街にはいっぱい素敵なことがある

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コラム
「今日コンビニで、ひとりでひたすら長蛇の列をさばいていて、やっとひと段落したわ、と思ったその列の最後のお客さんに、「ようがんばったな~」と言われてびっくりした。長い列に並んで待たされて、文句のひとつも言ってもおかしくないのに、なんでそんな優しいことが言えるん、泣きそうになったよ。」

SNSで見つけたコンビニバイトの投稿です。

「小さな町の食堂でお手伝いをしている小学生の女子がいた。そのとき電話で話す言葉にはっとした。予約を受けたあと受話器をおく前に、「それではでんわきりますね」と相手に言っていた。私は電話を切るときのタイミングの違和感にいつも悩んでいた。この女の子に教えられた気分だ。なによりその場の空気がさわやかだった。」

「ATMで前の人を待っていた。数件の振り込みをしているのか、少し時間がかかっている。私の後で並ぶ女性もイライラを隠し切れない。そんなとき振り込みを終えた男性がひと言、「お待たせしました」と頭を下げてその場を後にした。イライラしていた自分が恥ずかしくなった。なんて素敵なひとなんだろう。」

街で見つけた素敵なこと、素敵なひとです。

街には素敵なことがいっぱい溢れています。


それでも私たちは、嫌なこと、不安なことに目が向いてしまいがちです。
それは危機から自分を守るためと思えば、それも必要です。

だから不安をひとつ見つけたら、素敵なことを、素敵な人をひとり探します。
探せば街には素敵がまだまだあります。


「ようがんばったな」と言われたバイト女子は家に帰って、お母さんに「ありがとう」と声を掛けるかもしれない。

優しい言葉は優しい気持ちを生み、その先にまた優しい言葉をつなぎます。遠くでボランティアの人助けをしなくても優しさはやがて伝わります。

小学生の女子もATMの男性も私に優しさをくれた。
そして私も誰かに優しくしたくなった。


でもこんなこともある。

SNSで誰かが誰かの悪口を言う、そんなコメントを探す自分の姿に気づいている。嫌悪感をもちながら、今はこれも自分の一部とあきらめている。

だから、それから素敵なことを外に探しにいく。

これで少しはバランスが保てるかもしれない。


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