前回はイベントトラッキングの設定についてでした。トラッキング対象の要素にJavaScript コードをつけてトラッキングするんでしたね!
今回は、設定のセクションの最後になります。その他の便利な設定についてです。
ユーザー属性レポートとインタレストレポート
このレポートは、ユーザーの年齢や性別、インタレストカテゴリを把握することができます。デフォルトでは無効になっていますが、プロパティ設定で有効に切り替えるだけで使うことができます。トラッキングコードとGoogle広告のCookieを利用して、ユーザーの情報を匿名で集めることができます。
サイト内検索
サイト内検索とは、ウェブサイトの上部にある小さい検索窓のことです。GAは、この検索窓に入力された語句をトラッキングすることができます。この語句をトラッキングすることで、隠れたコンテンツの特定や、サイトのレイアウトの最適化、マーケティングに使える新しい語句の発掘などができます。
この機能は、管理画面の「ビュー設定」の「サイト内検索の設定」の切り替えボタンをオンにして、いくつかの項目を入力すると使うことができます。
サイト内検索を設定すると、「行動」の「サイト内検索」レポートに新しい指標が追加されます。
計算指標の設定
計算指標では、基本的な四則演算を利用して、既存の指標に計算式を追加することができます。これを使うと、特定の商品のページビューをユーザー1人あたりで見たいときは、ページビュー数をユーザー数で割る計算式を入れることができます。
これも、管理画面から設定でき、ビューの下にある「新しい計算指標」をクリックすると、入力画面が出てきます。
チャネルグループ
チャネルグループを設定すると、チャネルのグループ分けをカスタムできます。
設定するには、管理画面の、ビューセクション下の「チャネル設定」からできます。ソーシャルのチャネルのなかでも、Facebookからに絞りたいときは、チャネルの定義をFacebookに編集すればできます。
また、新しいチャネルグループを作ることもでき、作成した設定は共有することもできますし、自分だけ見ることができるようにもできます。
コンテンツグループ
コンテンツグループを設定すると、レポートに表示されるコンテンツのグループわけを変えることができます。「ファッション」、「子供服」、「ビジネス用品」などです
コンテンツグループの設定方法は3つあります。
・「トラッキングコード別にグループ化」では、GAのトラッキングコードを使ってグループわけします。
・「抽出を使用するグループ」では、ページのURL構造を利用してグループ化します。
・「ルールの定義を利用するグループ」では、シンプルな論理ルールに従ってグループ分けしていきます。
ユーザーID
GAのデフォルトの設定では、ユーザーは同一でも、サイトにアクセスした時のデバイスが異なると、違うユニークユーザーとして認識されてしまいます。デバイスをまたいでユーザーをトラッキングするには、ユーザーIDの設定をオンにする必要があります。
デフォルトの設定では、ブラウザのCookieに匿名IDを付けて、ユニークユーザーを識別します。この機能がユーザーID設定によって無効となり、デバイスをまたいでユーザーをトラッキングすることができます。
ユーザーがコンテンツを利用した時に、データベースのIDをウェブサイトの関連づけることができます。データベースからユーザーIDを取得し、ウェブサーバーを通じてウェブサイトに渡すと、GAトラッキングコードでデータヒットにユーザーIDを含めることができます。
これらの設定は、ビジネスによって使い分けることが大事です。
また、設定する前の過去のデータには適用されませんし、設定をオフにした後でも、適用中だったデータは元には戻りません
次回からは、解析テクニックとツールについてです。