株式投資初心者の心構えと考え方

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マネー・副業
コロナ禍で一時暴落した株価は、その後の金融緩和などで世界的に上昇しています。
経済状況とかけ離れているとも言われていますが、一方でしっかり利益を積み重ねている企業が多い事も事実です。
株式投資と聞くと、株なんて危ない、元本保証がない、興味がないなどと拒絶反応を起こす方も多いようですが、しっかりと株式投資の本質を勉強し実践することで将来の生活をより豊かにすることも可能だと思います。
では株式投資の本質とは何か、また株式投資の心構えや考え方などをお伝えしたいと思います。

株式投資は企業を買う行為
投資初心者の誤解で多いのが、株を買う=株価の上下動で稼ぐ事だと思っていることです。
たしかに株価が安い時に買って、高くなった時に売ればお金を稼ぐことができますが、株価だけを追ってお金を賭けるのは、投資ではなく投機です。

株式市場には毎日頭脳明晰で圧倒的資産を持った人たちがしのぎを削って皆さんの資産を狙っています。そういった市場で簡単に稼ぐことができるでしょうか?

中にはカリスマ的なデイトレーダーと言われる人達がものすごいパフォーマンスを上げる一方で、ほとんどの人たちはその反対側でお金を吸い上げられるのが実情です。

ですから我々一般人は、株価の上下に賭ける投機ではなく、長期的な視点に立ち企業価値の上昇を伴った株価の上昇によって資産形成を行う必要があります。これが株式投資の本質でもあります。


株価は売買が成立した時の値段であって、企業の本質的価値とはまた別物

株価は企業の本質を表している時もありますが、時には高すぎたり安すぎたりしています。長期的には企業の価値に近づいていきますが、短期的には投資家の心理が株価を決めています。

株価を考える上で色々な指標があります。代表的な指標の一つであるPERは、株価が企業の年間利益の何倍になっているか、又PBRは株価が企業純資産の何倍かを表します。他にも様々指標が存在しますが、それらの指標は企業によってバラバラですし、市場全体の雰囲気でもガラッと変わってしまいます。

良い企業だと思って買ったのに、株式市場全体が暴落してしまえば買った株価も当然下がる可能性が高いわけです。

ですが、株価というのはあくまでその時に売買の成立した値段であって企業の本質をとらえているかどうかはまた別の問題なのです。

大衆心理に乗ってはいけない

人は株価が上がると買いたくなり、株価が下がると売りたくなります。何故でしょうか。
株価が上がる時は自分だけその株を持っていないと置いていかれる、チャンスを逃してしまうという心理が働きます。しばらくは見ているだけでも株価が毎日上昇していると最後に根負けして買ってしまうのです。これが株価上昇やバブルの原因となります。

逆に株価が下がる時はどうでしょう。自分の持ち株が毎日下がると自分の資産がどんどん目減りしていくように感じます。3日や1週間耐えられても1か月や半年下げ続けたら大抵の人は根負けしてしまうのです。これが株価下落や暴落、バブル崩壊の原因となります。

もちろん早めの損切が大事という言葉もありますが、損切するのは企業の本質(業績や、今後の展望)が悪くなった時であって株価が下がったからという理由で売ってはその後に戻った場合の恩恵がないわけです。

これらが株式投資は負ける人が9割と言われる所以です。逆にこの大衆心理に打ち勝つことができれば株式投資で稼ぐ事ができる可能性が高まります。

では、大衆心理に惑わされないためにはどうしたら良いのでしょうか。


株価は見ないのがおすすめ

対処法としては、株を買ったら株価は見ずに放置するのがおすすめです。実は株式投資で一番成績が良いのは、すでにこの世にいない人、つまり死んでしまった人達なのです。この世にいない人は株価を見ることができませんから、企業価値が上昇していようが、下落していようが売買しようがないわけです。基本的に良い企業の本質的価値は上昇していくものなのです。

もちろん大事なことは企業の本質を探り投資する事なので、そこさえ間違えなければ長期で負ける可能性は少ないわけです。

大事なのは企業そのもの

企業そのものを見ることや調べる事は大変重要です。極端な話、株価が相当な割高でなければ企業成長に伴いいずれ株価は上昇します。10年20年のスパンで成長する企業を、割安で買っていれば損することはほとんどないのです。

もちろん安定して成長する企業を探すことは難しいですが、サービスやブランドなど確立していて参入障壁が高い企業などを選ぶことが大事になってきます。企業選びは難しい所もありますが、株価が上がっているからとか、周りの評判が良いからと選ぶのではなく、自分自身でしっかり考えて選ぶことが重要です。

