WordPressカスタマイズ完全ガイド|FSE対応・高速化・外注のポイント【初心者必見!】

WordPressカスタマイズ完全ガイド|FSE対応・高速化・外注のポイント【初心者必見!】

「自分のWordPressサイトをもっと魅力的にしたい!」と考えていませんか?本記事では、初心者でもできるWordPressカスタマイズの手順から、最新のFSE(フルサイト編集)と従来カスタマイザーの違い、高速化によるUX(ユーザー体験)向上のメリットまで徹底解説します。さらに、カスタマイズをプロに依頼する場合の発注先の選び方も比較。どこに依頼すればいいか迷っている方や自分でカスタマイズしたい方の両方に役立つ情報満載です。この記事を読めば、WordPressサイトを思い通りにカスタマイズするための道筋がきっと見つかります。

目次

WordPressカスタマイズとは?

WordPressカスタマイズとは、サイトの外観や機能を自在に変更し、個性的で使いやすいウェブサイトを作り上げるための創造的な作業です。初心者から上級者まで、それぞれのスキルレベルに応じた多様なカスタマイズ方法があります。

カスタマイズの基本概念と目的

WordPressのカスタマイズとは、テーマやプラグイン、コードの調整によってサイトの見た目や機能を自分の目的に合わせて変更することです。たとえば配色やレイアウトの変更、機能の追加など、サイトを自分好みに作り変える作業を指します。

カスタマイズする目的は様々ですが、他サイトとの差別化やブランドイメージの反映、ユーザーの使い勝手向上などが主な目的です。初心者の方でもテーマの設定変更やプラグイン追加など簡単な範囲からカスタマイズを始められます

一方で高度なカスタマイズではコード編集が必要になる場合もあり、スキルや必要に応じて段階的に取り組むことが重要です。

初心者でもできるカスタマイズ範囲

WordPressは初心者でも扱いやすいように、管理画面からできるノーコードカスタマイズ機能が充実しています。例えば次のような範囲なら特別な知識がなくても可能です。

テーマの設定変更

管理画面の「外観→カスタマイズ」からサイトタイトルやヘッダー画像、色合いなどを調整できます。テーマによってはレイアウトの選択肢もあり、ドラッグ&ドロップでウィジェット(サイドバーのコンテンツ)を配置することもできます。

プラグインの導入

コンタクトフォームを追加したり、SNS連携ボタンを設置したりと、プラグインをインストールするだけで機能拡張が可能です。コード不要で高度な機能を追加できるのがプラグイン活用のメリットです。

メニューやウィジェットの編集

管理画面の「外観→メニュー」や「外観→ウィジェット」からナビゲーションメニューの構成を変えたり、サイドバーやフッターに表示する内容(人気記事リストやバナーなど)をカスタマイズできます。


このように初心者でも触りやすい部分からカスタマイズを始め、徐々にステップアップしていくと良いでしょう。

FSE(フルサイト編集)と従来のカスタマイザーの違い

近年のWordPressでは「FSE(Full Site Editing)」という新しいカスタマイズ機能が登場し、従来のテーマカスタマイザーと大きく異なるアプローチを提供しています。以下にその違いをまとめます。

従来のテーマカスタマイザー

これまでは「テーマカスタマイザー」を使って、サイトの一部設定(色やフォント、レイアウトの選択など)を変更するのが一般的でした。

カスタマイザーでは主にテーマ側で用意された項目(例:ヘッダー画像や背景色など)を調整する形で、サイト全体の構造自体を自由に編集することはできませんでした。言い換えれば、できる範囲がテーマに依存しており、レイアウトの大枠は既存テーマのものを使うことになります。

FSE(フルサイトエディター)

WordPress 5.9以降に本格導入されたFSEでは、サイト全体をブロック単位で編集できるようになりました。ヘッダーやフッター、サイドバーといったサイト全体の構成要素までブロックで直接編集・配置できるため、テーマの初期レイアウトに縛られない自由度の高いデザインが可能です。

例えばこれまでコードを触らないと変更しづらかった部分(サイト全体のレイアウトやテンプレート構造)も、FSE対応の「ブロックテーマ」を使えばドラッグ&ドロップで直感的にカスタマイズできます。

操作性の違い

テーマカスタマイザーはサイトのプレビューを見ながらサイドバーで数値や色を指定する形式でした。一方FSEでは編集画面自体がサイトそのものになっており、ページ内のテキストや画像ブロックを直接クリックして編集できます。まさに「その場編集」の感覚で操作できるためデザイン経験が少ない人でも視覚的に調整しやすいのが特徴です。

