#034 【統計の活用(1)-2 2つの集団の平均の差:t検定】

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コラム
ここで、t検定を行うときの注意として、比較する集団がどのような関係にあるかを考える必要があります。
先ほどの肥料の違いによる差を検定する場合は、肥料Aを使った集団1と、肥料Bを使った集団2は別物ですね。その場合は、EXCELの”一対の標本による平均の検定”は使えません。これが使えるのは、集団1と集団2が同じ場合です。患者集団に投薬して、投薬前と投薬後の数値を分析する時や、いくつかのチェーン店でキャンペーンを行った際、キャンペーンを行う前と後で売り上げを比較して、効果を分析する時などです。したがって今回の場合は”分散が等しくないと仮定した2標本による検定”を選択します。以前は比較する2つの集団について、事前にF検定を行い、分散が等しいかどうかを検定後、t検定を行う手順でしたが、最近ではF検定を行わずに分散が等しくないと仮定した検定を行うようです。
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