管工事施工管理技士「経験記述試験」品質管理攻略の糸口について解説!

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今回の記事は試験直前ということもあり、経験記述試験でも受験性が最も
苦手とする「品質管理」について話したいと思います。

品質という言葉を紐解けば
JIS Q 9000:2015での定義として「対象に本来備わっている特性の
集まりが要求事項を満たす程度とされていますが(笑) 意味わかんない
ですよね。

平たく言えば、「顧客が要求している性質や性能を満たすこと」です。
顧客が満足する=品質が良いと同義と言えます。

今日はそんな「品質管理」について顧客目線で考えていきたいと思います。

品質管理とは


2級管工事施工管理技士も近づいてきましたね。

この時期、一次試験の勉強をしようと思っていても、主に記述試験となる
二次試験が気になってしまっているのではないでしょうか?

その中でも最も配点の高いと言われる記述試験。
2級管工事であれば「品質管理」「安全管理」「工程管理」の
3つを用意しなくてはなりません。

今日はそのうちの「品質管理」について考えてみましょう。

まず、ほとんどの受験者に品質とは何ですか?

改めて聞かれても、明確に答えることができないのではないでしょうか。

我々、技術者だけでなく日常で当然のように使っている"品質"という言葉
ですがJISでは以下のように定義されています。

品質とは「対象に本来備わっている特性の集まりが,要求事項を満たす程度」と定義されています。

建設業であれば、施主など顧客が望む機能などをどの程度満たしているかの
度合いといった感じでしょうか。

管工事を例に挙げると、空調機を導入するとします。
今、現にある空調機は能力が十分とは言えないとしましょう。
今度、導入する空調は現在のものより能力の高いものにしたいと思って
います。

このとき、記述の内容は定性的であってはいけません。
技術的な見地から、今の空調機のスペックより大きなものを選んだとしても
それを記述してはいけません。

最終的に、能力を確認し評価する必要があります。
そう、定量的に記述できるものが望ましいわけです。

つまり、品質管理とは管理値を設定し、それに対して満足しているのか
いないのかを評価することができれば上出来です。

例えばクリーンルーム内の温度は23℃±2.5℃という管理値があったと
します。 これは管理上限値25.5℃、管理下限値20.5℃に入っていないと
品質が保たれていないと言うことになります。

クリーンルーム環境(機能)が満足していないとういうことになります。

品質管理での管理値とは

空調では例えば熱源であれば温度やΔtなどがあります。
ポンプであれば揚程や吐出圧力など。
ガス配管の漏洩防止などでは気密試験の8.4kPa~10kPa
その他、冷媒管の耐圧試験などもよいですね。

基準値があり、それに対してどうだったのか。
そういった管理値があると定量的で顧客の要望に対して
満足したのか否かが一目でわかるわけです。

数値では表せないが満足しています!で評価されません。

技術屋として顧客への説明は数値をもって明確にすべきですし
ましてや、試験ではあなたが担当した工事の現場はもちろん内容も
見ていない試験官を納得させるためには管理値を示し、それに対し
どうだったかを記述することで納得をさせることができます。

ここに注目をし経験記述を作ってみて下さい。

まとめ

品質管理を最も苦手にする受験生が多いです。
品質の定義は施主など顧客が望む機能などをどの程度満たしているかの
度合いです。

顧客の要求とは能力だけではありません。
例えば先ほどの気密試験や耐圧試験などは配管の漏れがないか確認する
試験です。

これらは空調の冷媒、流体を配管内に流す課程で漏れたら本来の機能を
全うできないわけです。

つまり空調や水を循環させる過程で機能不全に陥る障害を予防することも
品質の一部なのです。

それらを例えば配管を見て「はい、漏れてないからOK!」というのでは
なく規定圧力をかけて、規定時間保持下のち、圧力が落ちていないから
漏洩なし!という数値的根拠があってはじめて品質管理なのです。

定性的ではなく定量的な表現が必要というのはこういうことです。

自身の現場に於いて品質管理の記述を行なう際には、必ず規定値に
対して何を以て合格としたのか。

今一度、確認し記述に取り入れてみて下さい。

では試験までもう少しですので、是非がんばりましょう!
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