機能拡張性

従来はテーマによって用意された機能以上のことをしようとすると、子テーマを作成してPHPやCSSを手書きする必要がありました。FSEではブロックやパターン、グローバルスタイルといった仕組みで、コードを書かずともサイト全体のスタイル変更や新たなレイアウト適用ができ、カスタマイズの幅が広がっています。

※FSEを利用するには対応した「ブロックテーマ」が必要です。従来型のテーマ(クラシックテーマ)では引き続きテーマカスタマイザー経由で設定を調整する形になります。

今後は多くの公式テーマがブロックテーマ化していくと見られますので、新規にサイトを立ち上げる場合はブロックテーマを選ぶと最新の編集体験が得られるでしょう。

FSEはサイト全体のデザインと構造をブロック単位で直感的に編集できる新機能であり、従来のカスタマイザーよりも遥かに高い自由度と柔軟性をユーザーに提供します。これにより専門知識がなくてもプロ並みのサイトデザインを実現可能です。一方、従来カスタマイザーはテーマ依存の設定変更が中心で、自由度ではFSEに劣ります。

初心者向けWordPressカスタマイズの手順

WordPressの基本的なカスタマイズは、難しいコーディング不要でできる作業がたくさんあります。ここでは初心者でも取り組みやすい手順を順を追って紹介します。

テーマを変更してデザインを一新する

WordPressサイトの見た目を手っ取り早く変えるには、テーマ(テンプレート)の変更が効果的です。管理画面の「外観 > テーマ」から、公式ディレクトリに公開されている無料テーマを検索・インストールし、気になるテーマを有効化するだけでサイト全体のデザインが一新されます。

テーマ変更の基本操作

STEP
管理画面にアクセス

WordPress管理画面にログイン→左側メニューから「外観 > テーマ」をクリック

STEP
テーマの検索・インストール

公式ディレクトリから無料テーマを検索→気になるテーマを選び、「インストール」ボタンをクリック

STEP
テーマの有効化

インストール完了後、「有効化」ボタンを押すとサイト全体のデザインが変更される

STEP
テーマカスタマイズ

「外観 > カスタマイズ」画面でレイアウトや色などの細かい設定を調整→設定後、「有効化して公開」を押して反映

テーマ選びのポイント

まず、レスポンシブ対応が必須です。現代のウェブサイトは、スマートフォン、タブレット、デスクトップなど、さまざまな画面サイズのデバイスで快適に閲覧できる必要があります。つまり、テーマは自動的に各デバイスの画面サイズに合わせてレイアウトを調整し、コンテンツの可読性と操作性を維持できなければなりません。

次に、更新頻度を確認することが重要です。WordPressは常に進化し、セキュリティやパフォーマンスの改善が続いているため、テーマも定期的にメンテナンスやアップデートが行われているものを選ぶ必要があります。

頻繁に更新されているテーマは、最新のWordPressバージョンとの互換性が保たれ、セキュリティ上の脆弱性も迅速に対処されます。

最後に、機能面を考慮する必要があります。自分のウェブサイトに必要な機能、例えばカスタムウィジェットの追加や特定のプラグインとのスムーズな連携など、求める機能を十分に備えているテーマを選ぶことが大切です。カスタマイズの柔軟性や拡張性も、テーマ選びの重要な判断基準となります。

テーマ変更後のカスタマイズ

操作項目説明注意点
テーマの検索・インストール「外観 > テーマ」から公式ディレクトリにある無料テーマを検索し、インストール可能気になるテーマをいくつか候補に挙げるとよい
テーマの有効化インストールしたテーマを「有効化」ボタンで即時反映有効化後にデザイン全体が変更される
テーマカスタマイズ「外観 > カスタマイズ」でレイアウトや色、フォントなどの細かな調整が可能変更内容はプレビューで確認しながら進める

プラグインを活用して機能を追加する

プラグインは、WordPressに後から機能を追加できる拡張パッケージです。プログラミングの知識がなくても、インストールと有効化だけで様々な機能をサイトに付け加えられます。

