プロが教えるCGアニメーション【第2回】 〜時間の単位編〜
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IT・テクノロジー
すみません、もう少しだけ基礎知識のご説明にお付き合いください!
アニメーションは時間が深く関わってきます。動きは時間が経過することでしか起こり得ないですからね。CGアニメーションは時間の取り扱いが非常に大切になります。下の画面をご覧ください。
①Mayaの画面
②Blenderの画面
赤枠で囲ったところに数字がたくさん0〜100までメモリのように表示されていますね。ここをタイムスライダ(またはタイムライン)と呼びます。タイムつまり時間を示しています。
ここで時間の単位についてのお話です。普通、人が使う時間の単位って秒とか分とかですよね。しかしCGの時間の基本単位はフレームという呼び方をします。聞き慣れない言葉ですね。フレームは前回ご紹介したFPSのFです。これはパラパラ漫画の一枚一枚の画(え)のことだと思ってください。1フレームはパラパラ漫画の1枚目。30フレームはパラパラ漫画の30枚目という感じです。あるいは、動画をコマ送りするときにみなさんコマという単位を使うと思いますがフレームはそのコマとほぼ同じ意味です。
アニメーションはとにかくたくさんの枚数(コマ)が必要なので秒よりもさらに細かい単位が必要になります。そこでフレームという単位ができました。頻繁に出てくる用語なのでぜひ覚えてくださいね。
30FPSと設定した場合は1秒間は30フレーム(30コマ)です。このタイムスライダの30が1秒の地点を表していることになります。このフレームという時間単位にだんだん慣れていきましょう。
【余談】
このブログでは基本的にアニメーションを30FPSで作っていきます。何FPSで作るかは業界によってあるいは作品によって変わってきますが、アニメ業界だと24FPSが使われていて、ゲーム業界だと30または60FPSです。私はゲーム出身なので30に慣れています。1秒間は30フレーム(30コマ)。これがボクサーの1ラウンド3分のように体に染み付いています。