小振袖とは、どんな着物なの?結構使える着物です

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美容・ファッション
暑い季節になりましたね。着物ではちょっと大変という方もいるかも知れません。でも、着物を着ていると、ほんとに涼しいですよ。そういうときには、ぜひ、着物を着てみてください。
さて、本日は小振袖のお話。小振袖というと馴染みがあまりないと言われる方も多いかもしれませんが、実は結構便利な着物でもありまして、いろんなところに使えるんです。そういうところから、決して馬鹿にしてはいけません。

1,定義
まずはじめに、小振袖とはどんな着物なのでしょうか。御存知の通り、振袖という着物は、本振袖、中振袖、小振袖と三種類あるんですね。前の2つは、説明しましたので、今回は、小振袖に絞って述べたいと思います。
定義を一言で説明してしまうと、小振袖は、袖丈が60−80センチ位の着物で、本振袖と同様、袖の丸みが大きい着物であるということです。袖の丸みが大きくないものは、小振袖とはいいません。この2つの特徴は、必ず抑えておいてください。目安としては、袖の長さが、腰から膝までの間に収まっている振袖と考えるとわかりやすいかもしれませんね。
他の振袖と同様、全体に一枚絵の様に柄が配置されている絵羽柄と、同じ柄を繰り返して入れる小紋柄のものがあり、小紋柄のほうが、入手しやすいです。中には、本振袖と全く変わらないくらいド派手な小振袖もあります。そういったものはよりフォーマル度がアップします。

2,着ていく場所
小振袖と言いますと、大学などの卒業式で、袴とあわせて着るというスタイルが多いですが、実は着用例はそれだけではありません。基本的に訪問着とほぼおなじと考えれば良く、そう考えると、パーティーウェアとか、コンサートウェア、あるいは美術館とか、改まった食事会など結構使える範囲は広いのです。訪問着は、ワンパターンになってしまうので、苦手だと考える方は、ぜひ、小振袖を選んでみてください。着用は未婚者に限られてしまいますが、最近、おしゃれで華やかなデザインが得られるとして、小振袖の人気が高まりつつあります。もちろん、振袖の仲間ですので、礼装としても使えるのですが、正式礼装にはならず、略礼装としたほうが、安全です。

3,合わせる帯、小道具
小振袖に合わせる帯ですが、基本的には振袖の仲間ですので、袋帯の金銀をいれた、華やかなもの、と考えるのが妥当です。ただ、コンサートとか、展示会などでは、あまり仰々しすぎないという意味で、落ち着いた感じの袋帯を使用しても良いと思います。
最近は、小振袖に名古屋帯を付けてしまうディスプレイなどもあるんですが、振袖の仲間であることを考えると、やはりちょっとおかしいでしょう。名古屋帯は、もともとカジュアルな帯ですし、カジュアルではない小振袖に付けてしまうのは、ちょっと変だなという感じがします。それでも、時代の流れだから仕方ないかとも思わないわけでもないですが、私は、どちらかと言うと、小振袖は袋帯のほうが良いと思います。
帯締めは、基本的に振袖なので、振袖用の太い丸組の帯締めが向いています。帯揚げは、総絞りの帯揚げを使うことが多いです。一応、振袖の仲間でもありますので、絞りのない普段使いの帯揚げを付けてしまうのは考えものです。

4,小振袖の具体例
さて、ここからは小振袖はどんな着物なのか、写真を、見ていただきましょう。
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流水と、紅葉を規則正しく入れた小振袖。比較的、可愛い感じになったのではないかと思います。古典的な柄なので、お茶会などにも着られそうです。
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青に、白い花を散りばめ、大きなきくを塊にして、ところどころに配置した小振袖です。見ての通り華やかで、着ている人の気持まで華やかにしてくれそうな着物ですね。小振袖は、こういうところが魅力なんだろうなと思います。

いかがでしたでしょうか。小振袖というと、聞いたことのない着物だと思いますが、意外に着用範囲は広く、結構使える着物です。ちょっと訪問着では嫌だなと言う人は、ぜひ、小振袖にトライしてみてください!きっと楽しいですよ。





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