カテゴリおすすめプラグイン例備考・注意点
お問い合わせフォームContact Form 7、WPFormsシンプルなフォームから高度な問い合わせ機能まで対応
SEO対策Yoast SEO、All in One SEO Pack設定項目が多く、初心者はガイドに沿って設定を進めることが推奨される
画像最適化Smush、EWWW Image Optimizer画像の圧縮と自動最適化が可能。ただし、入れすぎには注意
プラグイン活用のポイント
メリット】
  • プログラミング知識が不要で簡単に導入できる
  • 目的に合わせた機能が豊富に揃っている
注意点
  • プラグインを多用しすぎるとサイト表示が重くなる可能性がある
  • プラグイン同士の相性や更新頻度にも注意が必要
導入手順
  • 管理画面の「プラグイン > 新規追加」をクリック
  • 検索窓に目的のキーワード(例:「Contact Form 7」)を入力
  • 該当プラグインをインストールし、「有効化」をクリック

ウィジェットとカスタムメニューでレイアウト調整する

ウィジェットの活用方法
主なウィジェット例
  1. 最新の投稿
  2. 検索フォーム
  3. テキスト(自由記入枠)
  4. カレンダー
  5. カテゴリ一覧
操作手順
  1. 管理画面の「外観 > ウィジェット」を開く
  2. 希望するウィジェットをドラッグ&ドロップで配置
  3. 各ウィジェットの設定を調整して保存
カスタムメニューの編集方法
  • 管理画面の「外観 > メニュー」をクリック
  • 新しいメニューを作成または既存メニューを選択
  • ページ、投稿、カスタムリンクなどから項目を追加し、ドラッグ&ドロップで並び替え
  • メニューの配置位置を設定して保存

追加CSSでデザインを微調整する

WordPress管理画面の「外観 > カスタマイズ > 追加CSS」を使えば、テーマファイルを直接編集せずに、任意のCSSコードを追加してデザインを調整できます。

具体例(コードサンプル):見出し文字の色変更

/* サイト全体の見出し(h2)の文字色を赤色に変更 */

h2 {

  color: #ff0000;

}

具体例(コードサンプル):スマホ表示時のロゴサイズ調整

/* 画面幅768px以下の場合、ロゴ画像の最大幅を150pxに設定 */

@media (max-width: 768px) {

  .site-logo {

    max-width: 150px;

  }

}

導入手順

管理画面の「外観 > カスタマイズ」をクリック

  • 「追加CSS」セクションを選択
  • 任意のCSSコードを入力し、プレビューで確認
  • 問題がなければ「公開」ボタンをクリックして反映
注意点
  • 追加CSSで意図しない変更があった場合、コードを削除すれば元に戻せます。
  • テーマのCSSファイル自体の編集は避け、追加CSS機能や子テーマを利用することを推奨します。

以上のように、初心者でもテーマ→プラグイン→ウィジェット→CSSと段階を踏んでカスタマイズしていけば、無理なくWordPressサイトを自分の思い通りにアレンジしていくことができるでしょう。

サイトの高速化・UX改善のためのカスタマイズ

カスタマイズの目的の一つにサイト表示速度の向上やユーザー体験(UX)の改善があります。サイトのデザインがどんなに良くても、表示が遅かったり使いにくければ訪問者は離れてしまいます。ここではWordPressサイトを高速化し、UXを向上させるためのカスタマイズポイントを解説します。

ページ表示速度が重要な理由

ユーザーはサイトの読み込みに時間がかかるとすぐ離脱してしまいます。Googleの調査によれば、ページ読み込みが1秒から5秒に延びると離脱率は32%から90%に跳ね上がるとのデータもあります​。

特にモバイルユーザーはシビアで、「3秒以上表示されないと53%が離脱する」という報告もあるほどです。さらにGoogleはページ速度が遅いサイトの検索順位を下げるアルゴリズム(Speed Update)を導入しており、表示速度の改善はSEOの観点からも非常に重要です​。

つまり、高速化=ユーザー満足度アップ+検索順位アップにつながる可能性があるため、カスタマイズで速度改善に取り組む価値は大いにあります。

【参考】:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed/Think with Google

高速化のための具体的カスタマイズ術

WordPressサイトの表示速度を向上させるために、以下の施策が有効です。各施策ごとに概要、具体例、注意点をまとめています。

画像の最適化(圧縮・遅延読み込み)

画像はサイト表示で大きな比重を占めるため、適切な最適化で読み込みを高速化できます。

具体的な方法
【圧縮ツールの利用】
  • 事前圧縮: 画像アップロード前にファイルサイズを小さくする
  • プラグイン利用: 「EWWW Image Optimizer」や「Smush」などを使い自動
遅延読み込み(Lazy Load)の活用】
  • 画面に表示されていない画像の読み込みを後回しにする
  • WordPress 5.5以降は、標準でloading属性による遅延読み込みが実装済み

