プロが教えるCGアニメーション【第1回】 〜そもそも編〜

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そもそもCGアニメーションて何でしょうか?その原理を簡単に解説します。

原理は、ずばりパラパラ漫画です!教科書の端っこに棒人間を1ページまた1ページと描いていき最後にパラパラ〜と手で一気にめくると動いてるように見えるあれですね。
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止まっているただの絵を連続で表示することで動いてるように見せる。これがアニメーションの原理です。CGアニメーションも例外ではなく、つきつめると静止画の連続です。

ただしCGアニメーションと手描きのアニメーションとで違いが全くないわけではありません。その違いとは。それは「手描きは全ての絵を人間が描かなければならない」のに対してCGアニメーションは「ある程度の絵はコンピューターが描いてくれる(=補完してくれる)」という点です。コンピュータがかなり手伝ってくれるわけですね。


さてアニメーションは静止画の連続ということが分かりましたが、一体何枚の静止画を描けばいいんでしょうか。何枚描けばアニメーションと呼べるのでしょうか。ここで基礎知識として一つの用語を覚えてください。

それはFPSです!

一人称視点のゲームのことではありません。
フレームパーセカンド略してFPS1秒間に何枚の絵を表示するかという意味です。ゲームをやる人は聞いたことあるかもしれませんね。例えば30FPSという場合は「1秒間に30枚の絵を連続で表示する」という意味になります。何枚描けばいいの?という問いに対してその答えは「FPSで指定する」ということになります。このFPSは業界によってまたは作品によって変わってきます。アニメの世界だと24FPSですし、ゲームだと30か60FPSだったりします。

ということで今日は「アニメーションは静止画の連続」「FPSは1秒間に何枚の絵を表示するかを指定するもの
この2つを覚えてくださいね。

次回から実際にCGアニメーションを作っていく段階に入っていきます。

【余談】
絵が描けないとCGアニメーションはできないの?という疑問を持たれる方が多いと思いますが、CGアニメーションは絵が描けなくてもできます。ものすごくざっくり言ってしまうとCGアニメーションは絵を描くというよりアクションフィギュアにポーズを取らせて撮影するという行為に近いです。感覚的にはクレイアニメーション(粘土)やストップモーションアニメ(コマ撮りアニメ)に近いかもしれません。粘土や人形を少しずつ変形させたり動かして撮影し、また動かして撮影して、、、という気の遠くなる大変な作業をするのがストップモーションアニメですね。CGアニメーションはコンピュータがある程度は補完してくれるのでそこまで大変ではありません。


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