顧客の声を載せておけば...

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ビジネス・マーケティング
売れると思いますか?

私の所感としては、これは半分正解、半分間違いのようです。

なぜか?

次のようなデータがあります:

正確な数字は忘れてしまいましたが、膨大な声を載せていたレター。

「こんなに要らないだろ」と思って一部削除したところ...

成約率が下がってしまったそうです。

したがって、このテスト結果からは顧客の声は載せた方が良いだろう(それも出来る限り多く)と判断できます。

(より正確には、このテスト結果が統計的に有意であること、つまり偶然でないことまで確かめなければなりませんが。)

ただ、「顧客の声を載せろ」という教えは既に広まって来ているのも事実です。

その為、もっと磨けるヘッドコピーを掲げるレターでも、(私が見た限りは2,3名の)顧客の声が載っているものも多く見られるようになって来ました。

ですが、それらのレターには残念な点があります。

それは顧客の声が「形式的」になっていること。

つまり、単に載せているだけで、「顧客の声で目指すこと」を上手に行えていないレターが少なくありません。

(「お前はどうなんだ」というツッコミは置いといて下さい笑)

過去に売れたセールスレターを研究していると、この部分を非常に巧みに行なっているものが何本もあります。

中には、年単位で利益を生み続けたレターも存在します。

少なくとも3年、恐らく4年、もしかしたら5年以上売れ続けた広告です。

例えるなら1万円を入れると1万円以上出てくる自動販売機(大抵1万5000円や2万円)。

しかも全くメンテナンスせずとも何年も使い続けられる装置が手に入ったということ。

もし、そんな装置があったら、壊れるまでひたすらお金を注ぎ込むのでは無いでしょうか?

1.5倍から2倍になって返って来ると分かっているのですから。

実際、この方法で短期間で大金を手にした男がいます。

彼が書いたコピーは何年も売れ続けました。

変化が早くなったという要因も考えられますが、現代でこれほど長期間にわたって利益を運び続けてくれるコピーには中々お目に掛かれないのでは無いでしょうか。

この記事では、そんな完璧に近く、顧客の声を巧みに利用したセールスレターの邦訳と、その私なりの分析を載せています。

分析では、一文一文、レターを書いたコピーライター(このレターだとGH)が

・なぜその文を書いたのか?
・なぜその単語を使ったのか?
・なぜその順番で語ったのか?
・他にも語り得ることは色々考えられるが、なぜそれらは書かなかったのか?

などを考えています。

したがって、この分析に書かれている考え方を応用すると、売れるコピーを書くコツが掴めるでしょう。

コピーライティングの書籍を何冊も読んでみたけど、まだイマイチ売れるレターが書けないという方は、書籍で学んだ「原理」が実際に使用されている利用例を見ることになります。

その為、使い方の感覚が掴め、自力で売れるレターを書けるようになるかもしれません。

あるいは、「コピーライティングは配慮からできている」という私の持論を採用するならば、ビジネスに限らず、普段のコミュニケーションにも応用できることになります。

(実際、個人的な話ですが、私は売れたレターの分析から得た配慮の仕方を異性とのやりとりに応用し、結果も出しました。)

なお、私は普段は元の英語のレターを分析していますので、ここに書いた分析も英語のレターの分析です。

したがって、英語が得意でしたら、元の英語のレターと見比べながらこの記事を読むことを強くお勧めします。

英語が得意でなくとも、この記事を読めば、コピーライターが配慮していたこと(の中で私がこのレターを分析した際に読み取れたもの)は理解できるようになっているはずです。

では、GHが、一語一語に何重もの意図を込めた、芸術的レターをお楽しみください。
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