WordPressの最新バージョンでは、画像の遅延読み込み機能が標準装備されており、自動的にサイトのパフォーマンスを改善できます。特に長いページや画像が多いコンテンツの場合は、専用の遅延読み込みプラグインを利用することで、さらに細かなチューニングの可能性が広がります。

まずは最新のWordPressを使用し、組み込みの遅延読み込み機能を活用し、必要に応じて追加のプラグインで調整を検討するとよいでしょう。

チェックリスト
  • 画像を圧縮ツールで事前圧縮する
  • 適切な画像圧縮プラグインを導入する
  • 遅延読み込み機能が有効になっているか確認する

キャッシュの活用

キャッシュは、一度表示したページのデータを一時保存し、次回以降の表示を高速化する仕組みです。

具体的な方法

キャッシュ系プラグインの導入:「WP Super Cache」「W3 Total Cache」

キャッシュの活用は、ウェブサイトのパフォーマンスを大きく改善する重要な技術です。同じユーザーが再訪問する際、事前に保存されたデータを使用することで、ページの読み込み速度を劇的に短縮できます。さらに、サーバーが毎回すべてのデータを再生成する必要がなくなるため、サーバーへの負荷も軽減されます。

ただし、キャッシュ導入には注意点もあります。サイトに新しいコンテンツを追加や更新した直後は、キャッシュされた古いバージョンが表示される可能性があります。

このような場合、キャッシュプラグインに備わっているキャッシュクリア機能を使用するか、数分待ってから再度確認することで、最新のコンテンツを表示できます。

導入手順
  • 管理画面の「プラグイン > 新規追加」でキャッシュプラグインを検索
  • インストール後、有効化
  • 設定画面でキャッシュの有効期限や保存場所を調整
  • サイト更新時はキャッシュクリアを実施

不要なプラグイン・スクリプトの削減

サイト速度改善には、不要なものを減らすことも重要です。

ポイント
不要なプラグインの整理
  • 使っていないプラグインを停止または削除
  • 同機能を持つプラグインが複数ある場合は、一つに統一
外部スクリプトの見直し】
  • アクセス解析や広告タグなど、不要な外部スクリプトは削減

プラグインやスクリプトの削減では、SNSシェアボタンのように複数のプラグインで読み込まれている機能を、1つの総合的なプラグインにまとめることで、サイトの読み込み速度を改善できます。

ただし、削減する際は各プラグインやスクリプトの役割を慎重に確認し、サイトの重要な機能を損なわないよう注意が必要です。

サイトの運営に欠かせない機能を維持しながら、不要な要素を適切に整理することが大切です。

チェックリスト
  • 使っていないプラグインをリストアップする
  • 同じ機能のプラグインが重複していないか確認する
  • 外部スクリプトの必要性を再評価する

モバイル最適化(レスポンシブデザイン)

ほとんどのWordPressテーマはレスポンシブ対応ですが、カスタマイズ時にモバイル表示が崩れていないか必ずチェックしましょう。

具体的な施策
不要な要素の非表示
  • 小さな画面では、表示する必要のない要素をCSSで非表示にする
画像サイズの調整
  • 端末に合わせた画像サイズに変更する

追加CSSの利用例】

/* 小さい画面の場合は大きな背景画像を非表示 */

@media (max-width: 768px) {

  .large-background {

    display: none;

  }

}

AMPプラグインは、モバイル表示の高速化に有効な選択肢の一つです。モバイルユーザーの体験を向上させるため、必要に応じて導入を検討できますが、デザイン面での制約があることに注意が必要です。

モバイルファーストの視点を常に意識し、スマートフォンでのユーザビリティを最優先に考えます。さらに、AMP導入後は必ず各デバイスでの表示を綿密に確認し、意図しないデザインの崩れや機能の制限がないかを確認することが重要です。

チェックリスト
  • モバイル表示でのデザイン崩れがないか確認する
  • 不要な要素を非表示にする設定を行う
  • 画像サイズが端末に最適化されているかテストする

