第23回:数える対象もカスタムできる

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前回はカスタムディメンションの話でした。カスタムディメンションを設定すると、ユーザーの性質や行動を把握するのに役立つというような話をしました。

今回はカスタム指標についてです。これを設定すると、ページで読み込まれた広告の数や特定のブランドのページビューなどのデータを集めることができます。

概要

 カスタムディメンションと同じように、カスタム指標のデータを集めるには、JavaScript をページのURLに追加します。ユーザーが特定のページにアクセスした時や、特定の操作をしたときに、既存のヒットに付加される新たなパラメーターとしてカスタム指標が送信されます。

例えば、新作の商品を集中して販売していて、その新作商品のページビューに貢献しているマーケティングチャネルを把握したいとします。このような場合は、ページビューヒットが記録される度に呼び出され、カスタム指標をカウントするコードを追加しておけばいいのです。

設定の流れ

 カスタム指標を設定するには、カスタムディメンションと同様に「管理」画面で行うことができます。次に、指標を適用するプロパティを選択し、「カスタム定義」の「新規カスタム指標」を選択します。

まず、カスタム指標に名前を付けて、範囲を決めます。カスタム指標の時は、範囲は「ヒット」と「商品」の2つしかありません。

・「ヒット」を選択すると、トラッキングコードによってヒットが送信されるたびにカスタム指標がカウントされます。

・「商品」を選択すると、商品に割り当てた費用分カウントされます。

次に、カスタム指標のフォーマットを選択します。基本的な整数、十進法の値、時間ベースの値のいずれかを選ぶことができます。ページビュー数をカウントしたいときは、基本的な整数を選択します。こうすると、ページビューヒットが発生するたびにカスタム指標が1ずつカウントされます。

また、GAが指標を処理し、レポートに含めるかを決める値の最小値と最大値を決めることもできます。こうすると、小さすぎる値や大きすぎる値にレポートが左右されるのを防ぐことができます。

ここまで設定すると、ページに追加するJavaScript コードが表示されるので、これをコピーし、設定を保存します。

JavaScript を実装

 設定が終わったら、JavaScript コードをデータとヒットの収集先となるウェブサイトに追加します。カスタムディメンションと同じで、各カスタム指標はインデックスパラメーターと値パラメーターのペアとして表示されます。「インデックス」というのは、カスタム指標の番号で、「値」はヒットに付加される指標です。


こんなにカスタムするとJavaScript だらけになりそうですね

次回はユーザーのウェブサイト上での行動を把握するためのイベントトラッキングについてです。


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