#036 統計の活用(2) 男女間での弁当の好み(肉系、魚系)の差 χ2乗検定

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コラム
あるイベントで、スタッフ用にお弁当を用意することになりました。お弁当の種類はお肉弁当とお魚弁当です。希望を聞いて回ったところ、以下のようになりました。その値のことを実測度数といいます。
χ2-1.jpg
男性と女性の間で、好みに差があるといえるでしょうか?
という問題があったとき、統計学的手法としてχ2乗検定(かい2じょうけんてい)を用います。
考え方としては、上記の実績値に対して、理論的にはどのような結果となるのかを考えます。例えば、お肉弁当が好きな男女は153人いるわけですが、男性女性の割合は157:143なので、153人を157:143で案分します。同じようにお魚弁当についても計算します。そうして得られた値は「期待度数」といいます。
χ2-2.jpg
EXCELの関数でCHITESTというのがありますので、それを使います。
その場合の帰無仮説は「性別とお弁当の嗜好に関連性はない」です。
CHITEST(実測度数の範囲[合計は除く],期待度数の範囲[合計は除く])
例:CHITEST(J5:K6,J12:K13)
結果としてp値が得られますので、その値が0.05未満であれば、帰無仮説を棄却できます。つまり、「性別とお弁当の嗜好に関連性はない確率は5%未満」となり、結果、「性別とお弁当の嗜好に関連性はある」となります。



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