高速化施策の効果

これらの施策を実施することで、以下の効果が期待できます。

効果項目効果内容
表示速度向上ページの読み込み時間が短縮し、ユーザーの待ち時間が減少
直帰率の低下表示が速いサイトはユーザー満足度が高く、離脱率が低くなる
コンバージョン率向上高速な表示はユーザーエクスペリエンスの向上につながり、結果的に成約率がアップ
SEO評価の向上ユーザー滞在時間の延長や評価指標の改善により、検索順位が向上する可能性

画像最適化、キャッシュの活用、不要なプラグイン・スクリプトの削減、そしてモバイル最適化など、各種高速化施策を組み合わせることで、ページ表示の体感速度が向上し、ユーザーのストレスを軽減できます。

これにより、直帰率の低下、コンバージョン率の向上、さらにはSEO評価の向上が期待でき、サイト全体のパフォーマンス改善につながります。

デザイン面と並行して、ぜひパフォーマンス面のカスタマイズも意識しましょう。

functions.phpやCSSを活用した上級カスタマイズ(補足)

ここからは少し上級者向けのカスタマイズ方法について触れておきます。WordPressの柔軟さを最大限活かすには、テーマのコードレベルでカスタマイズする方法があります。

その代表がテーマのfunctions.phpを編集する方法と独自CSSを書く方法です。初心者の方は無理に実践する必要はありませんが、「こんなこともできるんだ」と参考程度にご覧ください。

functions.phpを使った機能拡張

WordPressテーマ内のfunctions.phpファイルは、テーマに関する様々な機能を定義・追加できる特別なPHPファイルです。ここにコードを追記することで、テーマに新しい機能を持たせたりWordPress本体の挙動を変更したりできます。例えば以下のようなカスタマイズが可能です。

テーマサポートの追加

テーマによっては標準でサポートしていない機能を有効化できます。例として、もし現在使用中のテーマがアイキャッチ画像(投稿のアイキャッチ/サムネイル)に対応していない場合、functions.phpに次の1行を追記すれば有効化できます。

【アイキャッチ画像(投稿サムネイル)の有効化】

add_theme_support(‘post-thumbnails’);

同様にメニュー機能がないテーマでも、

add_theme_support(‘menus’);

と記述すれば管理画面でメニュー設定が使えるようになります。

カスタム機能の追加

より高度な例では、独自のショートコードを作成して投稿内で使えるようにしたり、特定の投稿タイプを追加(カスタム投稿タイプ)したりといったこともできます。

例えばショートコードを使って特定の位置に広告バナーを表示する処理を自作したり、WordPressのフィルターフックを利用して記事の表示内容を書き換えることも可能です。

管理画面のカスタマイズ

functions.phpを編集することで、管理画面のメニュー項目の名称変更や不要メニューの非表示化、記事投稿画面の項目追加など運用面での利便性向上も実現できます。企業サイトなどでクライアントが更新しやすいよう管理画面を簡略化するケースなどで役立ちます。

※functions.phpによるカスタマイズは強力ですが、注意点としてバックアップは必須です。記述ミスがあると最悪サイトが真っ白になって管理画面にも入れなくなる危険があるため、変更前に必ずファイルのコピーを保存しましょう。

また、テーマをアップデートするとfunctions.phpも上書きされてしまうため、頻繁にコード追記する場合は子テーマを作ってそちらに編集を加えるか、コード管理用のプラグイン(例:Code Snippets)を活用するのがおすすめです。

CSSでデザインを細部調整

前述の「追加CSS」の項目でも触れましたが、CSSを直接編集すればデザイン面で細かな調整ができます。例えば、「このボタンだけ色を変えたい」「モバイル表示でフォントサイズを少し小さくしたい」といった場合、対象要素のCSSを書き換えることで実現できます。

style.css(テーマのスタイルシート)に追記する方法もありますが、初心者〜中級者の方には追加CSS欄や子テーマのCSSを使うことを推奨します。以下はCSSカスタマイズの簡単な例です。

【サイトの見出し(h2)の文字色を変更する例】

h2 {

  color: #0073aa;  /* WordPressカラーのブルーに変更 */

  text-transform: uppercase;  /* 英字なら大文字に変換 */

}

【スマホ表示のときだけヘッダーロゴを小さくする例 】

@media (max-width: 768px) {

  .site-header .site-logo {

    max-width: 150px;

  }

}

このようにCSSを調整すれば、テーマのデザインをベースにしつつ自分だけのスタイルを上乗せできます。特に企業サイトなどブランドカラーに統一したい場合、ボタンやリンク色をCSSで変更することでより一貫性のあるデザインになります。

