ブランディングとサムネイルについて

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デザイン・イラスト
サムネに求められる事、それは大抵の場合CTRの向上。

なのですが、
クリック率を上げようとするとサムネイルのデザインはどんどん派手になりがちで、元々そうゆうテイストのチャンネルならまだいいんですけど、高級感とか、真面目感とか、そうゆう方向性でブランディングしていきたいチャンネルはこの葛藤に悩まされる訳です。

個人的にも感じる事は、元々お気に入りだったチャンネルがCTR至上主義に切り替わって、いやそれは全然いいと思うんすけど、なりふり構わずクリックを集めようとしてるのが垣間見えちゃった時、ちょっと悲しい気持ちになるというか、「えーいつもの感じでやってくれよー」って思います。そして静かにチャンネル登録を解除するっていうのが、ネットのドライな所ですね。

高級感に関して言うと、まず高級感を出そうとすればするほどテキストは読みにくくなります。ハイブランド化粧品とかジュエリーの紙広告とかすごいですよね。ほぼ解読不可能なフォント、そしてサイズ。でもそこが良いんですよね。セレクティブな感じを出してるっていうか、「特別な人だけ買ってます」的なオーラを醸し出してますよね。Webだとそこまでリーダビリティを犠牲に出来ないので(そもそも見てもらえなくなってしまうので)、その辺の高級感もそこそこに調整してあります。

あと副作用的な要素として、「既存web広告と似てくる」という悲しい事実があり、サムネをプロっぽく作りすぎると広告と間違えられます。まあそれでもクリックはクリックなので、個人メディアのマーケティングって事で言うと同じ事じゃん、って考えもあって、僕も今後は企業広告サムネも個人サムネも用途がますます被ってきて「実質同じもの」になると予想しています。

とはいえエンゲージメントの形は重要っていう考えも同時に理解しなくてはいけなくて、広告だと思ってクリックされるのと、個人メディアだと思ってクリックされるのでは、イニシャルな関係が全然違ってくるじゃんっていう事ですね。キャバクラに客として訪れた瞬間に、キャバ嬢にとっては相手は「お客さん」な訳で、まず確実に恋愛関係にはならないのに対して、キャバ嬢と仕事終わりにバーで出会ったっていうパターンだと、相手が同じ人でも分類されるカテゴリが変わってくるって事ですね。この例え、どうなんでしょう。

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サムネの話に戻します。
僕の考えだとアイキャッチ要素は何も下品なものだけじゃなくて、例えば↑のサムネイルだと、モデルの女性の目ヂカラに全力で依存しています。目は強いですよ。アイキャッチって言われるだけあって、人間は本能的な所で人間の目を敏感に感知して注意を向けるという事なのでしょう。

あと肌色ですね。「女性のギリギリな性的描写でCTRを上げる」っていうのがあって、これがビックリするくらい伸びたりするんですが、個人的には好きじゃないのでやってないです。でも画面全体に対する肌色が占有/貢献してる割合みたいなのには、ちょっと気を使って見てみると面白いかもしれません。そうゆうのもあって今回のサンプルは白黒にしたんですけど。
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