わからない場合はインデックスを

しかし企業というのは、激しい競争や市場の変化で業績が悪くなったり、時には倒産してしまう可能性もあります。

そこでおすすめしたいのがインデックス投資です。
インデックス投資とは、その国や、あるカテゴリーで複数企業の株価を平均化したもので個別企業に対してリスクを分散、低減することが可能です。平均株価なので倒産することがなく安心して投資することができます。

積み立て投資がおすすめ

積み立て投資がおすすめなのは、長期に渡り投資することで取得金額の平均化が図れることです。株価が安い時にはたくさん買い、株価が高い時には少なく買い付けることができます。(ドルコスト平均法ともいいます)

また、積み立てNISAやイデコなどは税制面でも有利な制度になっています。株価に翻弄されず一定の期日に一定の金額をインデックスに積み立てていく投資法はとても堅実で資産形成には大変おすすめの方法です。

円だけ持っている方が危険?

今日本の銀行に預けていても金利はほとんど付きません。出金する時の手数料の方が圧倒的に高いのです。日本ではここ数十年インフレになっていませんが、ひとたび物価の急上昇があれば円の価値は下がってしまい、買えるものがどんどん少なくなってしまいます。インフレになった時には企業は商品を値上げし、利益を確保しようとします。そのため株式や不動産を持っていることで円の価値下落を軽減できるわけです。

5年や10年間株式市場が閉まっていても大丈夫な企業を

インデックスではなく個別企業に投資するのであれば、少なくても10年前からあり、10年後も存続していると思われる企業がおすすめです。

これは企業が10年存続することは難しいことに加え、10年後もその企業やサービスが成り立っているかという視点に立って考えることが大事です。
企業が10年間利益を積み重ねることができれば、大抵その株は上がっています。ですから、株式市場が10年間閉まっていても大丈夫だと確信できる企業を選ぶことが大切になってきます。

株式市場には、新興企業と呼ばれる若い会社も上場しています。個人投資家に人気ですが、一般的に新興企業は割高に売買されていることが多く、ひとたび業績が悪化すると、何日もストップ安になったりすることもあります。

特に信用取引などでレバレッジを掛けていると、自分の資産だけで損失が補えず、追証(追加で証拠金を入れる)ことを迫られ、借金をすることになる人もいますから十分注意が必要です。

必ずやってくるバブルと崩壊に対処する心構え

株式市場に付き物なのがバブルとその崩壊です。人々を熱狂や恐怖に貶めバブル崩壊時には退場者が多数出ます。そこに巻き込まれないようにするにはどうすれば良いでしょうか。

一つ目は、無くなると困るお金は投資に回さないことです。万が一なくなっても生活に支障のないお金を投資することで心の葛藤や動揺を軽減できます。信用取引やレバレッジを掛けた取引は特に初心者のうちは絶対に避けましょう。

二つ目は、前述したように買った企業の株価は見ないのがおすすめです。とても難しい事ですが、投資で大成功した有名なウォーレンバフェット氏のパートナー、チャーリーマンガー氏の言う通り、そもそも「投資は単純だが簡単ではない」のです。株価を見ずに過ごせる人はほとんどいませんが、そういった少数の人間は株で成功する人も多いのです。人間心理をコントロールすることはそれだけ難しいことが分かります。

まとめ

そもそも株式投資は株式を売買するだけですから行為自体は簡単です。しかし、人間の心理的影響などによって簡単には勝てないものです。

企業の本質をしっかりと見抜き、それができなければインデックスに長期に渡り投資することで恩恵を受けることができると思います。ぜひ、株式投資で成功できる少数派になって、豊かな人生を送っていただきたいと思います。

【10個の大切な事】
・株式投資は長期目線で良い企業を買う。できるだけ安く買うこと。
・大衆心理に惑わされないこと。
・良い企業に投資したら株価をできるだけ見ないこと。
・企業の本質的価値を見極めること。
・個別企業が難しければインデックスに投資をする。
・長期に渡り一定額を積み立てる。
・色々な株式に分散し、リスクを減らすこと。
・10年市場が閉まっていても大丈夫だと思うような企業を選ぶ。
・バブルや暴落に巻き込まれても大丈夫な資金管理をしておく。
・単純だけど簡単ではないのは人間心理によるもの


以上のような事を常に頭の片隅に置いて是非勝ち組投資家を目指してください。


※投資は自己責任です。必ずご自身の判断で投資を行ってください。

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