ただし、ここでもやりすぎに注意で、複雑なCSSを大量に書くと管理が大変になるため、少しずつテストしながら加えていくと良いでしょう。

CSS編集を行う際は、万一に備えて編集前にサイト全体のバックアップを取っておくことや、変更直後に各ページを確認して意図しない崩れがないかチェックする習慣をつけましょう。

補足: HTMLやJavaScriptを用いたカスタマイズもありますが、これらはさらに上級者向けとなるため、本記事では詳細は割愛します。

WordPressカスタマイズの発注先比較

「自分でできる範囲は分かったけれど、時間がない or 難しい部分はプロに任せたい」という方も多いでしょう。その場合は外部の専門家にカスタマイズを依頼(外注)する選択肢があります。

ここでは、主な発注先であるフリーランス、制作会社(Web制作会社)、そして**クラウドソーシング(例:ココナラなどのサービス)の3つの選択肢について、費用感・メリット・デメリット・依頼方法を比較します。

フリーランスに依頼する場合

価格帯

比較的リーズナブルで、サイトの規模にもよりますが数万円~数十万円程度が相場です。簡易なホームページ制作なら5~10万円前後、凝ったオリジナルテーマ作成なら20~50万円程度になるケースが多いようです。制作会社に比べると人件費や経費が少ない分、低価格で依頼できる場合が多いです。

メリット

個人で活動している分、スケジュールや作業内容の融通が利きやすい場合があります。「ここだけお願いしたい」といった細かな依頼や、予算に合わせた柔軟な対応を相談しやすいのはフリーランスの強みです。また、直接やり取りするためコミュニケーションがダイレクトで伝えたい要望が伝わりやすい利点もあります。

注意点

基本的に一人で設計からコーディングまで対応するため、難易度の高い案件や規模の大きいプロジェクトは対応しきれない場合があります。また人気のフリーランスだと他案件との兼ね合いで納期が延びる可能性もあります。

アフターフォロー(納品後の運用サポート)も、契約内容によっては限定的です。依頼する際は実績やポートフォリオを事前によく確認し、希望するカスタマイズ内容にマッチしたスキルを持つ相手か見極めることが大切です。

制作会社に依頼する場合

価格帯】

費用は高めで、一般的な企業サイトでも数十万円、凝ったサイトでは数百万円規模になることも珍しくありません。例えば5~10ページ程度のコーポレートサイトでも30~50万円、ECサイトや独自システム構築を伴うサイトだと100万円以上を見込んでおきましょう。フリーランスに比べると全体的に10~20%ほど割高になる傾向があります。

【メリット

デザイン・開発・SEOの各専門スタッフがチームで制作してくれるため、クオリティの高いホームページが期待できます。複雑な機能追加や独自システム開発なども社内または提携先で対応できる場合が多く、ワンストップで任せられる安心感があります。

納品後も保守運用や追加改修などのアフターフォローが充実していることが多く、長期的なパートナーとして付き合える点も企業ならではです。

注意点

費用が高額になることと、納期が比較的長い点です。社内調整や複数人での作業分担がある分、どうしても制作期間は延びがちで、一般に制作会社に依頼すると完成までに1~3ヶ月程度は見込む必要があります。

また小さな修正でも社内フローを経るため、対応のスピード感はフリーランスに劣ることもあります。

依頼方法としては、制作会社の問い合わせフォーム等から連絡し、要件ヒアリング→見積もり→契約→制作という流れになります。選定の際は複数社から見積もりを取り、提案内容や価格を比較検討すると良いでしょう。

クラウドソーシングを利用する場合

価格帯

案件内容により幅広く安ければ数万円台から依頼可能です。

クラウドソーシングでは出品者(受注者)の競争もあるため比較的低価格での提案が集まる傾向があります。例えば名刺代わりの1~5ページ程度の簡易サイト制作なら、ココナラで数万円(2~5万円程度)で引き受けてくれるフリーランスも多数います。ただしプラットフォーム利用料として依頼者にも手数料がかかる点は踏まえておきましょう。

【メリット

オンラインで完結し、自分の希望に合ったスキルを持つ相手を全国から探せます。プラットフォーム上に多数の出品者が登録(例えばココナラは登録者数400万人超とも)しているため、予算や納期に合わせて候補者を比較検討しやすいです。

