前回はカスタム指標についてでした。
今回は、イベントトラッキングについてです。イベントトラッキングを設定すると、ウェブサイト上でのユーザーの行動を把握でき、サイのコンテンツやデザインの改善に役立ちます。
設定
ウェブサイトからイベントのデータを収集するには、JavaScript コードをサイトの要素に追加する必要があります。動画の再生ボタンや、商品の詳細などです。
次に、トラッキングする個々の要素に対して、イベントトラッキングを個別に設定する必要があります。
イベントトラッキングを設定した要素に対する操作をユーザーが行うと、イベントトラッキングコードより、イベントヒットとパラメーターが送信されます。パラメーターは「カテゴリ」「アクション」「ラベル」「値」の4つです。
JavaScript コードでこれらを定義し、イベントレポート内のデータを整理できます。
・「カテゴリ」では、トラッキングするイベントをグループに分けることができます。「動画」や「共有」などです。
・「アクション」では、ユーザーがイベントを開始した時に行った操作です。カテゴリが動画なら、アクションは再生になります。
・「ラベル」は、動画の名前など、トラッキングしている要素を詳述するときに使う値です。
・「値」は、動画の読み込みに要した時間や、特定のイベントアクションの価値などの数値です。
カテゴリ、アクション、ラベルはレポートで見たときに分かりやすい名前に設定しましょう。
イベントトラッキングコードが対象の要素に追加されると、ユーザーがその操作をするたびにGAに割り当てられたパラメーターが送信されます。このパラメーターはイベントレポートに表示されます。
レポートを見ると、合計イベント数とユニークイベント数が表示されますが、合計イベント数は、トラッキング対象の操作が行われた回数で、ユニークイベント数はその操作をしたユーザーの数です。
トラッキングする対象は慎重に決めるようにしましょう。
イベントトラッキングを利用することで、ユーザーの行動やビジネスへの理解を深めることができます。
次回はその他の便利な設定です。
次回で、データの収集と設定については終わりになります。