【WEB集客】良いアクセスと悪いアクセス

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ビジネス・マーケティング
こんにちは。
ECサイト店長歴8年の松嶋俊です。


ECサイトの管理を任されると、
前任の先輩から、売上を作るための要素を教えて
もらう機会があると思います。

たとえば、こんな公式。


売上 = アクセス × 転換率 × 客単価



楽天モールやレンタルカートのショップサーブは、
管理画面のTOPにこの公式に当てはめた
今月の状況がひと目で分かるように
自動で設定されていますよね。


僕自身も初心者だったころは、
先輩から、売上を作る公式を教えてもらい
なんと分かりやすく、画期的だと思っていました。


でもね、この公式に囚われすぎると
方向性の間違った施策を考え、実行してしまう
場合があるので、要注意です。


今日は、売上を作る公式について
僕なりの見解をお話します。


これからサイト運営を頑張っていこう!という方は
参考にしていただければ、誤った判断はしなくなるのではと
思っています。


では、話を分かりやすくするために、
あなたは、おもちゃショップを運営している
店長という設定で話を進めていきます。


一緒に考えてみてください。



開店したばかりのおもちゃショップ。
まずは、月商100万円達成したいと
日々対策を行っているあなた。


取り扱い商品は、
戦隊物、レゴ、ウルトラマンといった
3歳から5歳の 男児が夢中になりそうなおもちゃに
特化したお店です。

20200531-kirameija-main-min-950x633.jpg
引用元:real sound


価格帯は、3000円~8000円が多いため、
平均の客単価は5000円くらいです。


転換率は、開店してから
1%台(100人来て1人購入する割合)が多いです。


さて、お店の一人あたりの平均客単価・転換率が
分かりました。売上を作る公式に当てはめると、
月にどのくらいのお客さん(アクセス)に訪れていただければ
100万円達成できるでしょうか。


・・・・・



・・・・・



・・・・・



逆算して考えてみると、月商100万円を達成するためには、
「 20,000アクセス 」が必要になります。


整理すると、

--------------------------------------------------

・アクセス数・・・ 20,000
・転換率  ・・・ 1%
・客単価  ・・・ 5,000円

 ※購入者数は200名

--------------------------------------------------

各項目、達成しなければいけません。


では、ここからが本題です。


アクセス・転換率・客単価の要素で一番対策が難しく、
時間がかかるのは、アクセスを集めることです。しかし、
運営側で一番調整ができると僕は感じています。


というのが、客単価について対策を考えたときに、
どんな方法が思い浮かびますか。


価格を上げることも考えられます。
 ※ライバル店と競争している状況で
  価格を上げることは現実的ではありません。


多くの場合、通常よりも「プラス1点」購入して
いただくための工夫をすると思います。


この3歳~5歳が好きそうなお店で考えれば、
フィギュア、戦隊物のメイン武器に使用する比較的安価な商品など。
サブ商品を1点プラスで購入していただく必要があります。


たとえば、ウルトラマンのフィギュア1000円ものを
買い物かご付近に設置したり、
人気商品(今放送中の戦隊物)のオプションに、
戦隊物のフィギュアをプラス1000円で設定をして
購入しやすくしたり。

実際に僕自身も試したことがありますが、
おおよそ、想定購入者の2割がプラスで購入してくれます。

2割の方がプラス購入してくれて全体の客単価が
どのくらいアップするかというと200円前後です。

伸び率104%。

本来、一人あたりの購入額を増やすということは、
売上達成に必要な購入者数を減らすことができますが、
今回の式から考えると8人程度減っただけとなります。

抱き合わせ販売、プラスαの提案というのは、
行った方が売上ベースをあげるためには必要なことです。

しかし、大幅に客単価をアップするには、
少し施策が弱い気がします。

客単価をあげる一番効果的な方法は、
高い商品の投入ですが、お店の魅力度、市場ニーズ、仕入れ(製造)など外部を絡める動きになるため、すぐの実行は難しいです。


そう考えると、外部を巻き込まずに、うまく行けば
大きな効果を発揮する「アクセス対策」が一番良いと思うわけです。


ただ、目標の20,000アクセスを
かき集めれば良い!


というわけではありません。


今、日曜日の9時半から放送されている戦隊物は
「 魔進戦隊キラメイジャー」というものです。

still_go-kiramager01.jpg

今年の3月から放送され、
来年の3月に最終回を迎えますが、
残り数ヶ月となりストーリーも面白さを増している
状況です。

毎週視聴している子供とその親御さんは
その都度出てくる新しい武器やロボットたちの
活躍に心を踊らせ、CMで紹介される新しいおもちゃ達を見るや
「ほしい!ほしい!」とお母さんに頼んでいることでしょう。


頼まれたお母さんは、お父さんに情報収集を託し、
SNSやGoogle検索で「キラメイジャー 武器」と
調べると思います。


そのような動きを察知して、
おもちゃ屋の店長はリスティング広告で、
「キラメイジャー」関係のキーワードに広告をかけて、
アクセスを集めます。


旬なキラメイジャーであれば、サイトにアクセスしたユーザーは、
購入する確率も高くなるので、正しい方法であり
「 意味のあるアクセス 」と判断できます。

しかし、


僕が今回お伝えしたいのは、ここです。


売上を作る公式を信じて、「 20,000アクセス集めれ売上達成できる! 」
と考えてしまうと大量のアクセスを集めて、

「はい、達成!」

と、いつからか目標がアクセスを集めることに
変わってしまい、アクセスを集めても売上が増えない
状況に陥ってしまいます。


あなたの運営しているおもちゃショップが
集めたいお客さんは、3歳から5歳男児の親御さんであり、
ゲーム機に興味ある高校生や10代女性ではありませんよね。


リスティング広告で考えるとボリュームがあるからと
「おもちゃ」のワードで広告を出しているとゲームに興味を持っている人や
シルバニアファミリーに興味を持っている人、アンパンマンに興味を持っている人。色々な層のユーザーに向けて表示しているため、興味を持ってない、「 悪いアクセス 」を集めてしまいます。


何が言いたいのかというと、
アクセスを集める施策は「コンバージョンに繋がりそうな良いアクセスを集めること」が鉄則であり、興味のないユーザーが訪問する悪いアクセスは、なるべく集めないことです。


今回はリスティング広告を例に挙げましたが、
アクセスを集めるときはターゲットが使いそうなワードで
集めることが重要であり、そういう良いアクセスを20,000人集める
事ができれば、月商100万円達成できるのです。


他の広告でも同じ。 ⇒ どこの媒体からのアクセスですか。
SEO対策でも同じ。 ⇒ コンバージョンしそうなキーワードですか。
紹介からのアクセスも同じ。 ⇒ 見ている層はどんな人ですか。


基本中の基本の話ですが、色々と忙しく作業をしていると
忘れがちになってしまうことなので、
時々、立ち止まって現在実施中の施策は本当に間違ってないか、
考えることも必要です。

そして、アナリティクスでは、
コンバージョンに繋がるアクセスを計測することが
できますので、そういうツールを使って視覚的に把握することも
大切になります。

年末年始の時期に振り返ってみるのも良いかと思います。

ではでは。
































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