【ねぇハシマミ】歌ってみたの録音で気を付ける事は?

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音声・音楽
ハシマミです。

クライアントさん向けの【ねぇハシマミ】シリーズ第三回です。

今回は【歌ってみたの録音で気を付ける事は?】です。

▶︎続・歌ってみたの録音と音源データを送る時に気を付ける事はこちら

ご依頼時にたまに質問を頂戴するのと、送っていただいた音源を聞いて「折角の良いお声が勿体ない…」と思う事があるので、取り上げてみます。

ミックスも大事ですが、やはり録音時の音質が一番重要になってきます。ちょっと気を付けていただくだけで更に素敵な作品に仕上がりますので、ぜひお試し下さい(^ ^)

歌ってみたの録音で気を付ける事は?

■録音はできる限りその日のうちに

1番は今日、2番は明日、ラストサビは明後日…と分けて録音をされる方がたまにいらっしゃいますが、できる限りその日のうちにフルコーラスを録り終えてしまった方が良いです。

「今日は少し声の調子がおかしいな?」という事があるかと思いますが、日や体調によって声質に少々変化があります。

また、マイクも繊細な機械ですので、天気・気温・湿度などによって録音される音に変化があります。

ですので、分けて録音をすると1番・2番・ラストサビが違う音質になってしまいます。

いくつかのフルコーラステイクを数日に分けて録音をして、その中でOKテイクを選ぶのは問題ないです。

それでも、どうしても分けて録りたいんだ!と言う方は、ミックスである程度でしたら音質調整も出来ますので構いませんが…なるべくその日のうちの録音をオススメ致します。

ハモリ・コーラスパートなども同様です。

■マイクに入ってしまう環境音・生活音にご注意

防音室や防音に優れている室内でない場合は、環境音や生活音がどうしてもマイクに入ってしまいますよね。

そこで、ご自宅でお試しいただきたい対策が、

①窓を閉める
②カーテンを閉める
③エアコンや換気扇などの空調設備をオフにする

です。

この3つをやっていただくだけでも大分違います。

お住いの周辺環境にもよりますが、窓を閉めた上にカーテンも閉めると外からの音をある程度防ぐ事が出来ます。

遮光性が高いカーテンだと厚みがあるので更に効果が期待できると言われていますが、最近は防音性にも優れたカーテンもあるので、模様替えも兼ねて買い替えてみるのも良いかもしれませんね。

ただし、どのカーテンも空気を伝ってくる音に対してなので、床・壁・天井から伝ってくる音は防げないようですのでご注意を。

エアコンをオフにするのは、夏場は特に大変かとは思いますが…ノイズが大きく乗っていらっしゃる音源の殆どが空調ノイズ(エアコンや換気扇)が多いように思います。

夏場は直前までお部屋を冷やす・休憩を多く挟むなど、何か対策をしながら録音作業を行って下さい。

▶︎カラオケでの録音はどうなの?

カラオケも防音が割としっかりしているお店もあるのですが、大体は「あ、カラオケで録音されたんだな」と分かってしまうぐらい、お隣の部屋の低音や微かな歌声などが入っています(^ ^;)

それより、音楽スタジオをレンタルした方が良いかと思います。

バンド練習でなくても個人練習として、お安い所だと1時間500円ほどでレンタルできるスタジオもあります。

■マイクが吹かれる音、音割れにご注意

マイクが吹かれる音とは、パ行やバ行などの破裂音を発音する時や息によって入りやすい「ボフッ」という音です(ポップノイズと呼ばれます)

現在はポップノイズをミックス時に除去ができるエフェクトがありますが、処理をする際に声質の変化が出てきてしまうので、なるべく録音の際に抑えていただくと綺麗に仕上がります。

これを軽減するには、「【ねぇハシマミ】ミックスってなにやってんの?」の記事でもちょこっと紹介した「ポップガード」をご使用下さい。

マイクとの距離は拳一個分くらいがオススメです。
Snapseed 3.jpg

拙い図ですみません(^ ^;)

ポップガードがどうしても緊急で必要!(そんな事あるかな?笑)という場合は、ストッキングと針金ハンガー(灰汁取りなどの網目状になっているものでも可)で手作りも出来ます。グーグル先生で検索すると作り方が出て来ると思います。特に女性の方はすぐに実践できると思いますので、お試し下さい。

また、サビなどの盛り上がる部分で音が割れてしまっている方もいらっしゃいます。

あまりマイクに近付き過ぎず(上記のポップガードを使用すれば必然的に距離ができますが)、録音のレベル(音量)も上げ過ぎないようにお気を付けいただけたらと思います。

■スマホやレコーダーで録音する時は?

昨今のスマホは録音の音質も優良なものが多いので、スマホで録音をした音源を送ってこられる方も多いです。

勿論、スマホ録音でも対応致します!

また、レコーダーも多種類出ていますので、マイクではなく敢えてレコーダーで録音をされる方もいらっしゃいます。

スマホやレコーダーの種類によっては大きい音が入ってきた時に自動的に音量を下げる機能があるので、少し距離を取って、ポップガードの代わりに収音部分にハンカチや薄手のハンドタオルを被せるとよいですよ。

音源を送っていただく前に一度ご自身でご確認を

音源データを受け取った際に私も確認しておりますが、ミックス完了後に「録音の時にきちんと聞いていなかったのですが、ここがちょっと変なので録り直したい」と仰るクライアントさんもいらっしゃるので、送っていただく前に一度ご自身の耳でご確認をお願い致します。

ミックスでお手伝いできる事はさせていただきますが、補正をし過ぎると折角のお声の質や雰囲気も変わってしまします。

なんだかハシマミからのお願いになってしまいましたが…(笑)

録音時に少しでもお役に立てれば幸いです(^ ^)
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