryを利用すれば無料 |
それぞれの特徴をみていきましょう。
VOICEPEAK
VOICEPEAKは、最新のAI音声合成技術を搭載した入力文字読み上げソフトです。好みの文章や言葉をテキストで入力するだけで、簡単に高品質な音声を生成できます。感情パラメータを搭載しており、喜怒哀楽の表現も可能です。
「キャラクター製品シリーズ」と「商用可能製品シリーズ」があり、「商用可能6ナレーターセット」には6人のナレーター(男性3名・女性3名)に加えて幼い女の子の声も収録されています。さまざまな声のバリエーションを利用できる点が魅力です。
パッケージ版とダウンロード版が販売されており、インストールして利用します。OSはWindows、Mac、Linuxに対応し、商用利用も可能です。体験版が用意されているため、試してから購入できます。
Whisper
Whisperは、OpenAI社が提供する文字起こしのAIツールです。インターネット上の豊富な音声データを学習しているため、精度の高い文字起こしができます。
さまざまな発音や声質を正確に認識でき、日本語以外の言語や方言への対応も可能です。ChatGPTと組み合わせて活用すれば、議事録作成を自動化できます。
WhisperをAPI経由で利用すると有料になりますが、料金は1分ごとに0.006ドルと安価です。1時間利用した場合の料金は日本円に換算して約50〜60円ほどになります。また、Google Colaboratoryを利用すれば、プログラミングなしに無料で利用できます。
AIツールを上手に活用するポイント

AIツールを上手に活用するためには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
ここでは、AIツールを使いこなすポイントを解説します。
できるだけ明確で具体的な指示をする
AIツールを上手に活用するためには、できるだけ明確で具体的な指示をすることが大切です。どれだけ精度の高いAIツールでも、指示が曖昧では期待する回答は得られません。意図しない回答が出力される可能性もあるでしょう。文字数や文章構成を指定するなど、できるだけ具体的に指示するようにしてください。
ただし、質問や指示は複雑になると、求める回答を得るまでに時間がかかることもあります。1回で希望する回答を得ようとせず、簡単な指示をして得られた回答をもとに、さらに指示を出すというように段階を踏むことで、精度を高めることができるでしょう。
指示は求めるアウトプットの内容により異なり、正解といえるものはありません。作成したい文章に応じて、指示の内容を工夫しましょう。
はじめは指示の出し方をいろいろと変えながら、思い通りのアウトプットが得られた指示を記録しておくのもおすすめです。対話しながら理想の文章が出力されたときは「この文章を作成できる指示を教えて」という問いかけをしてみるとよいでしょう。
また、「専門用語を使わない」といった「してはいけないこと」よりも、「わかりやすい文章で書く」など、「するべきこと」を指示するほうが回答の精度が高まります。
参考になる情報や回答例を含める
指示に回答の参考になる情報や期待する回答例を含めることも、回答の精度を高める方法のひとつです。
たとえば、ある会社について回答を得たい場合、指示に「〇〇社について教えて」とだけ入力しても、期待する回答はすぐに得られないかもしれません。
そこに回答してもらいたい形式(表形式や箇条書きなど)や、含めてもらいたい項目(設立年や歴史など)を追加して指示すると、回答の精度が高まります。
また、特定の分野や用途で使う場合、追加のデータを学習させると、AIはその分野の知識を深く学習し、精度の高い回答を期待できます。
たとえば、自社製品のマーケティングでAIツールを使用したい場合、製品マニュアルや取扱説明書などを学習させれば、より精度が高く効果的な広告文・キャッチコピーなどを生成できるようになるでしょう。
文章や画像などはそのまま使わない
AIツールで生成させた文章や画像は、そのまま使うのは避けましょう。生成された情報やコンテンツには、誤情報や不自然な表現、倫理的に問題のある表現が含まれている可能性があるためです。
AIが学習するデータには、根拠の確かな著作物だけでなく、個人のブログ記事やSNS投稿など、誤った情報が含まれている可能性があります。AIには、これら学習データ内の情報の真偽を判断できません。すべて同じように学習してしまい、学習したデータをもとに情報を組み合わせて回答をアウトプットします。そのため、誤情報や倫理的に問題のある表現が生成される恐れがあるため注意が必要です。
また、AIがまだ完全には自然言語の複雑さや微妙なニュアンスを理解していないため、不自然な表現が含まれるケースもあります。
そのため、AIツールで出力した文章は、必ず人によるチェックが必要です。
AIが生成するコンテンツは、著作権を侵害している可能性もあります。AIの開発や学習段階で著作物を使用することは禁じられていないため、著作権のある作品を学習データにした場合、類似した作品を生み出す可能性は否定できません。
外部に公開するコンテンツを生成する場合、権利侵害の可能性があるものは修正が必要となります。チェックや修正の手間を省くには、著作権フリーのデータだけを学習させているツールを選ぶようにするとよいでしょう。
AIツールとオンラインアシスタントサービスの併用もおすすめ

AIツールは業務効率化に役立ちますが、生成した情報やコンテンツは必ず人によるチェックや手直しが必要です。指示がうまくできない場合は思うような出力を得られず、効率化できないこともあるでしょう。
AIツールだけでは限界がある場合、業務効率化の手段としておすすめなのがオンラインアシスタントサービスの活用です。
「ココナラアシスト」であれば、スキルや経験を持つ人材に、幅広い業務を依頼できます。90万以上の登録者がいるため、希望するスキルや経験のほか、稼働時間や費用など、複数条件を満たす人材の選定が可能です。ココナラアシストの担当者が間に入り、条件に合う人材を紹介します。
利用料金は契約時間に応じた月額のみで、採用費や紹介料などはかかりません。また、業務経験のある即戦力の人材を紹介するため、教育にかかるコストも不要です。新たに人材を雇用するよりもコストを抑え、業務を効率化できます。
AIツールと併用することで、効率良く自社の課題を解決できるでしょう。
AIツールを上手に活用しよう

AIツールにはさまざまな種類があり、上手に活用することで作業時間を大幅に短縮でき、業務効率化につながります。
ツールは生成するコンテンツにより種類が分かれ、同じ用途でもツールによって操作性や料金は異なります。自社の課題を洗い出し、解決につながる機能を持つツールを選びましょう。予算の範囲内か、費用とクオリティのバランスはとれているかなどの確認も必要です。
AIツールを上手に活用するにはポイントを押さえる必要があり、生成したコンテンツのチェックや手直しも欠かせません。AIツールだけでは思うような効率化ができないときは、オンラインアシスタントサービスの活用も検討してみてください。
ココナラアシストであれば、月40時間から、月額は8万円から、即戦力の人材に業務を依頼できます。