#035 統計の活用(1)-3 2つの集団の平均の差:t検定

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コラム
EXCELでt検定を行う場合は、メニューにある”データ分析”から以下を選択してください。詳しい使い方は、webで検索すると出てきます。ちなみに有意水準は、通常5%(0.05)とします。
t検定図3.jpg

ここで注意が必要です。t検定は、3群以上の比較には使えないということです。たとえば集団が10(①~⑩)あって、確認したい集団①と残りの②~⑩との間でt検定をすることで、どの集団との間の帰無仮説が5%未満であるのかを確認したいケースがあると思います。でもそれを行うと、いずれかの集団との間での帰無仮説が5%未満となる確率が高くなります。例えば今回のように9回t検定を行う場合、1回でも帰無仮説が5%未満となる確率は、1-(1-0.05)^9=0.37 つまり、いずれかの集団との間での帰無仮説の確率が5%未満となるのは、37%となります。これを「検定の多重性の問題」といいます。そのような場合には、多重比較法を使います。t検定は、繰り返し行うことが推奨されていません。



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