実績や評価レビューも見られるので、ある程度信頼度を推し量った上で依頼相手を選べるのも安心材料です。何より費用面で制作会社より安く抑えられるケースが多く、「とにかく低コストでサイトを作りたい」というニーズにマッチします。

注意点

クラウドソーシングサイト利用時は、依頼担当が個人のフリーランスであるため、品質にばらつきが生じる恐れがあります。また、サイト内のメッセージでやり取りするため、認識のずれやコミュニケーション不足によるトラブルリスクも存在します。

依頼前に要望や納品イメージを詳細に共有し、運用サポートが必要な場合は、最初からその旨対応可能な出品者を選ぶことが重要です。

発注先の選び方と依頼のコツ

上記の通り、それぞれの発注形態に一長一短があります。選び方のポイントとしては以下を参考にしてください。

自分でやる vs プロに依頼

まずサイト規模や内容が自分のスキル範囲内か評価します。テンプレート通りの小規模サイトであれば自作も可能ですが、予約システム構築や高度なデザインが必要ならプロの力を借りた方が結果的に早く満足度も高くなるでしょう。

時間と労力、仕上がりのクオリティを天秤にかけ、必要に応じて外注を検討します。

費用 vs クオリティ

予算に余裕があり、完璧な仕上がりを求めるなら制作会社が無難です。逆に、コストを抑えつつ高品質な仕上がりを目指すなら、フリーランスやクラウドソーシングを活用し、実績のある個人を探す方法もあります。

クラウドソーシングなら、幅広いスキルを持つクリエイターの中から希望に合った相手を選べるため、予算や納期に応じた柔軟な依頼がしやすくなります。

プロに依頼する場合は、相見積もりを取ったり、過去の制作事例を比較したりして、コストとクオリティのバランスを見極めましょう

依頼内容の明確化

いずれの発注方法でも、こちらの希望や要件を明確に伝えることが成功の鍵です。

サイトの目的、ターゲットユーザー、必要な機能、デザインの好み(参考サイトがあるとベター)などを事前に整理し、ドキュメントにまとめておくとスムーズです。

クラウドソーシングの場合、最初のメッセージでこれらを伝えることでミスマッチを減らせますし、フリーランスや制作会社への発注でも見積もり精度が上がります。

コミュニケーション

外注ではコミュニケーションの円滑さも大事な評価ポイントです。

特にクラウドソーシングでは文章でのやり取りが中心になるため、レスポンスの速さや質問への丁寧さなどから信頼できる相手か見定めましょう。

評価コメントも参考になります。契約後も定期的に進捗報告をもらったり、疑問点を早めに確認し合ったりすることで、納品物のズレを防ぐことができます。

発注先比較表

発注先価格感メリットデメリット
フリーランス数万円~数十万円程度(※内容により変動)・費用が比較的安い傾向
・柔軟かつ迅速な対応が期待できる
・直接コミュニケーションで要望を伝えやすい
・一人で対応できる範囲に限界
・他案件状況により納期が延びる可能性
・アフターフォローは契約内容次第
制作会社数十万円~数百万円(※規模・難易度による)・専門チームによる高品質な制作
・大規模
・高度な要件も対応可能
・運用サポートなどフォローが手厚い
・費用が高額になる
・納期が長め(数ヶ月)
・細かな変更でもフローが多くスピード感に欠ける場合あり
クラウドソーシング数万円~(※低価格提案も多い)・予算に合わせて幅広い提案から選べる
・出品者の実績や評価を比較可能
・オンラインで完結し手軽
・品質にばらつきがある
・手数料が発生(依頼者5.5%等)
・コミュニケーション次第でトラブルの可能性

以上を参考に、自分に合った発注スタイルを選んでみてください。小規模で予算を抑えたいならフリーランスやクラウドソーシング、大規模で品質重視なら制作会社といった具合に使い分けるのがおすすめです。

WordPressのカスタマイズが依頼できるクラウドソーシングサービス5選

WordPressのカスタマイズ依頼に最適な国内クラウドソーシングサービスを5つ厳選しました。各サービスの料金体系や対応力、特徴を比較し、自分に合った依頼先選びの参考にしてください。

ココナラ

ココナラはスキルマーケット形式のプラットフォームで、出品者が個人で多彩なWordPressカスタマイズサービスを提供しています。依頼者はカテゴリ検索で手軽にサービスを探せ、明確な料金設定と豊富な評価情報から安心して選べるのが特徴です。

