誰も教えてくれない基本中の基本! 日本独自の寸法

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こんにちは!
おっちゃんです

今日は上の画像にもあったとおり、寸法基準の話をします
みなさんは小さい頃からものの長さを測るのは、
〇m〇cm〇mm と教わりましたね
でも建築の世界では、長い間まで、いやまだ使っているかもですが
〇寸〇部〇厘〇毛、その上が尺(しゃく)、その上が間(け
という単位を使っていました(今も使っているのかな?)
因みにおっちゃんはメートルで図面を書いています

古い住宅はほぼ尺貫法で建設しています

さて、ここで上の画像の指金を見てください
上の指金が尺の指金、下の指金がメートルの指金です

ここで一つ尺貫法にあるルールをお話します
メートル法だとセンチメートルの上がメートルという決まりですね
10m,100m,1000m,で初めて1kmという単位に初めて変わります
尺貫法だと、
10寸=1尺、だから10尺で1間!
じゃないんです
それじゃ1間は?・・・6尺なんです

他の単位は
10厘=1部、10部=1寸、10寸=1尺なんです
でも6尺=1間です
凄い違和感がありますね(´;ω;`)

それはなぜか?
そもそも尺貫法というのは、古来人間の体の大きさを基準にして作られた寸法法なんです

みなさん長さを誰かに説明する時、小さいものを表現する時に親指を人差し指を使ってこれぐらいかな?って表現した事はないですか?
数字を使って人に教える事が出来なかった時代、このぐらいってどれぐらい?っていう事が多くて、それじゃ、基準を決めたほうがより正確に長さを教える事ができると考えた人が、

親指と人差し指をL型にして、その2倍(L型を2個合わせた長さ)を1尺にしよう! と半ば強引だったかどうかはわかりませんが、決めました
皆さんもご自身の指でL型を作って物差しで測ってみてください
だいたい15cmになると思います
いや!私は指が長いから16cmだわ!
という意見もあるとは思いますが、それは物差しも無い時代だから勘弁してください( ´艸`)
そして、当時の人が影響無く通過したりくぐったりできる長さ(高さ)が6尺だったんです(約180cm)

後に建物や台や棚を作ろうとした時、手で測ったのでは指の長さが微妙に差があって接合部が合わないという事で(多分ですよ)、正確な1尺を測ったものを見本で作れば正確なものができる!とわかった人がいたんでしょう
それで物差しが出来たと聞いています

その決まりとは別に間という寸法がありました
そうなんです、尺と間という寸法は別物だったんです
そして、6尺がちょうど1間という寸法に合致したというわけです

アメリカではいまだインチを長さの表記でつかっていますし、フィートもありますよね
他の国でも独自の表現単位を普通に使っている国は結構あります
日本には色々な計測法があって、一番尺や間が多く使われていたんでしょう
まぁ、そういった意味合いで6尺=1間なんです
そして、つい最近まで(いまだ尺貫法を使っている工務店さんは実際あります)尺貫法をつかっていました
*今だプレカット工場さんに刻みを発注する場合、尺かメーターかと確認され  ます
ですから中古住宅を施工する場合には常に尺貫法で長さや高さを測らなければいけませんし慣れなければいけないんです

注*神社仏閣だと、寸の指金の裏にある別な寸法で測ります
  また、指金の使い方は別の回で説明します

何故尺貫法に慣れなければならないのか

あなたが古い住宅をDIYでリフォームする場合、壁を壊したり床を板張りにして~という構想を持ちますよね
その時、材料を買いに行かなければなりませんね?

何故こんな前置きを長く説明したかと言うと

コンパネ(12mm合板で下地によく使う構造用合板の事)や不燃ボードを買いに行くとき、

尺貫法で建ててある家はコンパネも不燃ボードも
縦1820mm×横910mm
のサイズのものを購入しなければいけません
メートル法で建ててある家はコンパネも不燃ボードも
縦180mm×横900mm
のサイズになります

ですから尺貫法の家にメートル法の材料を搬入した場合、寸足らずという最悪な事になってしまいます
無理やり合わせても隙間が空いてしまってきれいに収まらないという事です

計測に使うスケールや指金も寸表示のものを用意しよう

読み方はともかく、今までお話した決まりを頭の隅っこにでも置いておけば最低限材料の選定やカットにも苦労せずに施工が進むと思います
って事は、計測に使う道具も尺表示のものを揃えてください

そして、中古住宅というのは、きっかり90度の四隅になっている壁や床はありません!
木造住宅の特徴で、構造体の木材が歪んだりすると台形になったり平行四辺形に変形してしまっているのが実情です
そういう事が当たり前だと理解したうえでリフォーム工事に入ってください
大前提がそれで、すべてメートルに換算しながら施工を進めていると、必ず勘違いの大きな失敗をするはめになるので、そこも含めて尺貫法で施工するようにしましよう

ユニットバスやシステムキッチン、大型機材を搬入組み立てを考えた場合、寸法で悩んだりする事も多いですね
そういう時は私のサービスでご対応させて頂きますので、ご検討ください
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