一般的には車のプラモデルの場合、ボディ塗装の表面を研ぎ出しというテクニックを使って艶やかにしていきます。
ショールームやモーターショーに置かれた磨き込まれた車をイメージしていただければわかりやすいと思います。
その表面を覗き込めば顔が映り込むかと思います。
あのような感じをプラモデルに再現したいわけです。
そのためにはまずランナーから切り出した部品を1000番程度のヤスリによる整形から始めて、歪みのない素材を作ります。
次に下地であるサフェーサーをエアブラシで塗装して、1500番程度のやすりでその表面を整えます。
ボディ色もできるだけ平滑に塗装して、その上にクリアを厚めに塗ります。
私の場合は濃いめのクリアを2〜3回、薄めのクリアを4〜6回塗ることで、できるだけ平滑な塗装表面を作っています。
クリアは時間をかけて完全に乾燥させる必要があります。
完全に乾燥したらその表面を複数の番手の研磨剤を使い塗料の凸凹を取り除き、尚且つ塗料に残るやすりの傷を消していきます。
やすりと研磨剤による研ぎ出しが終わったらコンパウンドによるポリッシングを行い、映り込みに歪みがなくなるまで磨き込みます。
丁寧に仕上げることで、よりリアルな仕上がりを得ることができます。
注意点として、研ぎ出しや塗装作業は細かな作業が多いため、注意深く行うことが大切です。過程を楽しんで取り組むことで、素晴らしい完成品を作り上げることができます。
今回の作品はボディの一部にカーボンデカール を使用したので、ここも実車さながらに磨き込みました