新制度施工管理技士試験「二次試験」の対応について解説!

記事
学び

2021年10月の1級電気工事施工管理技士の二次試験も終わりました。

最近の施工管理技士試験の二次試験は(去年までは実地試験)傾向が
変化しつつありました。

例えばH28年辺りから1級土木の経験記述あたりが変化したり
H29年には1級建築の工程管理が初めてNW工程表になったりですね。

1級管工事の工程管理も然り。 山積み、山崩しなど困難を極めた感が
あります。

私も講習会で「1級電気工事施工のみ無風ということはないでしょう。」と
話していたのですが、新制度試験初年度で、やはり少しいじってきましたね。

これは致し方ないところです。


「試験制度が変更された目的」



試験制度変更の理由は技術者不足によるところが大きいです。


少子高齢化、子供の理系離れもさることながら、技術者の高齢化も
その1つです。

なぜ今回、一次検定合格者に技士補という称号が付与されるかというと
ができたかとい「監理技術者の専任緩和」が目的です。

現在、1級施工管理技士や技術士、建築士など特定の資格保持者のみが
監理技術者として選任できます。

1人の監理技術者を1現場に専任させることは現実的には会社の
リソースとしても難しいため主任技術者資格を有する1級の技士補を
現場に配置すれば、監理技術者が2つの現場まで兼任できるといった
新制度に変更したわけです。


もちろん2級施工管理技士もこの主任技術者としての資格を得られます。


今までは1級施工管理技士の学科(現在の一次検定)を合格しても実地
(現在の二次)を不合格になると何の資格も得られなかったですし、
2年間実地に不合格になると、また学科から受験しなくてはいけません
でした。


これが今年から一次試験合格すれば技士補の称号を得られ、二次試験を
毎年受験し続けられるという特典付き。

そうはいっても、何年も同じ試験勉強はしたくないものです。

施工管理技士試験は受験に際し、会社の印鑑が必要になるため誰が
受験するのか必然的に会社に知られてしまいます。

そんな試験だからこそ、なるべく一発合格すべきだと考えます。

特に二次検定の経験記述試験は技術屋にとって、苦手とする部分だと
思います。

ご自身の業務内容を棚卸し、採点者に管理者として相応しい技術者
であるアピールをする場です。


是非、記述は準備万端整えて、試験に臨んでいただきたいと思います。


記述の準備について


1級電気工事施工管理技士の記述試験の場合には「工程管理」「安全管理」「品質管理」の3つを事前に準備する必要があります。

2級電気工事施工管理技士も全く同じで「工程管理」「安全管理」「品質管理」の3つを事前に準備する必要があります。

同様に2級管工事施工管理技士も「工程管理」「安全管理」「品質管理」の3つを事前に準備する必要があります。

ところが1級管工事に関しては上記3つの管理に加え、「総合的な試運転
または、完成に伴う自主検査」のいずれか。「材料・機器の現場受け入れ検査」の合わせて5つの管理について事前準備が必要になります。

1級管工事施工管理技士の場合、単に管工事というより、試運転などを行い
システム全体が予定している機能を発揮できて初めて完了という特性を
持っているので、このような出題形式になっています。

出題の規則性をあてにし、ヤマをはるようなことはことはせずに、全て
試験前に仕上げておくことが合格への近道だと思います。

令和3年は新制度、初年度なので多少、ひねられる可能性はありますが
論文を作成する際に多角的にものを考え準備すれば、大丈夫です。
一側面からしか考えないと、問題をひねられると対応ができなくなります。
経験記述は二次試験最大の得点源です。

経験記述問題はあなたの管理能力を見極めるための試験です。
技術士二次試験のように、本来は口頭試問で見極めたいのでしょうが
受験者数の多さなどから、それができません。
ですので代用として経験記述があるのです。
ですので、しっかり文面で「私は管理者として充分な能力があります!」と
アピールしましょう。



二次試験の対応についてまとめ


試験制度自体は変わりましたが、内容はほぼ踏襲されるでしょう。
それは10月に実施された1級電気工事施工管理技士の二次試験を
見てもわかります。

NW工程表以外は、ほぼ踏襲されていました。
新制度試験は今年からです。
いくら過去問がない問題を予測しても時間の無駄です。

しっかり既往問題を攻略し試験日を迎えることが重要です。
しかも公表はされていませんが、経験記述試験は最も配点が
大きいと言われます。

どの問よりも最も時間をかけて準備すべきです。
そして、日ごろ文章を書くことに慣れていない受験生は早めに
会社などで既に合格されている先輩などに早めに添削してもらい
合格点まで引き上げておくことが重要になります。

是非、試験前の準備を万端整えて合格目指して頑張りましょう。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す