初心者でも直感的に発注でき、必要なときだけ低コストで依頼できる点が大きな魅力です。

クラウディア

・画像引用:クラウディア

Craudiaは手数料が業界最安級と評判のプラットフォームで、コストパフォーマンスに優れています。特にWeb制作やデザイン案件に強みがあり、サイト規模に合わせた依頼が低価格で実現可能です。

利用者数も多く、安定した評価を得ているため、予算重視の依頼者に人気です。料金面だけでなく、迅速な対応も魅力となっています。

ランサーズ

・画像引用:ランサーズ

Lancersは日本最大級のクラウドソーシングプラットフォームで、実績豊富なフリーランスが多数登録しています。実名登録や豊富な評価システムにより、信頼性が高く、難易度の高いカスタマイズや大規模案件にも対応可能です。

依頼者は相見積もりを取ることで、コストとクオリティのバランスを見極められるのが強みです。

クラウドワークス

・画像引用:クラウドワークス

CrowdWorksは国内で圧倒的なユーザー数を誇るプラットフォームで、幅広い分野の専門家が多数在籍しています。多くの提案が集まりやすく、急ぎの案件にも迅速に対応可能です。

納期重視の依頼や短期間でのプロジェクト完了を求める場合に適しており、依頼内容に合ったワーカーを素早く選定できる点が大きなメリットです。

ワークシップ

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: Workship.jpg

・画像引用:ワークシップ

ワークシップは副業マッチング型のクラウドソーシングサービスで、柔軟な働き方を実現する案件が豊富に揃っています。WordPressのカスタマイズだけでなく、デザインやマーケティングなど多岐にわたるスキルを持つ専門家が登録。

短期間の契約や部分的な依頼にも対応できるため、幅広いニーズに合わせた柔軟な発注が可能です。

ココナラで叶える!理想のWordPressカスタマイズが実現する5つの理由

手頃な価格で高品質!コスパ抜群のサービス

ココナラは、依頼者が求めるWordPressカスタマイズを低コストで実現できるプラットフォームです。明瞭な料金設定と、予算に応じた柔軟なプランが揃っており、無駄な経費をかけずにプロの技術を享受できます。

質の高いサービスをリーズナブルに利用できるため、全体のコストパフォーマンスに優れている点が大きな魅力です。

実績豊富な出品者が多数!安心して依頼できる

ココナラでは、実績豊富な専門家が多数登録しており、各出品者のプロフィールや過去の制作実績、評価コメントがしっかり確認できます。

これにより、依頼者は安心して信頼できる出品者を選択でき、難易度の高いカスタマイズでも納得のいく仕上がりが期待できる環境が整っています。信頼性の高い実績情報が、安心感をさらに高めています。

初心者でも使いやすい!直感的な発注システム

ココナラは、シンプルで直感的なユーザーインターフェースを採用しており、クラウドソーシング未経験の方でも簡単に操作できます。

カテゴリから目的に合ったサービスを検索し、すぐに発注手続きを進められるため、複雑な操作に煩わされることなく、ストレスなく依頼が可能です。初心者でも気軽に利用できる点が、大きな魅力となっています。

口コミ・レビューで選べるから失敗しにくい

ココナラでは、各出品者の評価や口コミ、レビューが充実しており、過去の成功事例を確認できるため、依頼前にしっかりと選定が可能です。

実際の利用者の声をもとに出品者の実績や対応品質が判断でき、信頼度の高いプロフェッショナルに依頼するリスクを大幅に軽減できます。口コミ情報は、安心してサービスを選ぶための重要な判断材料となります。

相談しながら進められる安心のサポート体制

ココナラは、依頼前後のサポート体制が充実しており、出品者とのやり取りがスムーズに行えるのが魅力です。依頼内容に疑問があれば、専用のトークルームで気軽に相談でき、納品までのプロセス全体をしっかりサポートします。

また、公式ヘルプやサポート窓口も整備されているため、初めての依頼でも安心してプロジェクトを進めることができます。

WordPressカスタマイズでサイトをパワーアップしよう!

WordPressのカスタマイズは、初心者にとってはハードルが高く感じるかもしれませんが、一つ一つステップを踏めば確実に理想のサイトに近づけます。ぜひ本記事の内容を参考に、世界に一つだけのオリジナルWordPressサイトを実現してください。

もし途中で行き詰ったら、無理せず専門家の手も借りながら進めていきましょう。あなたのサイトがより魅力的にパワーアップすることを応援しています!

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