中振袖

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美容・ファッション
皆さんこんにちは。最近は寒い日々が続いてますね。寒い季節、大変ではありますが、風邪など気をつけて行きましょう。
さて、今回のお話は、中振袖のお話。中振袖というと、あまり聞いたことのない言葉かもしれません。最近は、振袖というと、大体本振袖の事を指し、中振袖は、あまり着用されることは、少なくなったなあという印象があります。中には、中には、本振袖しか知らないなと言う方もいらっしゃるかもしれません。
1,定義
中振袖、と言われる着物は、振袖の一種ではありますが、袖の長さが80センチから100センチ位の短い袖の振袖です。目安としては、膝のすぐ下から、足首の間、ふくらはぎくらいまでに袖が到達する振袖といえばいいでしょう。
昔は、成人式には中振袖、結婚式に招待された場合は本振袖と二つ振袖を用意していました。ですが、中振袖の役目は現在、本振袖に奪われており、中振袖は、使い道がないというのが大きな問題です。
2,中振袖はどこで着るか?
中振袖を着るところというと、成人式、大学の卒業式、あるいは祝賀会のようなパーティー、邦楽の格のある公演などがありました。しかし、現在はそれを本振袖が担っています。成人式で中振袖を着る人は、ほとんど見かけません。例えば、親御さんの振袖を貸してもらったなどの例ではあるかもしれませんが、現在は、本振袖が、成人式の定番になっていますし、大学の卒業式で袴を履いて着る場合も、本振袖が活躍しています。時代の流れなので仕方ないと思いますが、リサイクルきものショップなどでは、中振袖が多く販売されており、処分してしまったらもったいないなと思われるものが格安で売られています。
それでは、可哀想じゃないですか。中振袖を着る機会も作りましょう。着物を着るに当たっては、機会がないと諦めてしまうのではなく、あえて機会を作る事も大事なことだと思います。もちろん振袖なので着用は未婚女性ではなければいけませんが、そこさえ守っていれば、可愛い振袖姿を気軽に楽しめます。
・オペラ鑑賞や、バレエ鑑賞など
有名な声楽家が出演するオペラ鑑賞や、ボリショイ・バレエ団など世界的に有名なバレエ団の舞台を見に行くときには、皆さん洋服でも夜会服を着たりしますので、中振袖を着ると釣り合いが取れます。特に東京芸術劇場のような高級な劇場でオペラ鑑賞という場合は、一層華やかにすることが必要です。
・有名なソリストが出演するオーケストラの公演
例えば、ベルリン・フィルハーモニーのような世界的に有名なオーケストラのコンサートや、有名なピアニストのリサイタルを聞くような場合も、中振袖は、ぴったりです。
・能や狂言など日本の演劇を鑑賞
国立能楽堂などで、能を鑑賞するという場合も、中振袖は役に立ちます。狂言は、今で言ってみたらお笑いに近いものですが、能と、同日に上演されることが多いです。
・邦楽の公演で、襲名披露など、記念的な公演
琴の演奏会で、新しい家元が襲名披露するといった、記念碑的な演奏会の場合も、中振袖は役に立ちます。こういう場合は、蝶などの砕けた柄にせず、松や菊など、格の高い柄にすると、好感が持てます。
・ピアノ演奏などのステージ衣装として
ピアノなどを演奏するときのステージ衣装としても、中振袖を着用することができます。最近は、ピアニストでも、着物で出演される方が増えています。
以上をあげてみましたが、本来の中振袖を着ていく場所に着用してももちろん構いません。ですが、前述したとおり、本来の着用シーンは、現在本振袖が担っていますので、そこは覚悟すべきでしょう。
なお、中振袖を着る場合、帯は本振袖とほとんど変わりません。あえて変える必要はないので、大丈夫です。
3,中振袖の具体例
それでは、中振袖を、いくつか載せますので、袖の長さに着目しながら、見てみてください。
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ピアノの発表会で着用した中振袖です。
古典的な柄なので、能や邦楽鑑賞でも使えそうです。
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こちらも赤ベースの中振袖です。
こちらのほうが前述したものより、現代的になっています。
なお、振袖のときには、帯の下にしごきというものを任意でつけることがあります。

いかがでしたでしょうか。
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振袖は、一種類だけではないので、その辺り迷ってしまうと思います。
そんなときに、お役に立てたらと思っています。

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